乳頭温泉郷

1月7−9日、2泊3日で秋田県の乳頭温泉に行きました。

乳頭鶴の湯昨年暮れから日本海側は大雪で、秋田県も例外ではありません。
秋田新幹線も止まっていましたし、ANAの事故もありました。
当日も引き返すかもしれないと予告されてのフライトでした。
なんとか無事着陸してほっとしました。


左の写真は最初の宿泊地「鶴の湯温泉」です。
建物の奥の斜面が2月に雪崩を起こして、女湯になだれこんだのですね。

鶴の湯の建物は乳頭温泉の中でも古く、写真の柱には「祝旅順攻略」とか刻んでありました。
明治時代の話でしたっけ。
日露戦争の話ですよね。その頃にこの建物があって、柱にお客が彫ったのでしょうか。



夜になると道端に作られたかまくらに灯りがともされ、ムードはいっぱいです。
名物料理は山芋鍋だそうで、私のアレルギーに挑戦していました(笑)。
でも価格も安く、湯治場のムードが残り、人気の宿です。
食後のお酒は一升瓶を買ってカンをすると良いでしょう。

乳頭旅順 乳頭夜 乳頭鶴露天
祝旅順陥落とか 夜は雰囲気抜群 鶴の湯の混浴露天風呂

露天風呂は女性専用もありますが、混浴露天風呂が人気です。
女性はバスタオルを巻いて入ってきます。
乳白色の湯なので浸かってしまえば何も見えません。
吹雪の中の入浴でした。
他にも4種類ぐらいの風呂があります。
夜と朝ですべて入りました。
別館もあります。

乳頭鶴夕食 乳頭鶴昼食 乳頭かまくら
鶴の湯の夕食 左下が山芋鍋(^_^; 別館の昼食 かまくらの中には水神さま

上の写真は、その別館で食べた昼食です。
トロロ丼はダメなので山菜卵とじ丼です。鹿刺しは別注です(笑)。
濁り酒飲んでのんびり過ごしました。
そこから妙の湯へはバスで出かけました。
旅館のバスで田沢湖スキー場のバス停まで行き、そこで路線バスに乗り換えたのですが、雪に埋もれたバス停も風情がありましたねぇ。

妙の湯の近くには大釜温泉、蟹場温泉があり、少し離れて孫六の湯、一番奥が黒湯です。
妙の湯は近代的な建物に生れ変わっています。
乳頭妙の湯 乳頭蟹露天 乳頭氷屑
妙の湯です 蟹場温泉の混浴露天風呂 廊下のチリも凍っている

まず、蟹場温泉に出かけました。
ここは学生時代に来た思い出の場所です。
でも、面影は全く残っていませんでした。
当事、湯治場だった建物は近代的に建て替えられていました。
そりゃ当然ですよね。40何年か前ですものね(^_^;。
露天風呂に覚えがなかったので、宿の若い衆に40年前から有ったのかと尋ねたら、生まれる前だから知らないと言われてしまった(笑)。

風呂場は面影があり、渡り廊下では、写真のように埃?まで雪の結晶のようになっていました。
夜はよっぽど冷えるのでしょうねぇ。
なにしろ昼間でもマイナス5度か6度なので、夜はマイナス10何度でしょうね。

露天風呂は男女混浴です。
本館から雪の回廊を50mほど歩くとたどり着きます。
雪見酒でも飲みながら入ると良いのでしょうが、これだけ雪があると裸になるだけでも勇気がいります。
まして女性群はそうでしょうね。
でも入っていました。

乳頭妙露天妙の湯さんの混浴露天風呂です。2階にあるので景色がいいです。
貸切露天風呂もあります。
妙の湯は一寸値段が高いのですが、各室トイレ付で、1日中廊下にはBGMが流れる女性を意識した、人気の温泉です。若女将の気配りが素晴らしい。


翌日は孫六温泉に出かけました。
妙の湯から約1キロ、15分から20分位雪道を歩いたところにあります。
途中の雪景色は今回の旅行中最高のものでした。
ひなびた宿です。



孫六温泉の混浴露天風呂です。
内湯は小さいですが露天風呂はなかなかです。打たせ湯もあります。
ご夫婦で入っておられたので1枚撮らせてもらいました。
ビール持って入っている人も居ました。

乳頭孫六 乳頭孫露天 乳頭黒湯
孫六温泉 孫六温泉の混浴露天風呂 黒湯は冬期休館中でした

孫六温泉の奥、5分にある黒湯です。
でも冬場はクローズでした。
乳頭山から降りてくると黒湯と孫六温泉の間に到着します。
谷の上のほうには源泉の湯気がもうもうと立ち昇っていました。

妙の湯と蟹場温泉の間にある大釜温泉です。
小学校の校舎を利用して造られているとか。
ここの温泉はあまり野趣が無いとかで入りませんでした。
乳頭温泉には手形があって、それを買うと全ての温泉に入浴できるそうです。
我々は回数が少ないので個別に入浴料金を支払って入りました。
乳頭大釜 乳頭除雪 乳頭稲もりうどん
大釜温泉は妙の湯の隣 小型の除雪車は各旅館で持っている 稲庭うどん

各旅館は独自で除雪車を持っています。
これで道路の幅を広げています。
実際、国道だけは除雪されていますが、一旦脇道に入ると、車1台通るのが精一杯で、すれ違いなんかとんでもないという感じです。

秋田名物の稲庭うどんです。
細目の麺で腰があります。おつゆはハタハタとかで出すのでしょうか。
「いぶりがっこ」という大根の漬物も名物ですね。
他にはトンブリみたいなのが酒のつまみに出ます。
美味しいけど1200円は高いねえ。600円がいいところですね。
温泉代と入湯税が加われば仕方ないけど。

乳頭角館

帰りのタクシーは途中で角舘の市街を通ってもらいました。
写真は武家屋敷あたりです。


近くには桜の名所があり、ゴールデンウイーク辺りがお奨めだそうです。
角館は最近冬の観光にも力を入れているみたいですね。








乳頭名古屋



名古屋駅ツインタワーのイルミネーションです。
帰ってきたら、あまりにもきれいだったので、おまけです(笑)。