熊野古道小辺路 果無峠越え
7/21/02 メンバー単独 天気晴れ 気温33度?
今年のゴールデンウイークに高野山から十津川温泉まで小辺路を二泊三日で歩きました。
残りの十津川温泉から本宮が気になっていたので出かけました。
前夜は本宮町萩にある「まつみや」さんに泊まり、朝7時31分発のバスにのり十津川温泉に向かいました。
右の写真はバス停から今日の果無峠方面を見ています。
少し手前の「いちざこ」というバス停についたのが8時丁度です。
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熊野萩のまつみやさん |
いちざこのバス停、登り口 |
果無山脈登山口とか熊野古道とかの案内は何もありません。
この道筋には西国三十三ヶ所を模して33体の石仏があるそうです。
近所の民家で尋ねるとバス停の前の細い階段を登れば行けるという。登り始めると早速石仏があり間違いないと確信する。他にも車の道が果無の集落まであるらしい。
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すぐ石仏がありました、33番か |
こけむした急な登りです |
果無集落 |
30分ほどの急登で果無の集落に出て、そのはずれに始めて小さな案内があります。
ここで昴の郷からのルートと合流しているのでしょう。
少し休んで熊野古道の風情を残す石畳を登って行くと、すぐ熊野古道登山口の大きな案内柱がありました。ここが正式の登山口らしい。
厳しい暑さに負けて水分をしきりに採り、汗まみれになって急な登りを30分、ようやく尾根筋に出て緩やかな傾斜になります。このあたりの道も古道にふさわしい雰囲気です。
西国三十三ヶ所の石仏がその雰囲気を更にもりあげます。振り返れば釈迦ヶ岳や十津川温泉の見える場所もあります。
へばりながら天水田跡など見ながら1時間ほど歩いて10時頃観音堂に着きました。持参の気圧高度計では800m弱です。そこに果無峠まで30分の案内があり戸惑いました。十津川村のホームページには果無峠1114mとあり信じていたからです。標高差300mは今の私には30分では登れません。(どうも私の気圧高度計が悪いみたいです)
ともかく最後の登りを歩くこと30分強で峠に着きました。多くの看板にも1114mとありますが、地形図をよく見ると、峠のそばのピークが1114mで、峠そのものは1070m位でした。実際は1000m切っているような気もしますが。
誰も居ない峠で、少しお神酒を頂き、煙草をふかして、ゆったりとした時を過ごします。
15分ほど休んで下りに入ります。ホームページに記された旅籠跡などは判らないまま1時間も下ると本宮町方面の展望が開ける場所があります。もう少し下って12時頃、七色分岐につき昼食にします。民宿のお婆さんが、やはり「ダル」のことを話していて、雲取越えを思い出しました。
七色は奈良県、八木尾が和歌山県側の県境の集落です。ここから七色へ下ると20分とあります。30分ほど昼食休憩して、八木尾に向かいます。
40分ほどで八木尾のバス停(写真右)に降りてきたときには、ペットボトル2本分のお茶や水が無くなっていました。傍のお店で昔懐かしいラムネを飲みました。八木尾から萩まで168号線の歩道を、熊野川を見ながら20分ほど歩き、「まつみや」さんの駐車場に着いたのは2時前です。
ここから、本宮までは168号で5−6キロ車道歩きなので歩く気がしませんでしたが、中辺路の伏拝へ出て本宮に至る道があるようでした。ともかく今日はもう駄目です。