8月30日(土)
2時ごろ目が覚めると雷を伴った土砂降りだった。そこから寝られないまま4時になった。
すぐに小屋のスタッフが起こしにくる。荷物を片付けるまで見張っている。
食堂に行くと外には人の気配がする。気温は零下4度。この寒い中雨の中を登ってきた登山者が表に待っていても開けないらしい。
4時半オープンを守らないと、ひっきりなしに登ってくるから従業員が休めないからだろうと想像はするが、一寸外のお客は気の毒だ。
朝食はふりかけと海苔とスープの寂しいもの。なのでIさんは生卵を持ってきている(笑)。遠慮なく頂いて美味しい朝食となった。
ところで頂上には山小屋のトイレと公衆トイレがある。小屋のトイレは屋内にあり宿泊者専用で、しかも4時半以降は夕方4時まで閉めるらしい。
それを知らずにIさんが4時31分にトイレに行こうとしたらスタッフに断られてしまった。融通の全く利かない態度にIさんは相当怒っていた。それも当然でしょう。
仕方なく外の公衆便所に合羽着て出かけていった。200円払って。
ようやく小屋がオープンして、多勢の登山者が入ってきた。その様子を見て驚いた。余りにも貧弱な装備で登る人が多い。この雨の中、500円の使い捨てのようなビニール合羽。全身びしょぬれで歯の根も合わずガタガタ震えている。3000mの山を何と思っているのだろう。今年は富士山ブームとかで23万人の人が登山したとか。遭難が無いのが不思議みたいなものだ。
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ようやく外が明るくなった |
降り始めるが、登ってくる人も多い |
駿河湾が見えてきた |
小屋のスタッフと話すと、今は雨は降っているが風が無い。今の内に降った方が良いかもしれないという。連泊は諦めて、明るくなったら降ることにする。
その旨Oさんに電話するが通じない。彼は携帯の電源を入れないのをモットーにしているから。でもこんなときは入れてくれ、お願い。
5時半を過ぎて少し明るくなったので降ることにする。Iさんもこの小屋には未練が無い(笑)。
荷物の多いIさんには、ゆっくり下ってもらうことにして、私は先に下り始めた。登ってくるOさんを見落とさないようにしながら、9合目小屋の少し上でOさんを発見した。3500m辺りか。事情を話すとOさんも降りると言う。頂上へ登ることが出来ず、Oさんには申し訳ないことをしました。
そう言えば私も頂上は踏んでいない。3750mが神社なので、後26m登っていない。まあ良いか、高度順化の目的は充分達したから。
ちなみに気圧でいくと、9合目小屋では675ミリバール、頂上小屋で650だからOさんも充分でしょう。お酒飲んでないらしいがインドで3800m辺りで飲んだ経験もあるらしいので良いでしょう(笑)。
ところがしばらく降ると天候が回復してきた。8合目辺りでは頂上は見えないものの下界は充分見えてきた。
そのうち田子の浦や伊豆半島もくっきり見えて素晴らしい絶景となってきた。もう登り返す元気は無いが、少し休憩してその絶景を楽しむことにした。
山頂から1000mほど降った新7合目付近で、持病の膝が痛くなった。関節炎です。
サポーターで大分カバーしているのですが標高差1400mは持たないらしい。
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静岡方面も見えてきた |
6合目で、ここまでくれば安心 |
6合目小屋でIさんが降りてくるのを30分ほど待って、ゆっくり膝を庇いながら駐車場に着いたのは11時前でした。4時間かかって降りたことになります。いい天気になっていました。
さて1日で降りてきたので、持参のお酒やおつまみが、殆ど手付かずです。
これを消化するため、1泊2日の観光旅行が始まるのですが、
それはブログのほうでご覧ください。