2011年1月9日
今年の初山は趣味人のコミュ、山登りハイキングのイベントで南勢の姫越山 へ行きました。この山は熊野脇道の一つで、田丸で西へ行く熊野街道と分かれ、棚橋・脇出と南下して能見坂を超えて旧南島町の道方で熊野灘に出ます。
そこから海岸沿いに古和浦を経て新桑竃(さらくわがま)に至り、姫越山を越えて錦に降り、更に海岸沿いを進んで紀伊長島で熊野街道に合流します。
髭尾山(ひげりおやま)というのは、昔、姫越山がそう呼ばれていたのだそうです。髭尾山狼煙場跡という資料を見たことがあります

ということで、私も7年前にこのコースに挑戦しました。でもその時は身長を越える羊歯の群生に阻まれて敗退しました。ただ姫越山そのものは反対の錦側から登れば、道も整備されていて問題はありません。私も2006年の12月に登っています。
今回は2年ほど前に南勢テクテク会の皆さんが道を整備されたとの情報を得ていたので再度新桑側から登ることにしたのでした。
9時15分頃新桑に着き、25分には出発しました。

ゆっくり時が流れる新桑竃の集落の中に、昔の街道の面影か、不動明王の石仏があります。
帰りに降ってくる予定の吉田橋を過ぎ、目印の二体地蔵さんに着いたのが9時56分、すぐまえの目印で左折して尾根に取り付きます。
前回はここを直進したように思います。
心配することもなく道は明瞭です。30分も登るとやはりテクテク会さんの道標で、尾根道と熊野脇道に分かれます。ここは迷わず脇道をとります。
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道は明瞭です。 |
脇道と尾根道の分岐 |
脇道は一旦水平に進む |
すぐに沢を越え、登るにつれて今登ってきた新桑の集落や背後の古和浦の海が見えてきます。
11時15分、また分岐の案内です。左は熊野脇道で姫越山の頂上は踏まず、山腹を巻きながら錦へ向かいます。でもこの道は未整備らしく点線になっています。右は尾根伝いに姫越山の頂上を目指す道です。
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新桑と古和浦が見えて絶景です |
脇道は左ですが未整備らしい |
私としては脇道の点線の状況を見に行きたいのですが、今回は趣味人のイベントです。確実な頂上越えを選びました。
狼煙場跡を経て頂上到着は11時半でした。出発から2時間ですね。
頂上から眼下に芦浜、そして熊野灘に雲間の日光が差し込む様はいつみても素晴らしい景観です。
ここで昼食休憩、出発は多分12時頃です。
ここから錦側に15分、標高で50mほど降ると、平家の落人伝説に現れる、お姫様の塚があります。そこへ一旦降って、一寸上の右手の巻き道に入りました。
ここは以前から目を着けていた熊野脇道です。前述の点線の延長がここへ来るはずですね。自信は有りませんが踏み込みました。
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姫塚 |
脇道とおぼしき道に入る |
芦浜への尾根道と合流 |
ほぼ明瞭で、山慣れた方なら踏み跡を辿るのは容易だと思います。でも赤テープも何も無いので、一寸不安な箇所もあるでしょう。
20分ほど山腹を巻きながら歩くと、朝登ってきた尾根の少し下に着きます。例の分岐の点線はここへ着くはずです。それを示すテープもありました。
ここから一旦芦浜に向かって尾根を下ります。
少し降ると、先ほど頂上で会った外人のカップルが、変な方向に降ろうとしていたので呼び止めて道を教える。
20分強降ると右手が開け、芦浜とはるか彼方の島勝方面でしょうか熊野灘の眺めが絶景です。

そのすぐ下に中部電力の大きな看板がありますが、芦浜原発が無くなった今、どうなるのでしょうか。そこで、道は二つに分かれ、右は芦浜、左は新桑です。
新桑方面に道をとって降って行きます。道は明瞭で迷う心配はありません。道にはどんぐりが一杯落ちていて、昨秋、木の実不足で熊が里へ降りてきたというのが嘘のようです。
1時間一寸で猪垣の道までくればもう里はすぐです。10分強で朝来た吉田橋のそばの気持ちの良い広場に出てきました。2時20分の到着でした。
帰りに近くの古和浦漁協の直売所で、豪勢にアワビを買ってかえりました。今夜はアワビの踊り焼きです(笑)。
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広場へ出てくる |
アワビです |