山歩会中辺路

滝尻王子〜近露王子

2011年5月20日(金)

今日は山歩会のイベントで熊野古道中辺路を歩きます。
名古屋からのぞみで新大阪、そしてスーパーくろしおで紀伊田辺到着は11時です。

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新大阪9時3分発 スーパーくろしお3号 南高梅で有名な南部の海岸線 紀伊田辺は弁慶の里です

紀伊田辺は弁慶の生誕地とかで、源平の合戦のとき弁慶が熊野水軍を説いて源氏に着かせたという言い伝えが闘鶏神社に残っています。
今日の歩きの出発点滝尻王子は紀伊田辺駅からバスで50分掛ります。

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到着は12時過ぎ。

ここから正味歩行時間5時間、休憩も含めると5時間半から6時間の近露王子まで歩くのは一寸辛い。

出来ればもう1時間でも早く着きたいところですが、名古屋を6時頃出るのも辛いので、こうなりました。

それと今回は昭和13年生まれのMさんお二人を筆頭に私が16年など60台・70台が大半で一寸心配は当然ありました。

ともかく車中で昼食も済ませて、12時10分には熊野古道館へも寄らず、滝尻王子を出発しました。




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滝尻にある熊野古道館 世界遺産 滝尻王子跡 五躰王子の一つ 登り始めるとすぐ急坂

歩き出してすぐ急坂になり、10分で胎内くぐり、不寝王子を経て剣山の経塚371mまで50分ほど急坂が続きます。ここで熊野古道のイメージがハイキングから登山に変わります。

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胎内くぐり 不寝王子跡 剣山の経塚跡

でも、ここからは小さなアップダウンはあるものの、以前ほどの急坂は無く、気持ちよい歩き1時間ほどで高原(たかはら)熊野神社に着きます。近くには霧の里という休憩所があり景色も最高です。

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気持ちよい道に変わる 高原熊野神社 高原霧の里

メンバーの一人Kさんの靴底が剥がれたり、トイレ休憩をしたり、行方不明の二人を探したりして、ここで30分の時間が経ってしまいました。二人は皆が熊野神社参拝をしている間に通り過ぎたらしく、近くの喫茶店でコーヒーを飲んでいました。

そこのご主人が気前の良い方で、御自分の靴をKさんに提供して頂きました。そのお礼を言ったりして、結局ここから4時間民家はありませんの看板を出発したのは14時35分でした。前途多難です。

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喫茶店で靴を履くKさん 9キロだが4時間掛かる 14時35分 大門神社跡

霧の里の標高は320mほどですが、ここからは徐々に登りになり、最高地点は悪四郎山の近くで680m程度まで360mの登りです。でもそれほど急坂は無く楽な登りです。長老のMさんが遅れ気味で一緒に歩きます。

池の傍を通って30分で大門王子、更に30分、15時45分に十丈王子です。
ところで中辺路は紀伊田辺から本宮までですが、旧道がよく残っている滝尻から本宮が世界遺産に登録されました。その間は500mごとに道標があります。起点は滝尻王子跡、近露王子が26番目、本宮大社で75番でした。

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近露から12番目の道標 気持ちよい林間の道です。 十丈王子跡 15時45分

Mさんが少しづつ遅れ気味なので10分づつ休んで16時に十丈王子を出発、小判地蔵を経て最高地点の悪四郎屋敷跡通過が16時15分です。

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小判を口に咥えて行き倒れ 小判地蔵  悪四郎屋敷跡 上多和茶屋跡

そこから30分下って上多和茶屋跡が16時45分、10分ほどMさんを待った後、更に20分下って林道と交差します。更に15分下ると大坂本王子跡で、先行グループの最後尾二人が居ました。二人が先に出た後、しばらくしてMさんが到着、休憩の後ここからは一緒に歩きました。

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三体月伝説の展望台もある 林道を渡る 17時20分 大坂本王子跡 20分休憩

17時55分に出発、牛馬童子バス停が18時13分。ここで月の屋旅館さんに連絡を入れると、すでに3人が到着しているとか。

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川沿いの道を下る 牛馬童子バス停18時13分 バス停の向かいは道の駅

一寸休憩して牛馬童子像までは20分です。この花山上皇の旅姿と言われる牛馬童子像ですが、心無い人に最近破壊されてまた修復されたのです。到着が夕暮れなのでフラッシュを焚いて撮影するのですが上手くいきません。今日は焚かずに撮影しました。

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牛馬童子像 修理の跡が見える 近露の里 浴衣姿でお出迎えです

ここから15分で近露の里に下りてきます。近露王子近くの橋には、5時半過ぎには着いていたという3人が、近くの温泉にも入りに行き、丹前に着替えて夕涼みしていました。
近露王子に一寸寄って、すぐ斜め前の月の屋旅館さん到着は19時丁度でした。
あの4時間の看板から、早い人で3時間半、我々が4時間半、平均の4時間は良い時間かもしれません。

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近露王子 これも五躰王子の一つ 3代続く 旅館月の屋さん 楽しい夕食

旅館のご主人が、明日の朝食は5時半にするというご託宣。我々の到着の様子をみて、早く追い出さないと、熊野本宮までたどり着けないと思ったかな(笑)。
お風呂に入り、湯上りのビール、ボリュームのある夕食で楽しい宴会、そして部屋で2次会をこなして、それでも9時過ぎには寝てしまいました。

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食事はボリュームたっぷり 2次会もお疲れ

なお五躰王子とは99王子の中で、規模も大きく宿泊設備も備えた王子で、五箇所ありました。

翌日の熊野本宮大社へ