五島列島 通算397−400本 7/15−18/05
五島列島に行くには二つのルートがあるようです。一つは博多港から船、もう一つは長崎港から船です。勿論、空港もありますが費用の点でこれは没です。
今回は名古屋−福岡は往復早割の飛行機で、行きは博多から船、帰りは長崎回りとしました。
7月15日、仕事を終えてセントレア着が7時過ぎ、8時のフライトにぎりぎりかと思っていたら福岡が大雨とかで1時間遅れ。船は12時01分発なので心配は無い。
福岡空港に着くと会社の後輩が迎えに来ていた。荷物があるので助かる。そのまま天神の飲み屋へ直行(笑)、11時半まで飲んでタクシーで港へ。出航には余裕で間に合った。
予想通り3連休で船は満員、廊下で寝ている人も居るし、キャンセル待ちで断られた人も10人位は居た。我々は指定席なので心配ない。船内の売店でまたお酒とつまみを買って飲みながら寝てしまった。
翌朝上五島の青方辺りで目覚めると廊下の人は誰も居ない。途中で下船する人が多く2等の室内も余裕ができている。
ここからは若松−奈留−福江だが、港々で生活物資の荷下ろしをやるのでひどく時間がかかる。
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博多の飲み屋で、ヤリイカが最高 |
濃霧で船は遅れる |
船内は満員 |
福江には朝9時の到着予定だが濃霧で40分位遅れている。このまま行くと1時間の遅れは避けられないとか。ダイビングは大丈夫かと一寸心配。7時から開く店で和風朝定食650円を食べる。
福江港には潜水館さんが出迎え。今日は同じくこの船で来る二人と4人だけとのことで問題ないし、濃霧が少し晴れてからボートを出すということで一寸のんびりする。
潜水館さんの事務所へ行き、とりあえずダイビングの準備をする。他の二人は四国からの若い男性二人。ボートは福江港から出て船長は奥さん。ガイドの北川さんは60歳位かなあ。
7月16日 1本目
五島列島には無数の島がある。その海峡を流れる潮は結構速い。なのでガイドはその日の潮目を見ながらポイントを決める。地元での経験がないと結構難しいかもしれない。
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博多からの船 太古 |
青方付近かな、五島の朝です |
ミノカサゴ |
1本目のポイントは港から10分位の屋根尾島周辺。11時頃着いたが霧が晴れるのを待つという。水中は関係ないのにと質問すると、ダイバーの泡を船が追いかけるドリフトをやるという。この霧では泡を見失う恐れがあるとの事。そういう事かと納得。1時間近く待ってエントリー。島の斜面に沿って水深15〜20m辺りを流して行く。イサキの群やスズメダイなど魚影は濃い。キンチャクダイが結構多い。砂地には大きなウシエイ?が居た。45分ほどでエクジット。水温は22〜23度、透視度は15m位でした。
2本目は沈船に行こうかということに。水深40m程の海底に3500トンの外国船が沈んでいるとか。海峡の真中で流れが速く水深も深い。この4人なら初心者も居ないから行けるでしょうとの事。ただ、潮どまりでないと入れないので午後4時エントリーということに。
港に帰り遅い昼食に五島うどんを食べる。そうめんの兄さん程度の細麺で腰はあるし美味しい。でも650円は高いなぁ。
食後近くの石田城の城跡を一人で見に行った。西暦1200年頃からの城主五島氏の居城である。江戸時代後期に築城され、今は堀と石垣と庭園が残っている。(写真左)
4時前に出航、ポイントに向かう。到着したが潮が止まっていない。付近の海面一帯は大物に追われているのか小魚が跳ね回っている。結局1時間以上待って5時過ぎにエントリー。ロープ伝いに船のトップの水深20mに着く。とても船とは思えない壁沿いに進むとイサキの群が凄い。海底から湧き上がってくるような何千何万ともしれないようなイサキの群には本当に圧倒される。
テンジクダイやニザダイの群、底近くにはコロダイの群、大きなマグロらしい影も見える。透明度はあまり良くなく、深すぎるのも難点だが、この魚影の濃さは驚きの一語に尽きる。船の半分ほどを見た辺りで時間切れで引き返した。ライトを全員が持って船内に入るのも有るらしいが、私は一寸怖い(笑)。
港に帰りショップに行き、荷物をまとめて宿に送ってもらったのは7時を過ぎていた。風呂上りのビールは特に旨かった。島の料理はそれほどでもなかったが、取引先からアワビの差し入れがあり満足しました(笑)。
7月17日
今日は朝6時に目が覚めたので、そのまま朝の散歩に出かけた。宿の辺りは「武家屋敷町」と言って昔の面影が残してある。両側の家はほとんど溶岩?の石垣が積まれていて風情がある。1時間ばかり散歩して楽しみました。
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アワビは最高 |
早朝の武家屋敷通り |
今日は9時出航。昨日の4人の他に、東京からの女性が二人、体験の女性を一人連れた長崎のイントラさん、シュノーケラーの若いカップルと合計10人になった。
北川さんの娘さんや奥さんもスーツを着て家族で対応に当っている。
1本目は多々良島周辺の入り江。ここは流れも無く、水深も浅く、珊瑚もあってシュノーケルにはぴったり。我々ものんびり潜っていると1時間たってもエヤーが無くならないと思ったか、北川さんは岸沿いに泳ぎ続けました(笑)。ソラスズメダイ、スズメダイ、クマノミ、キンチャクダイなど癒しのポイントでした。私はハゼと共生するエビを探しては撮影していました。
2本目は竹の子島周辺です。ここは海中公園のいっかく見たいです。ここも1本目を深くしたようなポイントです。シュノーケラーや超初心者と同乗するとこんなポイントになるのは仕方ないでしょうね。ただ、潜水館さんはほとんどが昨日の1本目のようなドリフトだそうで、昨日の沈船も含めてまた来たくなるショップさんです。
船に上がると私の400本祝いということで缶ビールが冷やしてありました。同乗の10人の方とボートの上で乾杯しました。400本記念のビールはとても美味しくて3本も飲んでしまいました。これに釣られたかな(笑)。北川さんや船長さんは形だけの乾杯だったことを名誉のために書いておきましょう(笑)。
港に帰りショップに行って、器材を洗って宿に送ってもらうと、もう3時でした。武家屋敷通りのふるさと館でまた遅めの昼食です。今日も五島うどんに挑戦しました。ここは五島きつねうどんが500円、リーズナブルです。
レンタカー屋さんに電話して店まで迎えに来て貰い観光にでかけました。時間も無いのでとりおえず近場の鬼岳へ。芝生の山で展望台があります。次いで、溶岩が海岸に流れ出た鐙瀬(あぶんせ)海岸へ。ここにはビジターセンターもあります。
次に目指したのは、昔中国沿岸や明国を荒らして恐れられた日本の海賊「倭寇」が城を構えたという「勘次が城」へ。何回か道を聞きながら石塁に着きました。
ここは東シナ海に面し、韓国にも近く、通行する船の監視には絶好の場所だったようです。獲物を求めて海を監視する倭寇の像もありました。
この辺で満足して今日は帰りました。福江島にはキリシタン遺跡が多く教会もも多い。また、東シナ海に沈む夕日の絶景ポイントや温泉もあるらしい。でも今回は時間が無かった。それと市内のガソリンスタンドの大部分が6時終了というのもレンタカー族には厳しいですね。
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鬼岳展望台から福江方面 |
鐙瀬海岸から鬼岳 |
勘次ガ城の倭寇像 |
夜はまた例の取引先がヤリイカの刺身の差し入れで大いにお酒がはずみました。
左の写真は最後の夕食です。
7月18日
今日は8時10分発のフェリーで長崎に向かいます。長崎まで4時間です。高速船のジェットフォイルなら2時間弱ですが、運賃が2400円と6080円です。今日中に帰れば良い我々は当然フェリーです。
長崎港からJR長崎への路面電車は2駅100円で感激です。でも、長崎駅では歩道橋の階段を登らされました。ダイビング器材を持っての歩道橋はとてもつらいです。
駅で荷物を預けようとしましたが荷物預かりがありません。コインロッカーは幅が入りませんでした。観光は諦め、駅前のビルの5階のレストラン街でちゃんぽんを食べ餃子と生ビールで時間を潰しました。
博多へは特急かもめで2時間10分です。途中、干拓問題で有名な有明海を見ながら博多についたのは5時です。空港へは地下鉄で2駅、5〜6分です。全国の主要都市で最も便利な空港ではないでしょうか。
空港ビル3階のレストラン街も店の数が多く活況です。きっと空港利用客だけでなく付近の人も多いのでしょう。値段もそこそこで楽しめます。生ビール、焼酎、日本酒と飲んでフグの一夜干しが旨かった。名古屋までは1時間一寸なので、空港から車で帰る人はあまり飲めないのが残念です(^_^;。