和歌山別街道(飯高町粥見〜勢和村〜多気町野中)
2/11/04 メンバー単独 天気晴れ 気温12度

和歌山別

和歌別石標建国記念日の今日、お天気も良さそうなので、以前から歩こうと思っていた和歌山別街道に出かけました。

先日歩いたばかりの和歌山街道、飯高町の粥見から勢和村を経て多気町の野中までの20キロ一寸です。野中からは熊野街道伊勢路に合流し田丸に通じます。更に田丸では大阪からの伊勢本街道とも合流して伊勢神宮に向かいます。

途中、勢和村には丹生太師、多気町には近長谷寺(きんちょうこくじ)があります。

通い慣れたバスは10時に粥見神社前につきます。ここの石の道標が分岐点で、ここからしばらくは国道368号線に沿って歩きます。

和歌別窯烏岳への登り口などを見ながら東へ35分ほど歩くと桜峠があり、ここからは勢和村です。20分ほど降ると車川への分岐道路があり、そこに「ふれあい窯」というポケットパークがありました。(写真右)

焼いてはいなかったのですが薪がたくさん置いてありました。四阿もあるので休むにはいいところです。途中、梅の木も咲き始めていました。

上出の集落では国道から左に分かれ、集落を過ぎて国道を横断して中出の集落に入ります。そのまま国道の南側を朝柄川に沿って歩くと下出に入り、勢和村役場が川向こうにあります。

狭い街道をそのまま進むと古江の集落に入ります。ここの町並みは街道の面影が残る立派な民家があります。(写真左下) 集落を抜けるころ、本日始めての道標がありました。近畿自然歩道の道標で左丹生太師・右栃原駅です。

和歌別民家11時50分頃です。左にとり国道を渡り、櫛田川沿いの道に入ります。県道421号線です。丹生太師も近いのですが12時を過ぎ空腹になったので、道の右側を一寸登って眺めの良い場所で弁当を広げました。水はありませんでしたが立梅用水らしい水路がありました。烏岳や白猪山がきれいに見えていました。

20分程休憩して12時半に歩き始めました。丹生太師に近づくにつれて、二体の首無し仏やいろいろの石仏などが現れます。バス停があったので覗くと1日4本でした。

丹生太師の手前で県道から分かれ左に入ります。石仏群や西村家などを見ながら石標により直角に曲がって丹生太師の神宮寺についたのは13時です。弘法大師建立と伝えられるこの寺には、立派な仁王門や七堂伽藍があり、10分位お参りしました。隣に丹生神社もあります。


和歌別櫛田川 和歌別首無し仏 和歌別丹生
櫛田川 首無しの石仏 神宮寺の太師堂

門前を左折してすぐに右折、近長谷寺へ向かいます。伊勢自動車道の下をくぐり丹生峠らしきところを越えると多気町です。神宮寺から15分位です。峠を降ってくると近長谷寺への看板があり、何気なく左折して登り始めました。
和歌別近長谷15分程で近長谷寺に着きお参りして10分程休憩しました。元の道を半ば降ったところで地形図を見直すと間違いに気づきました。この道は新しく作られた自動車道で参詣道は別にあったのです。登り返す気力もなくそのまま降ってしまいました。参詣道にあるはずの「やれやれ石」や石仏を見逃してしまいました。

元の道に出てすぐに長谷の集落に入る道が左にあり、参詣道はその中にあります。近くに長谷の車田というのがあり、珍しい円形の田圃がありました。

長谷の集落を出るとしばらくはのどかな山里歩きです。和歌山別街道の道標や石仏などもところどころに有ります。JR紀勢線や国道42号線に近づくと街道はそれに沿って左折していきます。平谷の集落に入りJR佐奈駅に着いたのが15時05分、近長谷寺から丁度1時間です。

和歌別伊勢路そのまま街道を歩いて仁田でJRの踏切を渡り佐那神社の前を通ります。続いて42号線を渡り、四神田の集落を通って、目的の野中に着いたのは16時でした。

熊野街道伊勢路と和歌山別街道の分岐を示す道標があり説明もあります。(写真右)野中には永昌寺というお寺があり、眠り地蔵があります。街道の面影残す集落ですが、現在は路線バスも無く陸の孤島みたいです。

田丸までは5キロ位あるので諦めて、近くのJR参宮線外城田(ときた)に向かいました。それでも3キロ以上有り、疲れた足で45分かかりました。参宮線は1時間に1本以上は有るので助かります。


和歌別車田 和歌別山里 和歌別外城田
長谷の車田 長谷からの山里歩き 寂しい外城田の駅