高宮
中山道 尼子駅〜醒ヶ井駅

2008年7月19日(土)

先週に続いて今日も猛暑の中、中山道を歩いてきた。今日は山仲間のIさんが新しく買ったGPSの性能確認がてら同行するという。暑い中ご苦労なことです。

7時36分発の米原行きJRで待ち合わせ、乗り込むと早速Iさんが日本酒を出してきた。「中山道歩きを一寸甘く見ていないか」と笑ったが、事前打ち合わせ会、中間報告会、反省会が必要だという。私も嫌いじゃないので頂くことにした。

高宮日本酒 高宮米原
日本酒が出てきた 近江鉄道 米原駅

高宮尼子
米原で近江鉄道に乗り換え、尼子到着は9時34分、中山道出会いは9時45分でした。

中山道の面影を復元しようと努力されている葛篭町、法士町と歩いて行くと、高宮宿の看板も出てくる。


10時10分高宮橋(無賃橋)を渡って高宮宿に入る。



高宮出町 高宮橋 高宮無賃橋
中山道に入る 9時45分 無賃橋に着いた 10時10分 無賃橋(高宮橋)

高宮宿は人口3500人、中山道第二の大きさの宿で、また多賀神社への門前町としても栄えたそうです。高宮上布の集散地として豊かな経済力も持っていたようです。
円照寺に一寸参詣して、ふれあいの館に入る。無賃橋の模型があり、大雨の時は中央部分を取り外して水の抵抗を少なくしたとの説明を聞き感心する。

高宮無賃地蔵 高宮鬼瓦 高宮ふれあい館
無賃橋地蔵さん 円照寺に有った鬼瓦 ふれあいの館

多賀大社一の鳥居を見て、面影ある街道を歩き高宮神社に参詣して休憩する。

高宮多賀大社 高宮一の鳥居 高宮神社
多賀大社参道の常夜灯 一の鳥居から見た町並み 高宮神社

休憩所に掲げられた相撲巡業の番付表を見ると、関脇に千代の山、前頭の下のほうに力道山とあった。10時半ごろ出発、木彫りの大北地蔵を見、近江鉄道の踏切を渡って鳥居本を目指します。

高宮番付 高宮大北地蔵 高宮常夜灯
番付表 木彫り 大北地蔵 踏み切り付近の常夜灯

大堀町の芹川の袂に石清水神社があり参詣する。その前の「かどや」は岩清水のお休み処として賑わったらしい。
この辺り非常に車が多く閉口しますが、春日神社の境内に入ったりしながら、なんとか通り過ぎる。彦根インターの下をくぐり五百羅漢の碑を見る辺りからは車も少なくなり、街道の雰囲気も出てくる。

高宮石清水神社 高宮五百らかん 高宮小町塚
石清水神社 五百羅漢の碑 小町塚 11時45分

新幹線の下を潜って名神高速と新幹線の間を歩く。時刻も11時半を過ぎ、空腹と照り返しの暑さでバテ気味です。小野小町の塚とお堂があり日陰を借りて休憩しました。
11時45分に出発、小野町に入る。小野町は中山道の駅屋として機能していたらしいが、小野小町の生地の伝えもあるらしい。

高宮小野町 高宮朝鮮人 高宮トラック
小野町の風情 朝鮮人街道分岐 彦根トラックセンター

鳥居本の宿に入るとすぐ、「左中山道、右彦根道」の石標がある。中山道を上ってきた旅人はここで朝鮮人街道を取るか中山道を行くか考えたことでしょう。徳川将軍や朝鮮からの特使は彦根や近江八幡を通る朝鮮人街道で草津へ向かったらしい。

宿の中ほどに信号があり、行きの電車からチラッと見た食堂を探しに8号線に出ました。一寸戻って新幹線を潜ったところのトラックステーションの中にレストラン「笑」がありました。トラックステーションなのでアルコールはありませんが、メニューは豊富で大衆価格、ボリュームは充分です。暑いのでノンアルコールビールとかきあげ丼を頼みました。食後のアイスコーヒーはセルフの無料です。街道沿いには飲食店は無いので、お勧めの店です。12時20分から13時5分まで休憩、元気を貰って出発しました。

高宮丼 高宮呉服 高宮鳥居本駅
かきあげ丼550円(笑) 13時5分 呉服屋跡 鳥居本駅

13時20分、鳥居本の駅を通過、ここの駅舎は昭和6年の開業当時のものだそうです。鳥居本の特産品は西瓜、合羽、胃腸薬の赤玉神教丸で三赤と言われたそうです。前二者は現在残っていませんが、赤玉神教丸は健在です。堂々の建物と歴史の一端を見せてもらいました。

高宮胃腸薬 高宮胃腸薬2 高宮胃腸薬3
立派な神教丸の建物 サンプル 有川製薬という会社になっている 建物内部の展示

鳥居本を過ぎると8号線と合流しますが、すぐ右に大きな石碑があり、街道は右に分かれて摺針峠へ登っていきます。

高宮鳥居本 高宮モニュメント 高宮石碑
鳥居本のパンフレットがある 鳥居本出口のモニュメント 摺針峠登り口

途中、小さな看板で「望湖堂跡」と山道の案内がありますが、それが旧道でした。我々は林道を遠回りして登ってしまいました。標高200m弱の峠に着いたのは13時55分です。京へ向かう旅人は、ここまで来て初めて琵琶湖を見たのでした。

高宮峠道 高宮旧道 高宮摺針峠
摺針峠への道 これが旧中山道の案内だった 峠の神社から琵琶湖が見える

我々も一寸高台の神社へ上り、Iさんが持ってきたチューハイで中間報告会を開催しました(笑)。
14時20分出発、番場宿へ向かいます。名神高速の上に一旦出て、すぐまた横を下っていくと「鎌刃城跡」の案内があります。

高宮チューハイ 高宮街道らしい 高宮名神
中間報告メニュー 番場宿へ 名神高速
高宮伊吹 高宮鎌刃 高宮鎌刃2
伊吹山は霞んでいた 信長の浅井攻め 前線基地 この山頂付近に有ったか

ここからが番場宿です。番場宿は長谷川伸作の瞼の母、番場の忠太郎で有名ですね。宿場の中ほど右、高速道路の向こうに蓮華寺があります。浄土宗の格式あるお寺で、足利尊氏に攻められた北条仲時以下430余名が自刃した寺としても有名です。長谷川伸が建立した忠太郎地蔵もあります。入山料300円を払って見学しました。15時5分〜15時35分。

高宮血の川 高宮蓮華 高宮蓮華2
432人が自刃して血の川に 本堂前庭 ここで自刃したか 蓮華寺本堂内部 素晴らしい
高宮蓮華4 高宮430人 高宮忠太郎
四季美しい庭園 432二人の墓か 忠太郎地蔵 合掌

さあもう少しということで、元気を奮い起こして出発です。米原JCTの下を潜り、一里塚跡を見てすぐ右に入っていきます。しばらくすると8号線に出ますが信号で横断します。国道の左側に街道は続きます。右手に茶屋道館という休憩所があり、Iさんは休憩を希望します。

高宮番場宿 高宮一里塚 高宮8号線
番場宿 一里塚跡 8号線と交差

ここまでくれば醒ヶ井はもうすぐですが、山歩きとは違うアスファルトの照り返しの中を長時間歩く街道歩きに、一寸バテ気味のようです。16時15分。

16時25分、8号線に合流します。ここまでくれば醒ヶ井駅は後700mです。ここに前から調べておいた反省会場の「おたべ」があります(笑)。一見すし屋のようですが、入ってみると居酒屋さんです。

高宮憩い 高宮おたべ 高宮生中
茶屋道館 憩 反省会 会場 なんといっても、まず、これでしょう(笑)。

おもしろい女将さんと話しながら冷たいビールと鱒料理を食べて、時間のたつのを忘れました。値段も安かったので、街道歩きの皆さんにもお奨めですね。
高宮鱒 高宮塩焼き 高宮女将さん
フライ、漬物、南蛮漬け 塩焼き 女将さん

甘露煮の地方発送が人気らしいので、注文先を書いておきましょう。女将さんも承知しています。

高宮 地方発送

TEL/FAX 0749−54−1628

、〒521−0032 米原市枝折233−4

おたべ 田部吉一 さんです。

確か5匹入って1250円だったか1350円だったか忘れました。
直接訊いてください。

40年の伝統の味だそうです。
私に利害関係はありません(笑)。


高宮 水の宿
ここから醒ヶ井駅までの道は、酔っ払っていたのでよく覚えて居ない(汗)。ともかく19時前に店を出て、19字10分に駅に着いた。

醒ヶ井は最近道の駅「水の宿」を作ったりして力を入れているが、今日は時間も遅く閉店していた。次回来た時に探索してみましょう。

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