局ヶ岳
2007年2月24日(土) 天気晴れ メンバー単独

局ヶ岳広域

局ヶ岳は和歌山街道沿いにあります。松阪から和歌山街道を歩いてくると一際目立つのが「伊勢の槍ヶ岳」と呼ばれるこの局ヶ岳です。白猪山、堀坂山と合わせて伊勢三山と言われるようですが、一度登りたいと思いながら延び延びになっていました。

今日は天気も良いし山頂でのんびり景色を眺めながら弁当でも食べようと出かけることにしました。前夜まで車で行くか電車にするか迷いました。車だと麓の局神社まで入れますが、バス停からだと40分余計にかかります。でも木地小屋という地名の田舎道をポクポク歩くのも捨てがたく結局電車にしました。

8時33分、松阪駅に着くと風が強い。こりゃあまずいなと思いながら駅前の商店街に入ると、以前あったコンビニが無い。あわてて辺りを探すが弁当を売っていそうな店が無い。しかたなくキオスクに帰ったがここにも無い。結局250円のおにぎり2個パックと宮の雪のワンカップになってしまった。お昼の楽しみが半減です。

局ヶ岳怪力 局ヶ岳 局ヶ岳人形
怪力専故 9時40分 局ヶ岳 植木鉢の人形

8時50分発のバスに乗る。以前、和歌山街道を歩いた時、このバスは何度も使ったので勝手知った乗り継ぎです。辻原、大石、粥見と走る国道166号線は過って歩いた懐かしい道です。局ヶ岳登山口と大きく書かれた堀出のバス停には9時40分の到着です。

怪力専故の謂れの立て札を見ながら早速歩き始めます。前方に局ヶ岳の山頂が、前衛の山に邪魔されながらも見えています。木地小屋の集落はみな庭の手入れが行き届いています。植木も丁寧に手入れされ、植木鉢を使った人形が飾られています。裕福な集落のようです。紅梅・白梅もきれいです。こんな山里歩きが低山登山の楽しみです。でも風が強い。

10時7分、局ヶ岳神社に着きました。バス停から標高も200m位登ったようです。駐車場には車が2台、登山者なのか地元の人なのか解りません。山神さまの傍を通り登って行くと、局ヶ岳登山口の案内が左を指しています。ガイドブックでは直進と書かれていましたが、直進の道は無くなっていました。

局ヶ岳神社 局ヶ岳山神 局ヶ岳道標
局ヶ岳神社 10時7分 山神さま 直進の道は無い

局ヶ岳登山地図左に登り舗装道路に出て右折、すぐ旧道らしき道があり左に登りました。

ところで左の写真は椿の滝登山口にあった登山道の案内ですが、これが最新の情報のようです。

つまり現在は、旧道と新道の他に第3の道というか新新道が開かれていて、椿の滝登山道と名づけられて、今後のメイン登山道になるようです。

この情報は知らなかったので、今回私は旧道で登り新道で降ることにしていました。結局、写真の赤線のような歩き方をしたようです。

左に登るとすぐ局ヶ岳登山口の案内があり、ここで10分ほど休みました。

10時25分に出発、沢沿いの道をひたすら登ります。堰堤をいくつか越えると水が無くなり、更に沢筋を登り続けます。道案内も無く、テープもまばらなこも旧道は、いずれ無くなる運命かもしれません。

ともかく急な坂道を一貫して50分ほど登ると、ようやく沢から離れて尾根筋になり、すこしすると新道の方へトラバースしていきます。

11時37分、登山口から1時間12分で小峠らしき所に出ました。ここには何の案内もありません。中部電力の反射板巡視路の案内があるだけです。旧道からの登山者は想定していないようです。

局ヶ岳旧道 局ヶ岳旧登山口 局ヶ岳堰堤
舗装道路で右折、すぐ左に登る この階段が旧道登山口 10時25分発 堰堤の左をいくつか越える
局ヶ岳旧道2 局ヶ岳旧道3 局ヶ岳小峠
まだ沢筋 水は枯れているが沢筋、陵線がちらほら 小峠

小峠に出た途端、西風がすごい音です。ゴウゴウと辺りの樹木を揺るがしています。一寸休憩して11時45分、頂上目指して急登を開始します。気温も下がっているのか手がかじかむ寒さです。途中の木陰に二人の登山者が弁当を食べていました。「寒いですねえ」がお互いの挨拶です。

局ヶ岳登り 局ヶ岳頂上1 局ヶ岳頂上2
最後の登り 局ヶ岳頂上 12時 神社の向うは上仁柿へ19丁

12時丁度に頂上に着きました。登山口から1時間35分、バス停から2時間20分です。
頂上からの景色は文句無しに素晴らしいです。西に栗ノ木岳・三峰山、北西には倶留尊山や大洞山、北には遠く青山高原の風車群が見えます。東は反射板に遮られていますが白猪山が見えます。南側の山々はよく解りませんが迷岳なんかが見えているのでしょうか。南西の山々は方角からすると台高山脈の山々か大台ケ原の日出ヶ岳なんかが見えているのかもしれません。

局ヶ岳三峰山 局ヶ岳倶留尊 局ヶ岳青山高原
栗ノ木岳・三峰山方面 倶留尊・大洞山方面 青山高原方面
局ヶ岳白猪山 局ヶ岳頂上3 局ヶ岳旧小峠
白猪山方面 台高山脈方面 旧小峠 12時45分

でもともかく風が強い。アセビの木陰のベンチに座って、お握りをつまみに宮の雪を飲みました。写真もゆっくり撮れない風なので25分で出発しました。頂上から小峠を越え新道を少し下ると旧小峠の道標がありました。ここからは新道と新新道が入り混じっていて、わかりにくい案内だなと思いながら適当に下りました。

局ヶ岳椿滝 局ヶ岳分岐 局ヶ岳新道登り口
椿の滝 水は枯れている 1時10分 分岐 新道登り口 1時25分

1時10分、椿の滝の道標があり、少し降ると新道と椿道の分岐の案内がありました。何の事か解らず新道を選びました。今後は椿道が良いかも。1時25分に新道登山口到着です。頂上から丁度1時間でした。

舗装道路をしばらく歩くと椿の滝登山口の案内と地図があり、ようやく全貌が解ったのでした。
1時50分、局神社到着です。お賽銭をあげてお参りしました。

局ヶ岳椿登り口 局ヶ岳降り2 局ヶ岳梅
椿の滝登り口 広い駐車スペース 南西の山は解らない 木地小屋の里から振り返る

梅をみながら堀出のバス亭は2時17分の到着です。でも3時43分まで1時間半もバスが無いのです。陸の孤島ですね。でも、近年の車社会では乗客も少なく、三重交通も大幅な赤字路線でしょうね.

局ヶ岳櫛田川 局ヶ岳花岡神社
櫛田川 花岡神社

かって歩いた和歌山街道の名残を思い出しながら、櫛田川や花岡神社を見て、宮前の街道筋を歩いたあと、町の酒屋さんに入りました。ワンカップとおつまみを買って、「外は寒いので、一寸ここで飲まして」と頼むと、快くOKして灰皿も出してくれ、自分も座って、1時間近く街道や地元の話題で付き合ってくれた。ありがとうございました。