2008年5月4日〜7日
467〜471本

奄美鶏飯5月4日

上本町9時50分発の空港バスに乗る。去年はダメだったが今年はPITAPAが使えるようになっていた。

空港でUさんと落ち合い、カードラウンジへ。そこでゴールドカードを持って来ていない事に気付く。まあいいか、このラウンジはアルコールが有料だしと諦める。

売店でつまみを買って中で飲むことにした。

奄美空港着は13時05分、横山さんと例によって「ひさ倉」で鶏飯の昼食。写真左。

国道58号線は和光トンネルで名瀬の渋滞を緩和している。
県道85号線に入るとすぐ新しいトンネルが完成していた。

以前は休みなしで3時間掛かったという阿鉄までの時間も、今は2時間掛からないらしい。
ちなみにバスで行くと古仁屋まで2時間半、2400円です。

5月5日

一夜明けると天気予報通りの雨。しかも大潮で流れもあるという。でも今日は3本の予定。
8時過ぎに出港、大島海峡を縦断して「清水」へ。結構引き潮で流れている。

40分ほど潜ったが、その間に他のショップの船が2隻来た。他に潜れるポイントが無いようだ。

奄美ハナビラ 奄美ウミウシ 奄美ムレハタ
ハナビラクマノミ ○○ウミウシ ムレハタタテダイ

奄美アカハタ
2本目は諦めて内湾のポイントへ。流れは無いが透明度は悪い。ハゼ系を探すポイントです。そう言えば去年もここへ来たなあ。

3本目は桟橋近くのポイントということで、桟橋に帰って弁当を食べる。

桟橋から直接エントリー、泥の海に潜る。3本目とあって身体も冷えているし日光も無いので、水中に長居はできない。特に珍しい魚も居なかったので早めにエキジットした。

やはり日程が選べるなら、潮位表を見て小潮から長潮・若潮の間が、全てのポイントに潜れるので良いらしい。

5月6日

今日は天気もやや回復して曇りながら雨の心配も無く、心もうきうきです。

奄美イラブー 奄美アカヒメジ 奄美ウコン
イラブー アカヒメジ ウコンハネガイ

まず安脚場の中へ。透明度も良く、魚も豊富で、昨日は一度も回さなかったビデオのスイッチを早速入れました。グルクンの群れも居ましたが、コブシメの産卵が見ものでした。メスの周囲をうろつくオスのコブシメが威嚇しあって色を変えるシーンは見ていて壮観でした。

奄美こぶしめ1 奄美コブシメ2 奄美コブシメ3
互いに威嚇しあって メス1匹にオス3匹 ようやくカップル誕生か

2本目は嘉鉄西へ。今回のラストダイブです。
砂場のハゼがエビと共生している姿を何度も見ますが、両方を写真に撮るのが難しい。

奄美共生 奄美コロダイ 奄美ヌノサラシ
エビが出てこない コロダイの若魚 ヌノサラシ

奄美マンタ
宿に帰り昼食です。

横山さんは新しく来たお客の女性と潜りに行きました。

我々は機材を洗い、昼寝しました。

一寝入りの後海岸へ散歩に行きました。阿鉄集落の隣、小名瀬の海岸を歩いていると、水面を大きな何かが泳いでいます。マンタかウミガメか。ズームの写真でも判定がつかず揉めています(笑)。

左の写真ですがどうでしょう。マンタにしたほうが夢もありますが(笑)
実際、2,3日前、どこかのショップがマンタを見ているそうです。

夜は彼女も入って賑やかにイノシシのすき焼でした。一寸飲みすぎたかな。

5月7日

名瀬を過ぎて、スーパーのビッグUまでの間に気になる店がありました。
島豆腐の店で、最近食堂を併設しました。入ってみるとなかなか良かったです。

奄美島豆腐 奄美売店 奄美メニュー
概観です 惣菜の販売 メニュー

値段もリーズナブルで、湯豆腐と豆乳を無料サービスしていました。豆腐コロッケやハンバーグ、湯葉なども有ってお奨めです。

奄美湯豆腐 奄美冷奴 奄美コロッケ
サービスの湯豆腐 ゴマ豆腐や冷奴 湯葉刺身、豆腐ハンバーグ・コロッケ

お奨めと言えばビッグUの奄美産売場もお奨めです。品揃えも豊富だし、値段もきっと大衆価格だと思います。イカ味噌、佃煮、黒糖ケーキを土産に買いました。

2007年5月4日

奄美は中部空港から直行便が無いので不便だ。なので荷物も送らず、新幹線も使わず節約して伊丹空港に向かう。だけどそうなると重い荷物を引きずって地上のバス停に向かわないといけない。難波は地上に上がるエスカレータアーが無いようなので上本町にする。9時50分のバスで10時20分に到着、同行のウエダさんが待っている。

カードラウンジのアルコールは有料だ。中部空港は無料なのに。アイスコーヒーで我慢して、11時半のフライトで奄美へ。GWだけど3日と違って4日は少し余裕がある。1時に到着、息子さんが迎えに来てくれた。前回、湯湾岳に登ったとき案内してくれた。ひさ倉に寄り定番の焼鳥付き鶏飯で軽く一杯、瀬戸内町に向かう。

奄美ひさくら 奄美ひさくら2 奄美阿鉄1
焼き鳥も美味い 鶏飯はスープを多い目に 阿鉄の専用船着場と湾の風景

奄美は人口10万、大島紬とサトウキビの島だ。面積は大きく本州など4島を除けば最大の島だ。なので島北部の空港から南部の瀬戸内町まで100キロある。昔は3時間掛かったそうだが今は道路も良くなりトンネルも数多く出来たので順調なら2時間弱で行けるだろう。

4時ごろ「ダイバー民宿おれんち」に到着。昨日からのお客はまだ帰っていない。明日の準備を整えた後船着場へ見に行った。おれんちさんのある阿鉄は50〜60戸の集落だ。人口は100人弱、一人暮らしのお年寄りが多く子供は居ない。典型的な過疎の集落です。昭和36年に小学校が廃校になったらしいが、その時には児童が150人余り居たという。隔世の感がある。その阿鉄に今回6回目か。

そのうち船が帰ってきた。鹿児島のショップさん5名。早速水温を聞いてみると20度だという。天気予報では明日から雨模様だし、水温は20度だし、震えが止まらなかった(笑)。その夜はショップの皆さんと楽しく夕食、早めに床に就いた。

2007年5月5日

7時朝食、8時には宿を出る。雲の動きは速く外洋は無理。でも大島海峡は透明度さえ気にならなければ何処か潜れる。魚もハゼ系をはじめ横山さんに任せれば退屈することは無い。ただ水温だけが問題です(;゚−゚)。

ところでショップの皆さんは明日の午後のフライトで鹿児島に帰る。なので今日は午前中2本で午後はマングローブのカヌーに行くと言う。「フミキさん、どうする?」と訊かれたが、カヌーは以前にも経験しているので、「午後は船着場から横山SP2にセルフダイブする。」こととした。

1本目、湾内の「崎ノ目」

奄美ハタ雨のぱらつく中無人のビーチにボートでキャンプに来ている家族があった。少し離れてアンカーを下ろす。5ミリウエットの下に厚手と薄手のベストを着て、更に長袖のアンダーウエアを着る。最大限の防寒です。アルミなので4キロのウエイトを付けエントリーすると意外と暖かい、これなら行けそうと安堵する。

12〜13mの海底に着底するとヨスジフエダイやハタがお出迎え、結構魚影は濃い。一目で気に入ってしまった。

見たらしい魚。

アオヤガラ、ハナビラクマノミ、ハナミノカサゴ、・・・・。

40分があっという間にすぎてエクジットすると風がますます強まっている。2本目に予定したポイントも怪しいということで、戻って我々が3本目に予定した横山SP2を潜る事にする。横山SP2は一寸コースを変えれば違ったものが見られるから良いか。

2本目 横山スペシャル2

ここは浅場の泥の海底だ。1本目最後は一寸浮き気味だったのでウエイトを1キロ増やしてエントリーする。
エダサンゴの屍骸の連なる海底に珍しい魚が色々居る。
見た魚。
奄美スズメダイモドキ 奄美ヤスジ2 奄美ハナビラ
スズメダイモドキ ヤスジチョウチョウオ ハナビラクマノミ

スズメダイモドキ、ヤスジチョウチョウオ、キイロサンゴハゼ、アカククリ若魚、
いろいろ見ているうちに1時間が過ぎてしまった。さすがに寒い。

上がると雨もぱらつき始め、3本目を潜る気力も失われたのでリタイヤすることにした(;゜−゜)。

宿に帰り、機材洗いもそこそこに早速五右衛門風呂に入る。「極楽、極楽」。この寒い中3本も潜る人の気が知れない(笑)。

昼の弁当を食べていると風雨ますます強くなり、カヌーも無理と中止になってしまった。居間で喋ったり、テレビを見たり、漫画を読んだりしても時間は充分過ぎるほど有る。ボートコートの代わりに持ってきたビニルの合羽を着て傘をさし、宿の奥山にアマミノクロウサギを探しに一人で出かけることにした(笑)。

奄美山1 奄美サシミ 奄美すき焼き
奥山へ入る道は風情がある 新鮮 コブシメの刺身 猪肉のすき焼き

1時間以上歩き回ったが、当然見つかる訳が無い。それでも満足して帰ってくると5時になり、横山さんが獲れたてのコブシメの刺身を出してくれた。チュウハイや里の曙も出てきて食前の宴会となった。そのうちキハダマグロのオオトロが出てきた。

でも、おれんちでは猪の肉や山羊の肉も出るので、皆恐る恐る眺めている(笑)。一口食べてみるとこれが美味い。口の中でとろけるようです。宴もたけなわになったころ本番の猪のすき焼きがでてきた。今日も幸せな1日が過ぎていきました。

2007年5月6日

奄美かめ3朝起きると今日も風が強い。天気予報では午後から回復の予定だが、横山さんは水面休息24時間派なので午前中にダイビングを終えたいという。私は18時間派なので、午後6時まで大丈夫と言っても首を振る。このままだと今日も泥の海だ。

今日帰るショップの皆さんに「こんな天気で潜るの?」と励まされながら出発しました。船着場で空を見て横山さんが「船を出そうか、現地でダメなら引き返してくる。」と提案してくれました。一も二も無く賛成です。一寸波のあるなか大島海峡を縦断して、海峡の南の出口近くの安脚場へ行く。

海峡は波もあり流れているものの湾内は穏やかで充分潜れる。一安心で早速エントリーした。

1本目 安脚場西

ここでの特筆はウミガメだった。横山さんに指差されて根の上を泳ぐウミガメをビデオで撮影し、しばらく泳いでふと横を見ると、さっきのウミガメが岩陰からこちらを見ている。近づいても逃げずポーズをとってくれた(笑)。そして帰りがけ、またそのカメ(だと思う)が岩陰で昼ねしていた。そっと後から近づくが逃げない。甲羅を捕まえて水中スクーターにしようかと思ったが止めておいた。

奄美カメ1 奄美カメ4 奄美かめ2
ウミガメくんのおで迎え ポーズをとっている 逃げない

2本目も同じ安脚場の東

2本まとめて見たらしい魚
イシガキダイ、カクレクマノミ、クロオビマツカサ、タカサゴ群れ、イロブダイyg、オビテンスモドキ、クロユリハゼ、ホホスジタルミyg、・・・・。

弁当を食べた後漫画を読んでいると、横山さんが一升瓶出しておいたよと言う。昼間から飲むのも神様にはばかられるし不健康なので(笑)、今日も山に行くことにした。

奄美ヒレナガスズメ 奄美ホホスジタルミ 奄美山2
ヒレナガチョウチョウオ ホホスジタルミyg 山へ入ったけど

新しく出来た県道のトンネルの上の山に分け入ってみた。でも登山の身支度ではないので深入りはできない。仕方ないので船着場の裏山やお墓の裏山など手当たり次第に歩いて帰ってきた。

5時を過ぎ、神様のお許しも出る時間なのでウエダさんと一升瓶の前に座った。

2007年5月7日

今日は午前中、ウエダさんの希望で、奄美の自然を描き続けて奄美で没した田村一村の美術館に行くことになった。一村は栃木県生まれの神童だが、大島紬のアルバイトをしながら奄美の自然を生涯描き続けた人だという。

奄美一村1 奄美泥染め 奄美トカゲ
田村一村終焉の地 大島紬 泥染め トカゲが居た

奄美一村2
名瀬の郊外に一村が没した家があり、見に行くと丁度紬の職人さんが泥染めに来た。泥大島は話には聞いていたが実際に染めを見るのは初めてでラッキーでした。

次いで飛行場の近くの奄美パークに行く。ここに奄美の資料館と一村の美術館がある。
見学の後2階のレストランで昼食、鹿児島の黒豚でビールが美味い。

空港の売店でお土産を買い、1時50分のフライトで伊丹へ。新幹線で帰るウエダさんとはここで別れる。

私はバスで難波へ向かう。4時半の近鉄特急には何とか間に合うが、1時間ずらせて5時半にする。OCATで降りてなんばウオークで難波に向かう。途中の居酒屋で一杯やるのが目的です(笑)。


昨年の奄美旅行記へ