沖縄の城(グスク)
沖縄の城を巡る前に少し琉球王朝の歴史を探りましょう。
以下は沖縄教販の「琉球歴史の謎とロマン&世界遺産」亀島靖著の受け売りです。
14世紀から15世紀の始めにかけて(室町幕府の頃)、東アジアには4つの王朝がありました。
北の朝鮮国に李王朝、西の中国には明朝、東の日本には大和朝廷、そして南海に琉球王朝です。
琉球王朝の成立は1429年だが、それ以前は3山時代と言われ、今帰仁城の北山国、浦添城の中山国、大里城の南山国が争っていた。
やがて尚巴志率いる中山国が3山を統一し琉球王朝を作る。その部下の護佐丸という悲劇の武将が多くの城を築城しています。
さてその琉球王朝時代の城跡は沖縄本島に限らず離島や奄美大島にもあるようです。
現在世界文化遺産に登録されているのは次の9箇所です。
今帰仁城跡、座喜味城跡、中城城跡、勝連城跡、首里城跡、園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園、斎場御嶽
右下の図をご覧ください。そこも含めて今回訪ねるつもりです。
左上の図や右下の図も前述の「琉球歴史の謎とロマン&世界遺産」亀島靖著から無断でお借りしています。
この本は那覇の古本屋さんで買ったのですが、なかなかの良い本で、子供から大人まで楽しく読めるよう配慮されています。この本に触発されて今回の城巡りになったのかもしれません。
沖縄本島の城跡は右の図で今帰仁城跡から上の北部には殆ど無いようです。
今回訪れてはいませんが国頭城跡など2〜3箇所みたいです。伊江島のタッチューもどうやら城だったようです。
その点、中部と南部とりわけ南部には多くの城跡が残っています。
さて琉球の城ですが、その石組みの技や歴史からみて、日本から伝わったものではなく朝鮮から伝わった技法により建てられたとするのが相当のようです。
つまり今帰仁城や座間味城が建てられたと思われる14世紀では、日本の城はまだ石組ではなく土塁だったようです。
その他、様々述べる解説は、特に私見と注釈したもの以外は、この本と下に紹介する2冊の本の受け売りと思ってください。
グスク探訪ガイドはなかなかこの辺で売っていないので、ネットショップで買いました。
この手の本はなかなか見つかりませんね。
歴史的な背景と城の伝説や言い伝えを読むと理解がすすむように思います。
歴史散歩のほうも同様です。
それでは城(グスク)めぐりをはじめましょう。
那覇からスタートしてまず東シナ海がわの西海岸を北上し、本島中部を見た後東海岸に移って南部を見学する予定です。