
近江商人屋敷 五個荘
近江商人とは近江に本拠地を置く、他国出稼ぎの商人のことらしい。
近江八幡、日野、五個荘から特に多く出ているそうです。
近江商人をルーツとする企業で、現在も残る有名企業は次のような企業だそうです。
ワコール、伊藤忠、丸紅、トーメン、高島屋、大丸、西武、日清紡、東洋紡、日本生命、ヤンマージーゼルなど。
今回は中山道に沿った五箇荘を訪ねました。
近江鉄道五個荘駅が最寄駅です。
てんびんの里と称していますが、それは近江商人が「てんびん棒」を担いで諸国を商いして廻ったことに由来するのでしょう。
左の写真は近江商人の旅姿だそうです。
まず、国道8号線近くの近江商人博物館を訪れました。
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近江商人博物館です |
近くの大城神社 |
2月3月は「ひな人形めぐり」の催しをやっていました。
博物館と商人屋敷4箇所の共通入場券が800円で2割お徳ということでした(笑)。
受付の女性が親切に順路や食べ物屋さんなど教えてくれました。
博物館の展示も興味深いものの、やはり実物に勝るものは無いと近江商人屋敷に向かいました。
大城神社に参拝した後、金堂地区にある3軒の屋敷に出かけました。
博物館から10分です。
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たしか鯉通りとか |
古民家を利用した食事処 |
でも、その前に昼食で、屋敷の近くにある「めんめん田中」という古い民家を利用した和食屋さんに入りました。
1000円のおすすめ定食を食べたのですが期待外れでした。
この辺りは食事処が少ないのが泣き所ですね。民家の風情は良かったですけど。
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風情は良い |
食事は今一 |
まず「中江準五郎邸」
朝鮮半島と中国で20件の三中井百貨店を経営した豪商です。
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すばらしい雛人形が飾られていた |
うっとりする世界です |
次いで「外村宇兵衛邸」
全国の長者番付にも名を連ねた呉服商人。
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ここも豪華な七段飾り |
障子越の庭も良いもの |
そして「外村繁邸」
外村宇兵衛の分家で、文人外村繁の邸宅。
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いいですねえ |
誰かに読ませたいですねえ |
いずれも立派な邸宅と庭で、見応えがある。
昭和初期の民具や家電、台所や風呂場、トイレなど、自分の子供の頃を思い出して懐かしかった。
特に今回は「ひな人形巡り」ということで、多数のひな人形が展示されていた。
その豪華絢爛さ、中には目を見張るひな人形も楽しめた。
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格式のある飾りですね |
この毛糸編み機は私の家にもありました |
それから一寸離れて、五個荘駅近くの「藤井彦四郎邸」に出かける。
車なら博物館から車の方が良いかもしれない。
私は歩くこと自体も目的なので20分ほど歩いて行った。
途中、書道の博物館「観峰館」というのもあるが冬季閉館中だった。
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藤井彦四郎邸の庭園 |
愛知川からみた鈴鹿山脈 雨乞岳かな。 |
藤井彦四郎は小町糸やスキー毛糸などの製造販売で、一代で財をなした近江商人の典型と言われる。
琵琶湖を模した池を含む、広大な屋敷は2500坪の大邸宅です。
小幡商人、保内商人、楽市楽座と繋がる近江商人のルーツから満州事変までの近江商人の活躍は、到底私の知るところではありませんが、それは前述の博物館でじっくり学習してください。