上松全図須原宿〜上松宿〜木曽福島宿

平成21年6月13日(土)

昨晩は山仲間の転勤送別会があったが特に深酒もせず、さわやかな目覚め。
久しぶりに中山道を歩くことにする。

7時54分と思っていたJR関西線のダイヤが48分だった。平日を見ていたらしい。
危うく滑り込む。

中津川までの車中でガイドブックを読み2万五千の地形図と見比べて今日のコースを頭に入れる。
今日はほとんど国道歩きだなと思う。

帰りの楽しみに持って居たワンカップを開けてしまった。
中津川駅に降りると便意がある。あれ、ここ10日ほど抜けない風邪のウイルスが今度は腸にまわったか。やっかいだなと思いながらトイレに行く。街道歩きの敵、下痢です。

名古屋-中津川間は便利だが、中津川−松本間は2時間に1本になる。今日も40分待ちです。
10時10分発で須原到着は10時55分

上松971 上松ヒノキ

突然ですが上の写真をみてください。左がアスナロ右がヒノキの葉の裏側です。
明日はヒノキになろうと頑張ったアスナロですが、葉の裏側は随分違いますね。
駅前に植えられた木曽の五木で勉強しました。

木曽の五木は他にコウヤマキ、ネズコ、サワラです。
中津川市の木はコウヤマキだそうです。

サワラやネズコもヒノキそっくりで見分けるのは至難の業です。

11時に出発しました。まず国道19号線を倉本の駅目指して歩きます。

上松001 上松002
国道歩きです たまに旧道があります。

ほとんどが国道歩きなのですが、たまに残っている旧道を探しながら歩きます。
今日のコースはドライブマップで見ると、須原〜木曽福島間が国道で20キロです。
国道を外れたり、寝覚の床に寄ったりするのもあるから22〜23キロ位かなと思います。

ガイドブックのコースタイムでは8時間程度になっているが、寝覚めの床以外は見るべきものも少ないようなので、経験的に昼食や寝覚ノ床の見学で1時間程度かかるとしても午後5時過ぎには木曽福島駅に着けると思う。
5時50分の列車で帰る予定です。

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上松町に入ったあたり 倉本の一里塚跡 木曽殿越えで空木岳登山口へ

11時44分に上松町へ入った。標高588m、オオヤマレンゲが町の花と書かれている。
国道の左下に趣のある道があったので入ってみた。
すぐ国道に帰り、今度は倉本の一里塚跡があった。

右手に木曽殿越えで空木岳への道があった。木曽殿まで7時間半の案内があった。
12時10分に倉本駅を通過して、すぐ左に旧道があった。

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旧道に入る 水が豊富 木曽古道の案内

この辺り、中央あるぴすからの湧き水が豊富と見えて、野菜洗いにも使っている。
国道に帰り少し歩くと木曽古道の案内があった。

東野阿弥陀堂とかを経由する地図もあり、中山道の案内もこれを指していた。
でも、中山道は国道沿いのはずだし、ここに廻っていると今日中に木曽福島へ着けそうもないので、国道を行くことにした。

国道の右手にすぐ馬頭観音様をはじめとする石仏群があった。

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馬頭観音さま他 石仏群 木曽古道への車道 萩原の旧道 12時52分

木曽古道へは車道もあるようだ。それを過ぎると萩原の旧道に入る。
入るとすぐ風越山の湧き水の案内があり、一杯頂いた。冷たくて美味しい水でした。
旧道が国道とまた接するあたりに萩原の一里塚跡があります。

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湧き水の手前に石仏 湧き水 萩原の一里塚跡

国道を15分ほど歩くと小野の滝です。鉄道開通前は街道の名勝と謳われたようです。10分弱休憩しました。
滝のすぐ横から街道に沿って登る細道があります。民家の庭を通ってJRのガード下に出ます。

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小野の滝 ガード下に出る 線路に沿って登って行く

ガードを潜って線路沿いに登って行くのが街道だそうです。
老人ホームの横を登っていくと木曽古道の案内がありました。

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街道は更に登ります。大丈夫かなと心配になるころ橋があり谷を越えます。
名盤を見ると、この道がかっては国道19号線だったようです。

橋を渡るとすぐ右手に石畳の道がありました。良く見ると中山道でした。

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20mほどの小さな石畳です。
ねざめ団地に出て上松中学の前を通って旧国道に合流します。上松側からは簡易郵便局の手前に上松中学入り口の案内があります。

家並みの間から中央アルプスの稜線が見えます。宝剣岳でしょうか?
大きなカツラの木があります。そこから寝覚の床はすぐです。

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木曽駒ケ岳か宝剣岳か カツラの木 越前屋(左)と民宿たせやの間を降る。

上松1051時47分、古い建物が隣り合う、寝覚の床への入り口に来ました。

左が旅館兼蕎麦屋の越前屋です。旅館はやってないものの蕎麦屋は今も少し降った国道19号線沿いの寝覚の床入り口で営業しています。寿命そばというのが商標みたいです。

みぎの「たせや」さんは民宿となっていますが見たところ営業中かどうか解りませんでした。

今日はここの越前屋の蕎麦を昼食にしたかったので、ここまで行動食ですませて我慢してきたのでした。

我慢とと言えばトイレも我慢していたので、すっとしました(笑)。
もり蕎麦を頼みました。

1100円です。一寸高いなあと思いましたが観光地ですから仕方ないか。つゆは少し辛めです。

白くて腰のあるそばが売り物で、打ちたて、ゆでたてのそばを出すのがモットーなので、持ち帰りはできないとか。

たしかにそばの香りがして美味しいのですが、私はもう少し荒々しい田舎そばが好きです。

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赤い器で寿命そば 臨川寺の入り口 寝覚の床全景

上松112国道の向かい側が臨川寺で、寝覚の床の入り口になっています。
今日は「ほう葉祭り」という地域のお祭りをやっていました。

臨川寺は拝観料が200円必要です。
臨川寺を通らずに寝覚の床へ降りる道も有るようですから、探してみてください。

浦島伝説で有名な寝覚の床は臨川寺境内から全体が見えます。
足も疲れているのですが一応川原まで降りてみました。

この寝覚の床には思い出があります。
45年位まえのワンゲル時代、どこかの山の帰りにここを訪れました。

そして写真の岩のどこかに一人ずつ裸になって寝そべり、思い出のヌード写真を撮ったのでした。

今有ったらお宝だと先日古いアルバムを探してみたのですが見つかりませんでした。残念(笑)。

臨川寺に帰り境内を散策すると、木彫りの亀が祀られていて、お賽銭を要求していました(笑)

元の街道に帰り上松駅に向けて出発したのは2時35分でした。

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木彫りの亀 上松市街を見下ろす。 本町の一里塚跡

国道は新しいトンネルが開通して街道のしたを潜ってトンネルに入っていきました。
道はやがて上松の市街を見下ろすようになります。道なりに歩いていつのまにか上松駅の入り口に出てしまいました。3時丁度です。

本町の一里塚跡や玉泉院は見たのですが、本陣跡や脇本陣跡はどこにあったのでしょうか。

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玉泉院の山門 桝形の道 この付近は焼け残った 十王橋 裏に石仏群がある 地蔵菩薩か

奇跡的に焼け残ったと言われる桝形の道付近は、さすがに街道の面影があります。
そこを過ぎると十王橋があり、上松宿北の入り口だったようです。

ここからはまた国道になり、上松駅から約8キロ2時間の行程でしょう。
途中「木曽の桟(かけはし)」という難所があり、今も多くの街道歩きのメンバーが難所と言っています。

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新しいトンネルと合流する。 最大の難所 ようやく木曽川沿いに歩道が。

新しいトンネルと合流し国道を歩きます。この地区は写真のように路肩の無い2斜線の国道が続きます。
大型の対向車が来てすれ違う場合、われわれ歩行者は車とガードレールに挟まれます。命がけの旅です。
木曽川沿いに歩道が出てきたときは、正直ほっと一息です。

遠くに赤い橋が見えてきます。木曽の桟で昔の工法を対岸から見せています。3時45分。

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対岸へ渡る赤い橋 桟の古い工法 対岸には桟温泉もあります。

対岸には温泉もあります。
ここまで来ると今日の目的地、木曽福島駅も近づいてきます。あと1時間一寸でしょうか。
歩いていると右に登る道が出てきました。

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沓掛の馬頭観音への道 沓掛の一里塚 沓掛の馬頭観音

近づくと馬頭観音の案内でした。木曽義仲の愛馬の物語が伝えられています。お参りしました。
一里塚は片方だけどこかに残っていると書いてありました。

王滝方面への道が見えてきますが、その前に木曽御岳遥拝所というのが神戸地区にあるはずでした。

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王滝方面への道 木曽福島 市街地へ 4時30分 谷底の街

それを気が付かぬまま通り過ぎて、街道は国道と別れて市街地に入ります。
あと駅まで2キロでしょう。

市街地に入るとAコープがありまたトイレを借りました。
木曽福島は谷底の街と言われるそうで、昔は山が迫っていたのでしょう。
今でもJRの駅は高台にあり、商店街から見上げると駅前商店街の建物の裏でしょうか、一寸異様な感じがします。

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木曽義仲最中とか 5時丁度 両岸で違う町だとか同じ町だとか 木曽漆器の有名な三瀬もある

次回は福島宿の対岸も見せてもらおうかなと思っています。

上松133 上松135 上松142
八沢は宿場からは外れていたとか 木曽福島駅です 木曽の地酒ですね

宮の越宿へ

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