勝浦浦熊野古道大辺路紀伊浦上〜勝浦
2012年3月11日

今日は朝7時21分のJRで紀伊浦神へ向かいます。
一寸早いのですが8時代は電車が無いのです。信じられない。
6時50分に朝食を準備してもらって出発です。
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民宿わかたけさんは料理もよく、設備も整っていて、しかも料金はリーズナブルです。
今日も晴天で、雨の心配はなさそうです。
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今日は晴天らしい 紀伊勝浦駅には雛飾りがあった


紀伊浦神は鄙びた無人駅です。

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7時21分で紀伊浦神へ 紀伊浦神駅 踏み切りを渡って

準備体操も念入りにして、駅の東側から塩竃神社の前を通り、踏切を渡って街道に入ります。
すぐ左手に海蔵寺というお寺があります。

ここから林道になります。
今回計画したとき、昨年の豪雨で紀伊半島一帯に多くの土砂崩れが発生し、道路は寸断、社屋は流されと多くの被害が発生しました。
熊野古道も例外ではなく、那智大社や熊野川沿いも多くの被害で通れなくなりました。

この大辺路の浦神から勝浦のルートはあまり人が通らないので、情報も無く心配しました。
ところが、最近尾鷲の熊野体験企画の日帰りツアーで浦神在住の女性○○さんに2度お会いして、ルートの無事を知りました。
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炭焼き小屋 ここで林道と別れ休平へ 休平から熊野灘

林道を少し歩くと、紀州備長炭を焼いているらしい炭焼き小屋があり、釜から煙が漏れていました。
また少し歩くと女性が下ってきました。なんと○○さんでした。
少し期待はしていましたが、上手く会えました。朝の散歩帰りだそうです。

すぐ案内があり、林道から離れて休平への山道に入りました。
15分一寸の登りで休平です。
駅から35分位で、一寸横に出ると展望が開け熊野灘も見えます。

峠から10分も下ると左下に池が見えてきます。
やがて林道に合流して15分で人里に出ます。カブトムシの小屋とか書いてありました。養殖しているのでしょう。
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池が見えてくる 要所に案内がある 諏訪神社?

田んぼの道を大泰寺へ向かい、市屋の集落を通って市屋峠へ向かう道は、なかなか難しいのですが、要所要所に案内があるので迷わずに行けます。
諏訪神社の傍を通り、大宮橋で大田川を渡ります。
水深が深い性か大田川の水は青く澄んでいます。
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こんな案内も所々に 大田川の水は青い 大田神社

大田神社の前を通って少しいくと、市屋峠の登り口で、トイレと休憩所があります。
到着は9時32分、峠から1時間強でした。大休止しました。
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市屋峠登り口の休憩所 市屋峠 のんびり下っていく

キリンや象の置物を見ながら10分登ると市屋峠です。お地蔵さんは定番ですね。
10分ほど気持ちよく下ると滝のある広場に出ます。その上に与根河池が広がります。
この辺りは、以前グリーンピアの敷地でしたが、今は民間に売られたのでしょうか?
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滝がある広場 与根河池 広い道を行く

15分ほど池のほとりを歩くと、以前は工事で削られた崖をロープで登っていた箇所が階段になっていました。
7.8分登ると二河(にこう)峠で少し周囲が見えました。10時28分でした。
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二河峠からの眺望 川の中も歩いて 二河河の川原へ出た

15分ほど下ると川原に出ます。二河川です。
左手の橋を渡り、右折してすぐ左折するのがゆりのやま温泉への街道です。
ゆりのやま温泉を過ぎるとゆかし潟が見え、対岸は国道42号線です。
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ツバキなのかバラなのか ゆりのやま温泉 ゆかし潟

ゆかし潟のまわりを少し行くと四季の里温泉の手前の十字路に出て、左手に公園があります。
11時到着で、ここで昼食休憩にしました。
昨日のお握りとコンビニで買ってきた漬物の豪華?お弁当です。
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公園があった ランチタイム11:00〜11:30 亀山城主って誰?

11時半に出発し、20分ほど案内に従って歩くと国道に出ます。
国道を少し歩くと勝浦へのトンネルがありますが、すぐ手前を左折して製材工場の敷地へ入っていくのが街道です。
一寸気が引けますが敷地を通らしてもらって、山道に入ります。
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国道42号線を少し歩く 製材工場へ入る 勝浦への山道

工場から10分も登れば峠ですが、その上に赤い旗が一杯立って加寿地蔵さんというのがありました。

以前も有ったかもしれませんが、ひっそりと祀られていたのか気が付きませんでした。
今日は地元の世話をする人が居て、お参りしてくださいと薦められたので参詣しました。
足腰を丈夫にするお地蔵さんだそうです。
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加寿地蔵尊 駿田峠 勝浦温泉街がちらり

大きな切通しの駿田峠を越えて下っていくと、勝浦温泉が見えてきます。
勝浦温泉ホテルの前を通って国道へ出てきたのが12時35分頃です。

当初はここから那智大社まで歩こうとも思いましたが、一寸厳しいのでバスで那智大社まで行き、大門坂は降ることにしました。
国道を少し歩いて天満のバス停でバスを待ちました。
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勝浦市街 勝浦温泉ホテルへ 古い醤油屋さんの前がバス停 那智山へたどり着いた

20分待って来たバスは満員でした。丁度大阪からの黒潮が着いたバスだったらしいです。
運転手は次にしてくれと言いましたが、次は30分後です。
一寸強引でしたが乗り込んで那智山に向かいました。

熊野那智大社、西国三十三箇所一番の札所である青岸渡寺があります。
ここから見る那智の滝も素晴らしいですね。
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熊野那智大社 青岸渡寺 那智の滝

大門坂を下りました。
途中、中ほどに撮影スポットがあり、多くのポスターがここで撮られています。

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青岸渡寺の山門、狛犬が面白い 山門から遠く熊野灘が見えます 大門坂の撮影スポット

99番目の王子の多富気王子を過ぎると入り口の夫婦杉です。
大門坂の入り口に平安時代の衣装を貸してくれる茶屋があり、それを借りて大門坂を登ってお参りするのが人気のようです。
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多富気王子跡 時代衣装が人気 大門坂登り口

大門坂の登り口から降って駐車場付近へ来たときサイレンが鳴りました。
14時15分、東北大震災から丁度1年です。
我々も1分間の黙祷を捧げました。
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黙祷を捧げる この家は助かったのか あちこちに岩が

この那智川沿いも大きな岩がごろごろしていて昨年の豪雨の恐ろしさを実感しました。
後は近くの蓬莱の湯で温泉に浸かり、ビールで乾杯して行程を終えました。
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かまぼこセンターと蓬莱の湯 勝浦駅前 帰りも反省会しながら