2009年4月18日(土)
今日はのんびり遅めの出発で中津川駅に9時44分に着いた。ここから先は1時間に1本の感じで30分余裕がある。
もっと早く着くには特急しなのが8時に着くが、1時間半ぐらい早く出る必要がある。
まあそんなに長い行程でもないので8時の電車で出発してきた。
中津川駅で外に出ると「くりきんとん発祥の地」の石碑があった。
駅のコンビニで弁当と焼酎を買った。松本行きの普通電車は最近では珍しい窓の開く車両です。
南木曽到着は10時27分でした。
駅を出て歩きはじめると桃介橋の近くに鯉のぼりが掛かっていました。
街道に出て三留野宿に入ります。
さてここ南木曽から十二兼駅を経て野尻宿へ到る10キロの道は、十二兼駅周辺の羅天地区で、川幅狭まり急峻な崖が続く。その崖に危うい道を着け、桟(かけはし)を渡して街道としていた。
だけど大雨で木曽川が荒れると度々川留めとなったという。それを嫌って、脇道として5〜6キロ遠回りにはなるが与川道という峠越えの街道が設定された。
この道は標高400mの三留野宿から与川を経て850mの根上(ねのうえ)峠を経て野尻宿に到る道です。
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桃介橋と鯉のぼり |
馬頭観音さまかな |
三留野宿本陣跡 |
南木曽町はこの与川道を歴史の道として推奨しているようで、丁寧な道案内があります。与川道へ
本陣跡を過ぎて駅から30分位で正面上に東山神社の御仮宮が見えます。そこが中山道の本道?との分岐点です。
10時55分に与川道の分岐を過ぎると街道は木曽川の見える高台の道になり、JRと国道19号線に向かって徐々に降って行きます。川向こうに見える山は1373mの伊勢山というらしい。
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木曽川も見える高台 |
国道に合流、反対側の歩道へ |
与川への入り口 |
19号線に合流し、幸い歩道が木曽川側にあったのでそこを歩きます。
金知屋を過ぎると与川がみぎから流れ込みます。羅天橋を渡ったのが11時26分です。
元来国道歩きは歓迎されませんが、今日は天気もいいし木曽川の川面と新緑一歩手前の萌える新芽の山肌を見ながら歩いていると国道歩きも良いものです。
ただすぐ横を猛スピードで通り過ぎるトラックの音は邪魔ですが。
11時40分、柿其(かきそれ)入り口の信号です。ここで街道は国道と別れて左に十二兼の駅に向かいます。
対岸に流れ込んでいるのが柿其川で、その上流には柿其渓谷という景観の渓谷があるらしい。この柿其橋の辺りの木曽川も寝覚ノ床に似た景観です。対岸の八剣神社の境内で昼食にしました。
安全な山道と違って危険な国道歩きではお酒に酔ってふらふら歩いていると車に轢かれるので今日は焼酎は止めにしました(笑)。
12時10分に出発十二兼駅に向かいます。
十二兼とか羅天とか何か謂れのありそうな地名ですね。
十二兼駅を過ぎ国道に合流しますが、すぐ渡って中に入ります。再度国道を横切りますが、その手前高台に石仏群がありました。
国道を渡ると大桑村に入ります。12時32分です。
線路沿いの街道をのんびり歩きます。線路を渡ると読書ダムです。ダム湖沿いに少し歩いてまた踏切を渡り、今度は国道に出ますが、国道を歩くことなくすぐ左に分かれます。野尻の集落に入って行きますが、この辺からも中央アルプスの白い峰々がきれいです。
1時15分、野尻宿に着きました。前回見ているので通過して行きます。
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建物はやはり2階が出ている |
本陣跡 |
高札場跡 南無妙法蓮華経の碑 |
野尻宿を抜けるとまた線路沿いになり中央アルプスの山々もきれいです。国道に出て道の駅を1時44分に通過、更に歩くと大桑駅の手前で街道は山側に迂回しています。
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列車と白銀の峰 なかなかです |
道の駅 大桑 |
中仙道踏切 |
信号の無い国道を渡り、第十中山道踏切で線路を渡り街道は行きます。
大桑駅前を過ぎ20分弱山裾を歩くと、右手に天長院というお寺があり、少し見に行きました。この辺りは国道を素通りすると解らない、別天地のような静かな山村です。
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大桑駅へ |
立派な民家 |
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天長院の鐘楼から山里を見る |
岩出観音 清水の舞台みたい |
水船の里 |
ここからは岩出観音の案内に従って歩きます。大桑村は中山道の案内は何一つありません。一旦国道に近づきますが中途で右折して伊奈川の橋を渡ります。前方高台に岩出観音のお堂が見えています。
木曽三大観音と言われる馬頭観音様らしいのですが、下から拝んで通り過ぎました。2時40分頃です。
大桑発電所の辺りで線路を渡り須原の集落に入って行きます。ここまで来るとようやく「水船の里 須原宿」という宿場町を意識した街造りになりました。
常勝寺の前には水船が置かれていました。豊富な山からの湧き水を街道に引いて飲み水の便を計ったようです。
2時55分に常勝寺です。中を見ましたが有料そうなので引き上げました。
須原宿には脇本陣の西尾家が江戸時代から引き続いて酒造業を行っているという。しかも先日南木曽駅の前の食堂で、どぶろくの風味「杣酒」というのを飲み損ねたとき、この須原で醸造していると聞いて楽しみにしていた。
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水船は数箇所に置かれている |
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脇本陣でもあった西尾酒造 |
早速、西尾酒造の店に入り「これください」と言うと、女将さんがまず試飲してから買えという。そう言われればそうだなと試飲することに。
女将さんが次々と冷たく冷やしたお酒や濁り酒を8種類ほど出してくれた。
飲んでしまうとどうしても今朝瓶詰めしたばかりという大吟醸生原酒が欲しくなり、清水の舞台から飛び降りたつもりで大枚4600円の壜を買ってしまった。
他にもうひとつ濁り酒を買って、大事に家に持って帰った。
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一里塚跡 |
駅前の大和屋は桜の花漬が名物 |
大事に飲んでます |
与川道へ