ツヅラト峠〜島地峠〜一石峠〜古里海岸〜道瀬海岸
2010年3月13日(土)
今日明日はやまびと恒例の熊野古道例会です。今年の参加者は10人、伊勢路のツヅラト峠から尾鷲まで一部バスを使って歩く予定です。
天気予報は今日の午後にわか雨があるかもしれないが明日は晴、まずまずです。
梅が谷駅到着は10時53分。いつも思うのだがもう1時間早い列車が欲しいですね。
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梅ヶ谷駅の八柱神社(やはしら) |
大内山側登り口 |
ツヅラト峠からの展望 |
駅から20分ほど歩いた小公園の近くに西国三十三箇所巡りの石仏があるので一寸寄り道。栃古川の右岸に新しく付けられた歩行者道路で峠を目指します。
12時5分に登り口到着、そこから20分登ればツヅラト峠です。伊勢から旅してきた旅人が始めて目にする熊野灘の景観です。眼下の紀伊長島やはるか島勝方面を眺めながら昼食です。
12時55分に出発、今日の宿がある古里海岸を目指します。
現在の通常のルートは、志子川を下り422号線に出た後、更に赤羽川を下って42号線を渡り、長島の魚町に入って一回りし、再度42号線へ出て江之浦沿いに加田へ歩きます。
ただ今回はより古いルートで「島地峠」越えを歩きました。422号線に出た後逆に赤羽川の上流方向に歩きます。
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赤羽川を国道沿いに上流へ向かう 長かった。 |
しばらく422号線を歩いたあと前山で左折、島地峠を目指します。
このルートは熊野街道としての認知は無い様で、道案内も何も無いし、今は峠の下にトンネルも出来て、車も人も通らないようです。距離的にも前述の魚町ルートが近いかもしれません。
わずかに峠を越えて42号線に合流する手前に石仏道標があり説明があったのが、かっての熊野古道の唯一のなごりでした。
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島地峠への旧道 |
紀勢道路が工事中 |
長島造船の前に降りてくる。 |
13時25分に長島側登り口に降ってきて、島地峠越えで42号線の加田の石仏道標へ着いたのは15時24分でした。
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石仏道標 |
ひもの屋さん横の一石峠への入り口 |
一石峠へ |
ここからは1キロほど国道を歩いて、心泉園だったかの前のひもの屋さんの横からJRの線路を渡って一石峠を目指します。20分ほどで峠は越えて古里海岸が見えてくるとなかなかの景色です。今夜の宿「うなばら」さんへ16時15分に到着、10分ほど休憩したあと空身で少し歩きに出かけました。明日の行程を少しでも縮めるためです。
42号線を古里トンネルまで歩いたあと、廃業しているホテルの横から岸壁沿いの古道に入ります。途中に東屋があり景色の良い道ですが、何故かあまり宣伝していません。岸壁をぐるっと一回りすると道瀬に出てきます。神社のまえの赤い橋を渡って堤防の上をぐるっと歩いて道瀬トンネルの手前まできました。
以前は途中の海岸にダイビングサービスがあったのですが見当たりませんでした。海水浴場に衣替えしたかもしれません。
明日はここから三浦峠・熊谷道を目指します。
宿の車に迎えに来てもらって5時に宿に帰りました。早速冷たいビールを一息あおったあとは風呂に入って、お待ちかねの夕食タイムです。
ここ古里の民宿の名物料理は「マンボウ」です。のんびり水面に横たわって寝ているイメージのあるあのマンボウです。他の地域ではマンボウ料理は聞いたことが無いので、紀伊長島独特のものかもしれません。
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豪華料理の数々 |
マンボウの刺身 手前はマンボウの天麩羅 |
マンボウの肝だったか 美味 |
ともかく豪華な食事が8000円を切っているということで、皆大満足でした。多勢なので宿もサービスしているとは言っていましたが。
おかずとお酒で満腹して誰もご飯を食べなかったので、そのご飯を自分でお握りにして明日のお弁当にさせてくれました。Hさんが心をこめて握ってくれました。
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楽しい反省会 |
心をこめて、おにぎりを握る |
横ではまだ反省会 もうすぐお開きです |
お開きは10時、すぐ眠ってしまいました。
三浦峠-熊谷道-始神峠・・・・・猪鼻水平道-岩屋堂-尾鷲
2010年3月14日(日)
7時朝食、7時45分出発です。昨日の海岸近くまで送ってもらい、準備体操をして7時55分には歩き始めました。
朝一の登りは応えますが三浦峠はすぐです。切通しの峠からは熊谷道と呼ばれる水平な道になります。徐々に降りながら20分も歩くと熊谷橋です。橋から10分ほど歩くと紀勢線の三野瀬駅です。
素通りして線路を渡り、42号線に出て始神峠登り口の桜の広場到着は9時でした。ここで5〜6分トイレ休憩して、再度42号線に出て明治の道で登りはじめました。
発電所の送水管工事で破壊されていた部分の古道が、復旧されてからは初めて歩きました。
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桜の広場の東屋で休憩 |
始神峠遠景 |
この送水管工事で壊されていた |
うぐいす小径の名に恥じず、うぐいす鳴くのんびりした道で大好きです。
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送水管は階段で越える |
急斜面が気味悪い |
うぐいす小径 |
峠まで50分、熊野古道随一の景観を眺めます。夏みかん、羊羹、梅酒と出てきて、のんびり20分休憩しました。
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始神峠はこの左上 |
熊野古道 随一の景観 |
江戸の道分岐(険しい) |
10時15分出発、降りも明治の道を歩きます。宮谷池までは35分、ここも水平な良い道です。池を過ぎて民家が出てくると桜も咲いてのどかな風景です。
馬瀬には11時15分に到着、ここから相賀までの8キロほどをバスの予定です。バスは11時45分なので30分ごろごろしていました。
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宮谷池 |
土手にはフキノトウ |
国道相賀でバスを降り、今回は馬越峠には向かわず猪鼻水平道で尾鷲を目指します。
12時ですが、もう少し景色の良い場所で昼食にしたいので3キロ先の岬を目指しました。
JRの上を通って3キロ先通行止めと書かれた車道を歩きます。
歩くにつれて小山浦、引本浦など尾鷲湾の景観がちらほら見えてきます。12時50分に岬近くの伐採で前の開けた地点に到着、待望の弁当です。やはり弁当は鳶も鳴くこういう景観の場所が良いですねえ。
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JRの上を通る |
引本浦がちらちら |
水もやわらかく美味しい |
13時15分に出発、岬で割亀島を見て尾鷲側に入りました。ここからは車は入れません。狼煙場からの道があったので天狗倉山、おちょぼ岩、狼煙場、猪鼻岬の縦走は出来るみたいですね。
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ここで昼食にした |
猪鼻岬から割亀島 |
のんびりした良い道 |
この水平道も良い道ですが、馬越峠越えに比べると、おそらく100分の一も人が来ないのでしょう、相当に荒れています。
14時5分に尾鷲側の入口の到着、お寺の境内になるのでしょうか景色の良いベンチで15分のんびり休憩しました。
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相当荒れた箇所もある |
遠景は尾鷲市の飛び地須刈地区かな |
おちょぼ岩付近の稜線 |
天狗倉山からテレビ塔、おちょぼ岩の稜線がきれいに見えていました。今日はここから岩屋堂へ行きます。
水地、天満浦と山側の道を歩きます。尾鷲湾や火力発電所を眺めながら50分ほど歩くと岩屋堂の参道入口です。途中はみかん畑で、丁度甘夏の収穫をしていた農家の方が持って行けと無料でくれました。
岩屋堂までは20分の登りです。熊野古道歩きで尾鷲を訪れる方も、ここまで来る人はほとんど居ないでしょう。説明によれば「天狗岩屋」と呼ばれ西国巡礼の人がよく参拝した観音様だそうです。
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山桜も咲いて |
岩屋堂参道入り口 ここから20分 |
岩屋堂 |
参道入口から尾鷲駅近道という案内があり18分と書いてありました。その道を降って尾鷲駅到着は4時25分頃でした。
さっそく駅前の食堂に入って反省会に入りました。6時15分発の南紀8号までの時間は長いようであっという間でした。いつものように反省は列車の中も続きました。