4月6日

寒さの性もあって5時半にテントを出ました。目的はも一つ、朝日を浴びて変わり行く穂高連邦や上高地の姿が見たかったからです。

河童橋の付近へ来ると丁度焼岳に朝陽が当り始めたところでした。振り返るとまだ穂高の山々には陽が当っていません。蝶ヶ岳辺りに邪魔されているのでしょうか。
そのうち頂上辺りに光が当ったと思うと、一瞬、梓川の川岸の林が黄金色に染まりました。息を呑む一瞬でした。

上高地朝 上高地朝2 上高地光
朝日に輝く焼岳 穂高連邦にようやく朝日が 一瞬の輝き

我々の他に只一人、小梨平にテントを張っている若者が河童橋に現れました。沢渡から自転車で来たそうです。半分以上雪で手押しで苦労したそうです。
7時にテントに戻りラーメンを作って朝食をとります。昨夜の炊事跡や寝袋などを整理して、テントはそのままに明神へ向けて出発したのは9時前でした。

上高地5千尺 上高地朝3 上高地明神へ1
河童橋対岸から六百山方面 穂高連峰にも朝日が 明神への道は解り難い

上高地奥穂高岳
左の写真は、雪をたっぷり被った奥穂高の山頂です。
10倍ズームならではの写真ですね(笑)

明神への道は、もう作業車も入れない雪の世界です。でもトレースがあり道は辿れます。もしトレースが無かったらルートを探すのは困難でしょう。

スノーシューを持っているので、どこでも歩けるといえば歩けるのですが。今日は好天なので見通しも良いですが、吹雪の日なんかは、とても無理と思います。

梓川右岸の道はトレースも無く湿原が多かったと思うので、よほど時間に余裕を持たないと難しいでしょうね。

ともあれ夏のコースタイムより少し遅れて10時に明神へ到着しました。明神館は勿論無人です。

明神池を見たかったのですが、往復と見物に30分掛かるとして、中ノ湯バス停3時のバスが怪しくなるので諦めました。

帰りもたっぷり1時間以上かかりました。I さんは疲れているのか10分以上遅れて11時20分頃帰ってきました。

お腹も空いてきましたが時間がありません。テントを撤収して出発したのは12時10分でした。昨日のように3時間も掛かったのではバスに遅れてしまいます。

河童橋付近には3〜4組の登山者が来ていました。名残の写真を撮って12時15分に河童橋を後にしました。

帰りは雪原は歩かず、ひたすら左岸の車道を歩くことにしました。荷物は行きとほとんど変わらぬ重さです。

上高地明神2 上高地明神岳 上高地明神館
雪原を明神へ向かう 明神岳が眼前に迫る 明神館付近

工事車両は右岸の道を使っているので、この道は現在除雪作業中ですが、大部分は完了していて問題なく歩けます。
大正池まで1時間、最後の名残を惜しみます。釜トンネルまで1時間20分、ここで一休みです。今日の釜トンネルは降りなので快調に飛ばして2時5分には中ノ湯に着きました。1時間55分でした。

上高地帰路1 上高地帰路2 上高地見納め
帰りの雪道 帰りの穂高 見納めの穂高

さすがにお腹が空いて、中ノ湯売店で缶ビールを飲みインスタントラーメンを食べました。旨い。
バスには時間があると思っていると、平湯からお客を乗せてきたタクシーが、4人ならバス料金で行くという。丁度居合わせた女性登山者二人と相乗りで乗ることにした。

上高地平湯 上高地米屋
笠ヶ岳から槍への稜線 飛騨米屋さん

平湯では彼女たちは温泉に行った。我々は次のバスで高山に向かった。今日も笠ヶ岳がきれいです。
高山では、友人に紹介された「飛騨米屋」という食堂に行った。駅から5分です。

定番の「飛騨牛の朴葉味噌」と「漬物ステーキ」を注文、生ビールで旅の無事に感謝しました。メニューを見ていると「ダチョウ」のステーキや刺身があった。追加で飛騨牛の牛筋煮込みとダチョウの刺身を頼みました。

上高地ほう葉味噌 上高地ステーキ 上高地ダチョウ
飛騨牛の朴葉味噌 漬物ステーキ 牛筋、ダチョウ刺身、赤かぶ

上高地車内3ダチョウの刺身はマグロと牛肉の中間のような食感でした。
5時43分発の飛騨号の中では、残った白ワインと焼酎で最後の反省会を行ないました。

今回は、行き帰りとも禁煙車でした(汗)。