兜岳・鎧岳縦走

1/7/01 曇り

コースタイム
寺脇7.50−済浄坊の滝への分岐8.25−目無し地蔵8.55−兜岳9.35−45−峰坂峠10.15−鎧岳稜線10.45−鎧岳山頂10.50−11.00−診療所への下山道11.15−葛登り口12.00

兜朝焼け兜岳・鎧岳は数年前太郎路から亀山峠を越えたとき、その偉容な姿に圧倒され、いつかは登ってみたいと思っていた。今回調べてみると、どのガイドブックにも良いことが書いていない。いわく、「見るための山で登るやまではない」「傾斜がきつすぎる」「眺望はない」などで登る意欲を失なわさせてくれる。それに、エリアマップにも縦走の道は載っていない。一旦降りて登るのでは面白くない。ただ1994年発行の日地出版の赤目青山には道が書かれている。ということで行くことにした。

昨晩民宿のご主人に話を聞いたが縦走は可能ということで意を強くする。ただ台湾坊主も発生しているみたいで午後からは荒れそうなので午前中に行動は終えたかった。

朝起きると朝焼けがきれいだった。午後は雪かなと思う。長野に降りて曽爾横輪から入るつもりだったが、民宿が思ったより上にあったので、一度登り返して屏風岩の下を行く林道に出て、済浄坊の滝を経由して行くことにする。

結果的にこれは正解だった。済浄坊渓谷は赤目四十八滝のようにいくつもの滝や滑が連続する景観であった。雪・渓谷・滝ときては被写体はいっぱいある。遅々として進まないのも仕方がない。

横輪からの車道に出会い5分ほどで目無し地蔵に着く。9時に登り始める。最初はさほどでもないが、兜岳直下の登りはきつかった。道とは思えない、垂直に近い登りで、降るならアプザイレンがいいなと思わせるようなのぼりが20分ばかり続いた後、ようやく山頂に着いた。
兜滝と氷 兜登り 兜鎧岳
済浄坊の滝渓谷は凍っていた。 兜の登りはほんとうにきつい。 兜の下りに鎧岳を見る。

山頂は確かに展望は良くないものの、冬で木の葉がみな落ちているし、ところどころ伐採もして少し展望がひらけていた。10分ほど休んで峰坂峠への降りに向かう。

たしかにこれも急な降りである。途中も伐採箇所があり鎧岳の眺望も部分的に見られる。地元の人の手入れも行われている様子だ。だがやはり急斜面の降りは怖い。雪と落ち葉のまじった急斜面を転びながら降りていく。30分で峰坂峠に着く。
兜落合 兜鎧頂上 兜里から鎧
兜と鎧の間、峰坂峠 鎧岳山頂は冬だから少し視界がある。 葛の集落から鎧岳を見上げる。

ここから鎧岳への登りは特に急斜面もなく25分ほどで稜線にでる。稜線を右に1−2分行けば山頂である。10分ほど休んで熱いお茶を飲む。展望は兜岳と同程度である。

エリアマップでは下山は新宅本店前への道になっているが、現地の案内板では診療所となっている。案内通りに降っていくと、丁度1時間で葛の登山口に出た。バス停まで50mほどのところへ12時に到着した。名張行きのバスは12.15で丁度良かった。その後は2.15と4.15の2時間おきである。