7月19日(月)天気 曇り後晴れ 山上ヶ岳から吉野
宿坊5時50分−西の覗−洞辻茶屋6時35分−鍋冠行者7時40分−五番関8時〜10分−百丁宿小屋9時25分〜35分−九十丁9時47分〜52分−足摺宿10時35分〜11時20分−四寸岩山11時30分〜45分−心見茶屋跡12時25分−林道出合12時35分−林道分れ12時45分−林道出合1時05分−青ヶ峯−金峯神社1時25分〜40分−吉野展望台2時〜10分−上千本口2時32分−蔵王堂2時50分−吉野山駅3時
早寝早起で4時半起床。気になる天気は相変わらずガスっている。朝食後5時50分に出発、すぐに有名な行場の西の覗(写真左)がある。洞川を早出した信者の方はもう登って来ている。コープで身体を支え崖に身を乗り出す。見ていても怖いので見るだけにした(笑)。
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西の覗き この向うです。 |
鐘掛岩は通らず新道で来た |
洞辻茶屋 |
洞辻茶屋までの道は新道と旧道があり、今日は濃霧だし新道を行くように忠告されていたので、それに従う。殆どが木製の階段になっている。洞辻には吉野まで24キロ、洞川まで8キロの案内がある。登山口までなら2時間で降れる洞川ルートがメインになるのは仕方ないところか。事実今回も吉野側から登って来る人にも全く逢わなかった。
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洞川まで8キロ、吉野は24キロ |
左洞川80丁 右吉野180丁 |
鍋冠行者堂 |
吉野降りものんびりした森林歩きですが、クラカケ谷辺りかな?には一寸した岩場がある。ロープを4本ばかり繋いで降るようになっている。登りは大変だろうと思う。鍋冠(ナベカツギ?)行者堂まで1時間、更に20分で五番関の女人結界門です。
ここから大天井岳に登らず近畿自然歩道の巻き道を行きます。吉野杉の見事な林の中をほぼ水平に道がつけられています。30分程で水場があり休憩できます。さらに水場を越えて30分歩きましたが百丁の小屋に着きません。まだかまだかと更に15分歩いてようやく小屋に着きました。地図の表示と違うかもしれません。
小屋は立派なもので毛布もあり宿泊できそうです。水場までは8分の表示がありました。吉野側から登るときは1日目にここまで来て置くと翌日が楽ですね。
そこから10分余りで林道に出会います。九十丁です。この頃にはすっかり天気になり、西側の黒滝村や五条方面の眺めが素晴らしいです。林道を50mも歩くと四寸岩山への古道が右に別れます。そのまま林道を歩いても又古道に出会いますが、今回一度も山上ヶ岳の山容を見ていないので、ひょっとしたら四寸岩山辺りが良い眺望の場所かもしれないと古道を選びました。
ただ一旦林道に出てしまうと身体が軟弱になり、その後の登りは急にしんどくなります(^▽^;)。40分位登ると足摺宿小屋があります。水はありません。この小屋は2000年版の私のエリアマップには四寸岩山を越えてから有るはずでした。ここでこの日の昼食にしました。10時半です。
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四寸岩山山頂 |
四寸岩山から大峰山脈を望む |
心見茶谷跡 |
最後の昼食ということで残り物をすべて平らげようとしますが無理です。今回も食料・お酒共に余ってしまいました(笑)。
さてここで道は巻き道と四寸岩山経由に分かれます。前述の理由で頂上を目指します。10分の登りで山頂ですが素晴らしい眺めでした。杉の木が伐採されていて、山上ヶ岳から行者還岳そして弥山とおぼしき山まで絶景でした。来て良かったなと大満足です。
ここから心見茶屋谷跡を経て40分ほど降ると林道に出会います。真夏の陽射しが容赦なく照り付けます。10分ほど林道歩きして左に古道が分かれます。20分ほど古道を歩くと又林道に出会いますが、そこは青ヶ峰の登り口です。左の巻き道の方が眺めが良さそうなのでそちらにします。ここの眺望もなかなかのものです。
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林道に出て |
すぐ古道に入る |
青ヶ峰との分岐 |
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巻道から大峰山系 |
山道と合流、女人結界がここにも |
愛染宿跡 西行庵分岐 |
すぐ山越えの道と合流すると10分程で金峰神社です。途中、西行庵への道が左に分かれます。1時25分、感激の金峰神社到着です。
今年の正月をスタートに、この年は大峰奥駈に掛かりきりの1年でした。
楽しく回った調査旅行、しんどかった南奥駈の5日間、前鬼宿坊での住職さんとのおしゃべり、いろんな思い出を残してくれた奥駈でした。
今年辺りを逃すと体力的に無理になるかもしれません。
そんな思いが込み上げてきて、心から感謝のお参りをしました。
今年の正月に吉野神宮駅から金峰神社まで歩いておいたので、今日はここからバスに乗るつもりでした。早く風呂に入って冷たいビールを飲みたかったのです(笑)。
でもバスの時刻表が無く、ケーブルの吉野山駅まで1時間半近く歩いてしまいました(。>0<。)。
途中、吉野展望台という絶景の場所がありますが、今日はNHKが世界遺産記念番組みたいなのを実況中継するとのことで遠く蔵王堂のあたりを望遠で撮影していました。
吉野で入浴したり打ち上げを行うのは経済的でないということで今回は下市口を予定していました。近鉄下市口を出て商店街を吉野川方面に1〜2分歩いた右側に「かのこや」という居酒屋があり4時過ぎでしたが開いていました。
入ってご主人に風呂に入りたいと言うと親切にも近くの銭湯を見に行ってくれました。残念ながら月曜日休みだったので大淀温泉にしました。
荷物を預かってもらって着替えだけ持って10分程の温泉に行きました。吉野川のほとりにある絶景の公共浴場です。500円です。
それより驚いたのはその前に大峰登山一之行場鈴ヶ森行者堂というのがあった事です。ここが修験者の一番目の行場だったなんて奇遇もいいとこでした。
ただ残念なのは着替えを持ってきたつもりが雨具を持ってきてしまって着替えられませんでした(^▽^;)。
気を取り直して居酒屋さんに帰り冷たいビールで乾杯しました。このお店は料理の種類も多く値段もリーズナブルで大峰登山の帰りに下市口で一杯やるにはお奨めです。
右の写真は「かのこや」さんのご主人です。