西表島
12/20〜23/02 通算270〜274本
初めて八重山諸島を訪れました。八重山諸島とは西表島と石垣島を中心とする島々の総称で他に竹富島・波照間島・黒島・小浜島などがある。先島諸島と言うと宮古島や与那国島などが含まれてくるらしい。ついでに言うと琉球列島とは種子島から与那国島までの全体を言うらしい。
西表島は沖縄県の中では沖縄本島に次いで大きく、東京23区の半分ぐらいあるが、人口は2千人位の亜熱帯の島です。台湾まで200キロで、名古屋とは時差も1時間近くあるみたいだ。緯度は台湾とほぼ同じで、人が住む島としては日本の最南端に近い。すぐ南の波照間島が最南端です。イリオモテヤマネコやマングローブなど自然の魅力溢れる島ですが、詳しくは「陸上編」をご覧ください。
12月20日那覇を12時頃出発したJTAは50分ほどで石垣島上空へ到着するが、いっこうに着陸しない。15分前に出たANKが着陸できず旋回しているため当機も着陸できないとか。そのうちに管制塔の指示とかで那覇に引き返してしまった。那覇では一旦下ろされて次の便で再度挑戦するとか。4時頃出発して、ようやく石垣空港へ着陸したのは5時頃です。
西表行きの船はすでに無いので港の近くのホテルにチェックインする。
小雨の降るなか適当な居酒屋をさがして入る。おでんを注文して泡盛を飲み始める。大きなテビチの入った10品ほどの盛り合わせが1000円です。これだけで充分お腹は満たされますが、西表産のいのししのチャンプルのメニューが気になって注文する。関西で修行したというご主人の話では、こちらのいのししはリュウキュウイノシシとかで小さく、肉も皮付きで関西のぼたん鍋のようには大きく切れないとか。サービスに刺身を少し付けてくれた。
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石垣島の離島桟橋 |
上原港 左がグッドダイブ号 |
民宿まるま荘さんは東屋も ある。港のすぐ前。 |
翌21日、朝一8時半出航の安栄1号で西表に。約40分で西表に着きます。石垣からは安栄観光と八重山観光の船があり本数も多い。だけど東部の大原行きでなく船浦行きに乗ること。
船浦の港にはグッドダイブの井腰さんが迎えに来ていただけました。さすがにこの時期お客は私一人だそうです。上原の民宿まるま荘まで5分です。民宿の奥さんに「西表は遠かったでしょう」と同情されながら、一時間後の10時半に一本目に出かけました。まるま荘は港のすぐ前なので歩いて3分でボートです。
この季節八重山は前線が停滞することが多く、天気は4〜5日毎に移り変わるようです。私の滞在中は丁度雨の日に当りました(泣)。ともかくバラス島の西のバグースというポイントへ。鳩間島から伸びるリーフの内側に、どういう波の加減かサンゴの屍骸が集まって島になるのがバラス島です。透明度は25m以上で水温は24度。カスミチョウチョウオの群れが楽しいポイントです。イシガキカエルウオやアデヤッコが私にとって珍しい。
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ツバメウオ |
デバスズメかな |
目の青い イトヒキテンジクダイ |
休憩に港へ帰って熱いシャワーを浴びました。宿が近いと、こういうとき便利です。
昼食の後2本目に出かけました。ポイントはやはりバラス島の南にあるキャベツフィールドです。名前の通りキャベツに似たサンゴの群落のポイントです。ノコギリダイやホウセキキントキの群れが居ました。ツノハタタテダイやミナミハタタテダイがペアで居ます。エクジットしてみると大粒の雨がたたきつけていました。この雨では3本目の気力なく宿に引き上げました。
まるま荘さんは沖縄の民宿には珍しく浴槽があります。冷えた身体を温めるには、なんといってもシャワーより風呂ですねぇ。この日お客は私一人で使い放題です。いや、離れに5年ぐらい本土と半年交代で住んでいるという主みたいなご老人が居ました。8時頃まで泡盛を飲んで宿のご主人や奥さん・ご老人としゃべって、一寸休んでいると井腰さんが来ました。私の撮影したビデオを見ながら、また泡盛(私だけです(^▽^;))とログ付けです。
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コブシメ 見えますか? |
ネンブツダイかな |
ヒナイの滝 |
22日。西表の朝はなかなか夜が明けません。7時になってもまだ暗いです。前の港を見に行くと、空は明るいのですが昨日より波があります。こんな日は石垣からの船が、東部の大原港に入ってしまうので、送迎バスで1時間ほどかかってしまいます。岸壁では地元のお婆さん達が朝から小さなイワシを釣っています。この時期群れが岸壁に居るそうです。
今日は3本潜ることにして、ポイントを打ち合わせます。マンタはこの時期南部の鹿川湾あたりに出るそうですが、外洋は波が高く小さな船では難しいので諦めます。
1本目はインダビシのリーフの内側にあるハウスというポイントへ行きました。出航のとき、隣のボートに体験ダイブのおばさん3人組が居ました。こんな時期になんでと思ったのですが、我々の近くまで来ました。この波の中を来るだけでも大変なのに、体験ダイブは大分苦労したみたいでした。でも潜れたら素晴らしい海の景色を満喫できたはずです。
ハウスは砂地と根のポイントです。透明度は昨日より更に良くて30m以上でしょう。水温は23度です。入った瞬間に、これは素晴らしいと思いました。アカククリがゆらゆら、サンゴにはデバスズメダイの大群やセジロクマノミ。洞窟の中にはミナミハタンポが群れています。表層にインドカイワリが10匹ぐらい。なかなかのポイントでした。
2本目は西表らしいポイントへ行こうと船浦湾内の岸近くのマンダリンというポイントへ。ヒナイサーラという落差九州一?という滝が近くに見えてきます。船上で少し休憩した後入りました。名前の通りニシキテグリがメインのポイントです。海中の状況は最悪で透明度も悪く海底は泥です。でも生物は豊富でマニアにはたまらないでしょう。
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ニシキテグリ |
ニシキテグリ |
ウコンハネガイ
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浅場で動かないということでウエイトを1キロ増やして4キロにします。グッドダイブさんのタンクはアルミの9リッターで軽いです。エダサンゴの間にニシキテグリは居ます。あちこち見ないで一定の範囲を注意深く観察しているとみつかります。
ビデオには写りますがデジカメにはなかなか写りません。20分以上粘って1〜2枚でしょうか。5固体ぐらい見ました。これだけ見られるポイントは珍しいです。奄美大島のブッシュマンさんに案内されたマンダリンの根を思い出しました。他にはツバメウオ・アカククリ・コブシメ・イトヒキテンジクダイ。珍しいのはキイロサンゴハゼなんかです。水温は22度と一寸寒い。
昼食休憩は例によって民宿の庭にある茅葺の東屋です。これがなんとも風情があります。3本目は1本目と同じくリーフの内側のイソロクというポイントへ。砂地がきれいなポイントです。ここも魚は豊富でグルクンも居ますが、目に付いたものは、タテジマキンチャクダイ、オビイシヨウジウオ、カスリヘビギンポ。ちいさなシマキンチャクフグ、砂に潜るコチなんかです。最後だと思って50分以上潜っていましたが一寸寒かったです。
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タテキンにグルクン |
ニセゴイシウツボ 大きい |
まるま荘さんの夕食 |
夕食には宿のご主人がマングローブの穴で獲ってくるというカニがでました。今晩も泡盛がすすみますねぇ。余談ですが、まるま荘さんはお酒はみな持ち込みです。私も小さな泡盛のびんを持ち込んだのですが、とても足らず、皆さんの飲み残しを大分頂いてしまいました。次回は大きなビンを持ち込んで残るようにします、ごめんなさい(笑)。
陸上編 マングローブの森へ
2010年11月1日〜6日 自転車旅行ですがダイビングも1日だけあります。