曽根次郎坂・太郎坂
2007年9月24日。
朝食は7時、弁当も急遽作って貰って、7時45分に宿を出ました。曲がり角を曲がるまで、ご夫婦が手を振っていました。
事前の天気予報と異なり今日は雨模様です。空は低く黒くよどんでいます。
傘と簡単な合羽は持っていますが、雨具は完全ではありません。豪雨で名高い尾鷲にくるのに、なにか抜けているようです。
賀田駅近くの北の関所跡を見て8時に駅近くを通過。国道から少し入った地蔵さんなどを見て飛鳥神社にさしかかると早くも雨が降ってきました。境内に入り巨木の下で雨宿りしながら雨具の準備をしました。
8時25分に次郎坂の登り口に着く頃には雨は上がりました。早速ビニール合羽を脱ぎます。汗でべたついて着ていられないのです。やっぱり夏の雨にはポンチョですかねえ。ここからは甫母峠まで300mの登りです。
石畳の道をゆっくり登りますがOさんの調子がおかしいようです。昨日の疲れが取れていないようです。30分弱の登りで鯨にそっくりの岩があります。前回来た時は名前も付いていなかったのですが、今回は「鯨石」の看板がありました。
そこから15分で甫母峠です。東屋があり地蔵さんも祀られています。東屋で10分休憩しました。前回から見た予定時刻から見ると30分の遅れです。
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昨日降ってきた道 |
国道からそれて地蔵さんを見に |
地蔵さん |
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飛鳥神社の巨木 |
曽根次郎坂 登り口 |
少し登ると賀田湾が見えてくる |
今日は一寸熊野市までは無理だな、まあJRの沿線なので適当な時間で切り上げようと思いながら出発しました。
10分ほど歩くと細い尾根道になり「楯見ヶ丘」の看板がありました。雨に霞む二木島湾の向こうに名勝「楯ヶ崎」が見えるのでした。新しい発見です。
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登り口近くの南無阿弥陀仏の名号碑 |
最初は緩やかな登り |
賀田の猪垣 |
一転して急な石畳の道を降ること1時間、すっかり疲れた10時40分頃「猪垣の碑」がありました。更に10分の降りで二木島湾を望む国道に出ました。
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甫母峠 |
楯見ヶ丘から遠く楯ヶ崎を望む |
近くで見る楯ヶ崎はこんな絶景 |
国道を渡り、更に降って二木島駅近くの休憩所に着いたのは11時で、予定時刻からは1時間の遅れです。この遅れはOさんの調子が悪いこともありますが、前回の記録が7年前のまだ元気な頃で、しかも一人旅だったのでペースが速い。
甫母峠から二木島まで1時間で降っているが、今回は1時間半かかっている。雨で濡れた石畳の道は滑りやすくて歩けない性もあるが、我々の能力も標準コースタイムで歩けなくなっているかもと反省する。
休憩所で相談し、Oさんはここで中断してJRで熊野市へ、私はもう少し歩いて適当な駅からJRで行くことにした。
11時10分に出発、二木島峠の登り口を目指す。前回は登り口への道が解らず適当に駅の下を通り学校裏から国道にでた。今回は慎重に探しながら歩いたがやっぱり解らない。再度引き返すと、ようやく道があった。要するに線路沿いにあるいてはいけないのでした。
ほっとして案内に従い登って行くと、熊野市教育委員会の名前で通行止めの看板があった。傍の民家の人に聞くと道が崩壊して通行止めだと。教えられたのは結局前回私が適当に歩いた道だった。10分以上ロスしたかな。
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駅前の案内 これを左折せず右の道へ |
だが通行止めだった |
登りはじめると滝が見えた |
そんなこんなで国道の登り口に着いたのは11時40分、お腹も空いてきた。雨も降ってきたので今度は傘をさして登ることに。
30分の登りで二木島峠です。ここには東屋も無いので雨の少なそうな木陰を選んで昼食にしました。15分でおにぎりを3個食べて出発しました。
逢神峠までは大きなアップダウンはありません。相変わらず傘をさしながら25分掛かって峠に着きました。12時50分です。
ここからも濡れた石畳を傘を差しながら慎重に降ります。40分掛けて降り終えると、登り口に神社がありました。国道に出て、これからどうしようかと考えながら歩きます。日本一水のきれいな海水浴場と自称する新鹿海水浴場です。
ここからの311号線はダイビングで通いなれた道です。
新鹿駅との分岐点の民家の前のベンチをお借りして作戦を練りました(笑)。後1時間一寸歩けば次の波田須駅に着くので、そこからJRに乗ればよい。でも疲れているし雨も降っているしと結局諦めてしまった。なんと意志の弱い(;゚−゚)。
決まれば早い。早速近くの自販機で缶ビールを買い駅に向かった。駅でホームレスらしいおじさんといろいろ話す。博学でびっくりしていると、思いがけずバスがきた。熊野市駅いきだという。早速飛び乗ると、今日はバスの日で半額だという。
なつかしい311号線を磯崎漁港などへ寄り道しながら3時前に熊野市駅に着いた。
すると偶然Oさんが居た。携帯の電源が切られたままで連絡がつかず困っていたが、これでOK。
後は時間までゆっくり飲むことができました。
下の前回の写真も参考にしてください。
2000年最後のウォーキングに熊野古道を選んだ。
ツヅラト峠、馬越峠、八鬼山越えと進んで、今日は尾鷲と熊野の間、JR賀田駅がスタートとなる。
12/28/00
長島を7:34に出たローカル列車は亀山・多気で乗り換えて12:07に賀田についた。
駅から少し戻って線路を越え、北の関所跡を見に行く。
上の写真が北の関所跡。
その後すぐに戻って12:20には賀田駅をスタートして311号線を曽根に向かう。
5分もしない内に曽根に入る。
途中首無し地蔵などに寄り道しながら飛鳥神社をすぎ次郎坂の登り口には12:40に着く。
曽根の城跡は登り口が解らないまま通り過ごしてしまった。
そこから曽根弾正の墓や南の関所跡をみながら30分ほどで甫母峠に着く。
猪垣
このコースは、いたるところに猪垣がある。
昔の人は田畑の守りにここまで石垣を作ったのかと感心する。
実際歩いている間も、道のいたるところに猪の掘り返した跡があった。特に太郎坂はひどかった。ミミズやタケノコを探しているらしい。
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道は猪垣に沿って |
猪垣が行く手を阻む場合も |
猪垣の碑 珍しい。 |
途中で鯨にそっくりの岩を見ながら甫母峠到着は1:20だった。
そこから太郎坂を越え二木島に降りていく。
ところで、東紀州活性化協議会発行のガイドブックでは、ここから二木島への道は通行不能になっている。
だけど、当時(1997年)とは事情が異なり、今は何の障害もなく楽に歩ける。
途中国道を越えて二木島の集落に着いたのは2:25。
真新しい休憩所と立派なトイレがある。
ここで少し休憩して二木島峠へのルートを確認するがよく解らない。
ままよと出かけたが、やっぱり解らない。
結局二木島駅に沿って中学校の右手を通り国道まででる。
登り口へは国道を50m程戻って入ったが正解かどうか今も解らない。
上右の写真のように登り口は国道のコンクリートの壁の中にある。
階段を登ると近畿自然歩道の案内がある。
登り口到着が2:50。
休憩所から15分かかっている。
登り口から25分で二木島峠に着き、更に25分で逢神峠に着く。
今日のコースはもう少し。そろそろ冬の日は暮れかかっている。
石畳の道をたんたんと降って、日本一水のきれいな新鹿海水浴場に出て、JR新鹿駅付近に着いたのは4:30であった。
本日はここの民宿で泊まる。
この日泊まった民宿の夕食。1泊2色7500円。
決して安くはないが料理はおいしい。お奨めの宿。
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民宿の前から砂浜と今日のコース |
なかなかの夕食 |
天然物しか使わないと言う魚料理の店。
キビナゴとタイの刺身。エビフライ、まぐろの腹の焼き物。
カワハギの鍋物、タコの酢の物。それにウツボの干物。
さらに自家製のイカの塩辛ときてはお酒がすすむのも仕方がない(^^;)