伊勢山上

2007年1月3日 天気晴れ メンバー単独
毎日お屠蘇ばかり飲んでいてもいけないので、初詣も兼ねて松阪市飯福田(いぶた)町にある伊勢山上に出かけてきた。

伊勢山上は熊野古道奥駈道を開いたことでも知られる役ノ小角(えんのこづぬ)が開いたとされる行場だという。
最初は堀坂山に行こうと道路地図を見ていたら、近くに伊勢山上があったので変更しました。

松阪インターから15分で堀坂峠、ここには10台ほど車が停まっていた。さらに10分ほど降って左折すると飯福田寺です。
仁王門のそばに駐車し、入山料100円を払って本堂にお参りしました。初詣です。

伊勢山上仁王門 伊勢山上本堂 伊勢山上地図
飯福田寺仁王門 本堂 行場はこの石段を登る 伊勢山上行場案内図

本堂の左手の登山口に入ったのは9時30分でした。
行場のイラスト地図が200円ですが買っていった方が良いでしょう。自分の位置を常に確認するのは大事なことです。

伊勢山上不動明王 伊勢山上愛染明王 伊勢山上油こぼし
出迎え不動明王 愛染明王 油こぼし行場

入るとすぐ不動明王に迎えられ、愛染明王・愛宕大権現・役行者尊とすぎるとすぐ最初の行場「油こぼし」です。
10mほどの絶壁に鎖が掛かっています。直登ルートと左にトラバースするルートがあります。
私は自信が無いのでトラバースして岩の左手を登りました(〜_〜;)。

伊勢山上岩屋 伊勢山上岩屋2 伊勢山上岩屋3
岩屋本堂の上に出てしまった 下を見ると行者岩が見える 役の行者さまかな

登山口から10分程で見晴らしの良い岩の上に出ました。よく解りませんが岩屋本堂の上に出てしまったようです。
役の行者さまらしき仏像が座っておられました。ここからの眺めは絶景です。

5分ほど休憩して景色を眺めたあと登りに入りました。5〜6分登ると「小天上」という尾根道にでました。9時50分です。
ここからは平坦な尾根道です。10時15分、大天井です。ここが380mの最高地点とすると後は下りかと思いましたが、とんだ間違いでした。これからが行場の真骨頂なのでした。

伊勢山上小天上 伊勢山上尾根道 伊勢山上大天井
小天上 平坦な尾根道 大天井

10分ほど尾根道を歩くと亀岩という見晴らしの良い場所に出ました。
地図を広げ、周囲の山々を眺めます。堀坂山、白猪山、矢頭山が見えているようでした。

伊勢山上木の間 伊勢山上亀岩 伊勢山上亀岩2
周囲の山がちらちら見えて 亀岩 亀岩付近から白猪山方面を見る

亀岩を降って鞍掛岩に出ました。ここから行場です。危険を感じたら迂回路がありますが、一応登ってみると蟻の戸渡りです。なんとか越えますが降りがまた怖い。ここに鎖が無いのは何故でしょう(笑)。

伊勢山上鞍掛岩 伊勢山上鞍掛岩2 伊勢山上蟻ノ戸渡り
鞍掛岩行場 鞍掛岩頂上付近 蟻ノ戸渡り
伊勢山上蟻ノ戸渡り2 伊勢山上蟻ノ戸渡り3 伊勢山上不動棚
蟻ノ戸渡りから堀坂山方面 蟻ノ戸渡りの降り 怖い 不動棚巡り 止めた(~_~;)

不動棚巡りの案内があり、今の岩の中腹を廻るみたいですが止めました。この辺で10時45分位です。
さらに歩くと今度は小尻返しの行場です。今度は本当に迂回路に廻ろうかと思いましたが、気を取り直してさらに修行を続けることにしました(笑)。

伊勢山上迂回路 伊勢山上小尻返し 伊勢山上小尻返し2
迂回路はある 小尻返しの行場 岩屋本堂が見えた

小尻返しを登ると対岸に先ほどの岩屋本堂が見えた。なかなかの絶景です。
ここも本当に怖い。前方に見えるのは飛び石の行場か。へっぴり腰で先端に近づくと垂直の鎖場だった。

伊勢山上小尻返し3 伊勢山上小尻返し4 伊勢山上飛石
小尻返しの先端 垂直の鎖場 飛石の行場

こういう崖降りは最初身を乗り出す時が一番勇気が居る。
出来るだけ壁から身体を離して、足の裏の全体を崖に着けるのが鉄則だが、それができない。
つい身体を壁に寄せ、つま先で岩を探るが、これだと鎖にぶら下がってしまう。

そんな事を考えながらなんとか下に降りた。
続いて飛石の行場に上る。ここの降りはやや緩やかで、山靴の底と岩肌の摩擦力が頼りに降って行く。
磨り減った靴では行かないほうが良いかもしれない。

伊勢山上飛石2 伊勢山上通行止め 伊勢山上迂回路2
飛石の降り 通行禁止の看板 迂回路の石仏

降って少し歩くと迂回路と合流する。そこに「危険につき行かないこと」の看板があった。一寸覗いてみたが、当然そんなところには行かない(笑)。
石仏に挨拶して迂回路を降って行くと元居原行者の石仏が有った。

伊勢山上元居原 伊勢山上達磨岩 伊勢山上裏行場1
元居原行者 達磨岩 裏行場登り口付近の川原

ここまで来ればもう行場は終わりで、10分も降れば登り口近くに降りてきます。11時15分、1時間45分の修行でした。
登り口に老夫婦が居て、これから入りそうだったので履物や持ち物のアドバイスをする。

社務所で暖かいお茶を貰い、裏行場の入口を尋ねた。裏行場は仁王門の下流150mほどにある達磨岩付近から入っていく。
付近の川原は岩を削った面白い眺めだった。

裏行場の登り口は早速油こぼしの鎖場だった。

伊勢山上裏行場2 伊勢山上裏3 伊勢山上裏4

へっ、こんな所から登るのかという感じです。
一寸登ると石仏があり、達磨岩の上にでたようです。さらにすぐ高祖神のような仏像があり見晴らしが良くなります。

さらに少し登ると獅子ヶ鼻の行場です。

伊勢山上獅子ヶ鼻 伊勢山上堀坂山 伊勢山上表行場
獅子ヶ鼻の行場 左観音山 右堀坂山 表行場が見える

獅子ヶ鼻からは観音山と堀坂山が見えます。また先ほど歩いてきた表行場が霞んで見えていました。
獅子ヶ鼻の先端から下を覗くのが修行のようですが、当然そんなことはしません(笑)。

伊勢山上獅子の鼻2 伊勢山上弁当
獅子ヶ鼻 お弁当

獅子ヶ鼻の降りを覗いてみましたが、一寸危険そうだし巻道を探したけど無さそうでした。
こんな所で遭難しても元旦早々迷惑な話なので止めることにしました(~_~;)。

景色を見ながら弁当を広げ、帰りに堀坂山へ登ろうかと思案しました。
でも、行きの車の中で今日の渋滞予想で、東名阪の四日市付近が30キロと言っていたので止めて帰ることにしました。

堀坂山は次回観音山とペアで登りに来ましょう。
その日の渋滞は26キロでした。