ブナ清水
2006年10月21日(土) 天気 晴れ メンバー 単独
今日は天気も良いし、どこか気持ちの良い所で弁当でも食べようと昨日思いました。伊勢三山の局岳と堀坂山に行ってないのでどちらにしようかと考えているうちに、先週伊吹北尾根に登ったとき、Sさんが「ブナ清水って行ったことありますか?いい所ですよ。」と言っていたのを思い出した。
早速ネットで調べてみるといい所らしい。でも、ガイドブックにも載ってないし、2万5千にも道は無い。行ったけど解らずに引き返したと書いている人も居る。一寸不安だけど行く事にした。
わが家から車で1時間、9時半に朝明渓谷に着いた。2時間でブナ清水まで行けると書いてあったので丁度お昼の時間になる。多少道に迷っても12時には着けるだろう。
写真左は伊勢谷小屋への橋。稜線は中峠付近か。
すぐに出発、伊勢谷小屋の横を通って根ノ平峠を目指す。2年前にハト峰に一人で行った時、この道を通っているので根ノ平峠までは不安は無い。朝明渓谷は標高500m弱、根ノ平峠は803mなので300m一寸の登りだ。40分程の間に4回沢を渡り、左岸の石垣が無くなると右に沢を離れて登って行く。丁度1時間位で「峠まであと10分」の看板がある。
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最初の沢 歩き始めて20分位 |
最後の沢を渡って、この石垣に出る |
もう少しの看板 |
ブナ清水はこの少し上から左に入るようだ。注意して見ていると、なんとなくそれらしい場所が有った。ピンクのテープも巻いてあり、石も積んである。ここだと確信して、一休みする。見上げると少し色づいたカエデの向こうに空が青い。標高は800m弱。10分程で出発。
かすかな踏み跡とピンクや赤のテープを頼りに慎重にルートを探しながら歩く。少し歩くと沢の上に出て、左下に滝が見えた。小滝とか書いて有ったなと思う。
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ブナ清水への分岐付近 |
空は快晴です。 |
左下に小滝が見える |
沢沿いになり、沢を渡り、クマザサも無くなると少し急登になる。
テープは有るので間違う事は無い。
気持ちの良いブナの林の谷間にネットの写真で見覚えのある大きな岩が有った。
あっけなくブナ清水に着いてしまった。分岐から30分弱、11時5分頃です。
標高は900m弱。
今日は私以外に誰も居ません。
静寂の中でわき水を2杯飲み辺りを見回します。
ゆるやかな斜面の中に大きなブナの木が林立しています。
この辺にテントを張って、月見をしながら一杯飲むと最高に幸せかも知れません。
予定では、ここで弁当を食べて引き返すつもりでいましたが、一寸時間も早いし眺望も無いので、稜線まで登って景色の良いところで昼食をとることにしました。
さて、どこへ行くか。
ブナ清水の岩を通り過ごして進むと稜線らしきものが見えますが、一寸慎重に辺りを見回すと、右手急斜面に踏み跡らしき物が見えます。
テープもあるようです。どこへ導いてくれるテープか解りませんが踏み込んでみます。
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気持ちも落ち着く緩やかな斜面 |
ブナ清水から行きたくなるが間違い |
ブナの巨木の上も青空 |
ブナ清水の上に回り込むような尾根まで登るとさらに左、岩から離れる方向にテープがあります。
15分位登った辺りで数人の中高年グループが降りてきました。ハライドから来たという。道が確認できたので安心して登れます。20分で尾根に出ると釈迦ヶ岳の雄大な姿が目に入ります。11時37分、ハライドからの尾根道に出ました。
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尾根道から釈迦ヶ岳 |
キノコ岩からの眺めは絶景です。 |
1041m昼食スポット |
さてどうするか。左折して腰越峠から朝明に降るか、右折して縦走路に出て根ノ平峠に向かうか。その時ネットで見たキノコ岩の景観が勝ち右折しました。キノコ岩で昼食、これが魅力です。尾根道のどこに出たのか定かでは有りませんが、多分1081mのピークの付近では無いでしょうか。
右折して8分程でキノコ岩に着きました。ここは絶景です。北北東に雄大な釈迦ヶ岳、西にはこれも存在感のある雨乞岳が紅葉の上に聳えています。釈迦ヶ岳の左手には藤原岳にかけての鈴鹿山脈の主稜が一望できます。
ここで昼食と思いましたが風が強い。もう少し風の無いところを探しに、写真を2〜3枚撮って退散しました。
キノコ岩から3分で縦走路です。ここを右折、1041m辺りの岩場で丁度12時、昼食にしました。景色良し、風無し、最高の昼食場所です。
買って来た月桂冠を一口飲むと旨い、「白玉の歯にしみとおる秋の日に、酒は一人で飲むべかりける。」だったかな、そんな気分でした。
のんびり、ゆっくり昼食を味わって、12時45分に出発しました。
写真右は昼食スポット付近からの雨乞岳
ここからは根ノ平峠まで200m以上の厳しい下りです。いい加減嫌になった35分の下りで1時20分に根ノ平峠到着です。
ゆっくり休んでいると滋賀県側のタケ谷から単独行の高年登山者が到着しました。
ブナ清水から廻って来たと話すと、先日そのコースをトライしたが、ブナ清水から稜線に出られず引き返したと言う。まっすぐ歩かず、右にブナ清水の裏側へ出るように登るように伝える。
彼は今日は、鈴鹿の上高地だったか軽井沢だったか上水晶谷へ行ってきたそうです。次回行って見ようかな。
峠から5分も降ると例のブナ清水への入口があり、コースタイム通り55分で朝明の駐車場へ降りてきました。
何の花? 朝明渓谷にありました。