小諸・軽井沢から碓氷峠越えで安中宿へ
2012年5月24日
昨年の4月に軽井沢まで歩いてから1年余り中山道から遠ざかってしまった。
原因は碓氷峠にあった。梅雨の時期から夏にかけては蛭が多いということで敬遠した。
秋口が忙しくて機会を逃すと、今度は冬で雪の心配で駄目だった。
それで今回1年ぶりの中山道となった訳です。
それで今回はJRの中央線を乗り継いで、木曽路の雰囲気に浸りながら中山道を思い出すことにした。
それと軽井沢の近くに小諸があるが、50年振りに懐古園を訪れて、近くの旅館で佐久の鯉でも食べることにした。
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栗きんとん発祥の地中津川で乗換 |
寝覚の床も何回見たかな |
木曽福島は谷底の街 |
中津川からは木曽路です。馬籠、妻籠など有名ですね。木曽福島は重要な関所がありました。
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奈良井宿は昔の面影が残っていたなあ |
塩尻で乗換時間に信州そば |
姥捨はなかなかの景観です |
塩尻までは中山道はほぼJR中央線に沿っています。塩尻からは一旦下諏訪に下り、和田峠を越えて軽井沢に至ります。
JRは塩尻から篠ノ井線で松本、姥捨を経て篠ノ井に至ります。
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篠ノ井では同じホームからしなの鉄道も出ます |
小諸駅前です |
懐古園入り口 |
篠ノ井でしなの鉄道に乗り換えて、上田、小諸を経て軽井沢に着きます。
で、今回は小諸で降りて懐古園に向かいました。
島崎藤村の千曲川旅情のうたは当時暗記していました。特に「千曲川いざよふ波の、岸近き宿にのぼりつ、濁り酒濁れる飲みて、草枕しばし慰む」の部分は大好きでした(笑)。
懐古園の外に小山敬三美術館があり懐古園の入場券に付属しているので見に行くと、トラさんの博物館?もありました。
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千曲川 下流側 |
上流側はダムができていた |
小諸城の石垣 |
千曲川が見える展望台に登って展望を楽しみました。
上流側のダムは50年前には無かったはずだけど。
宿は千曲川の岸近くではなく、駅の反対側の中藤旅館さんです。
夕食に佐久の鯉を食べたいと頼んでおいたので出ていました。
鯉の洗いと甘煮です。鯉こくは出なかった。
濁り酒が欲しかったけど無くて、地元の生酒になった。
お婆さんが親切な人で、お土産に自家製味噌をくれました(笑)。
明日はいよいよ碓氷峠越えです。
2012年5月25日
今日は中山道52番目の宿場町軽井沢から碓氷峠を越え坂本祝へ、そして10キロほどで松井田宿、さらに10キロ歩けば安中宿です。
合計35キロか6キロの行程です。
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朝食も豪華 |
軽井沢駅前 |
こんな道を1.5キロで旧軽ロータリー |
6時半に朝食にしてもらって7時過ぎのしなの鉄道で軽井沢へ。小諸〜軽井沢は25分ほどです。
トイレなど済ませて軽井沢駅を7時40分にスタートしました。駅前から中山道のある旧軽ロータリーまでは1.5キロほどです。
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旧軽ロータリー |
つるやは江戸時代から |
トイレの右側へ |
旧軽ロータリーで右折、普段は人で一杯の商店街に入ります。顔にミツバチをつけた髭おじさんの看板が目立ちます。
でも今日は時間が早いので店は皆しまっています。通り抜けるとつるや旅館です。ここから峠道の風情になります。
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遊歩道に入る |
中山道の案内で遊歩道から離れる |
見失って車道へ |
公衆トイレは右側の道をとり、少し登ると遊歩道の案内があるので、ここも右に遊歩道へ入ります。
しばらく登ると小さな中山道の案内があるので、それに従いみちから外れます。
でもすぐ道がなくなり車道にでてしまいました。探しても中山道が見つからなかったので、そのまま車道で峠まで歩いてしまいました。
駅から1時間35分、9時15分頃に峠に着きました。峠の茶屋の横に中山道がありました。うーん、どこで見失ったのか。
峠には熊野神社や数軒の茶店がありますが、まだ時間が早いので開店準備中でした。
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右は水源への道 |
碓氷川水源地 |
ここが旧中山道の分岐点 |
茶店のご主人と話をしたりして20分ほど休憩して出発しました。
碓氷川の源泉があるというので少し下って見に行きました。峠は日本中央分水嶺です。
そこから少し歩くと道が分かれます。旧中山道は右に降って行きます。
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旧中山道は右下へ |
こんな道 |
陣場ヶ原 右が皇女和宮の道 |
ただ旧中山道は道が悪いので皇女和宮は左の良い道で回り道したとか聞きました。私は右の旧中山道を下りましたが、途中で合流します。
この陣場ヶ原辺りの道は浅間山の噴火の火山灰で覆われているような感じでした。
栗が原、北向南向馬頭観音など見ながら更に1時間ほど降ると東屋があり、碓氷坂の番所跡と説明されていました。
弘法の井戸を過ぎて少し行くと、坂本宿を見渡せる覗がありました。まだはるか下です。
京都から江戸へ下ってくると、既に1600mの和田峠を越えて軽井沢は950mほどあるので、碓氷峠の登りは250mほどです。
でも、江戸から上ってきた旅人は坂本宿が450mほどなので700m以上登ります。まさに難所だったでしょうね。
覗きからもいろんな石仏や柱状節理の岩などを見ながら20分ほど下ると、ようやく国道18号線に出ます。丁度12時でした。
ここの東屋で少し休憩、雨もぱらついてきたので雨具をつけました。
国道を横断して少し下ると坂本宿に入ってきます。食堂は皆廃業しているようなので、丁度有ったコンビニ風商店でお握りを買いました。
休憩する場所も無いので、坂本宿を通り過ぎた高速道路の下で雨宿りしながらお握りをたべました。
しばらく歩くと中山道の案内があり、左に国道を離れて薬師坂へ下っていきました。
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旅籠を営んでいた「かぎや」 |
高野坂へ左折 |
高野坂の石碑 |
薬師坂からは道が交錯して解かり難いですが、まっすぐ歩けば中山道に入って、ガードを潜ると碓氷の関所跡がありました。
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まっすぐガードを潜る |
碓氷関所跡 |
峠の釜飯 萩野屋 |
街道の風情が出てきた道を少し歩くと、峠の釜飯で有名な萩野屋さんで、その角を右折するとJRの横川駅です。1時20分頃です。
すこし歩いて踏み切りを渡り、また国道18号線に入ります.側道に入ると石仏がいろいろありました。
この近辺の道祖神は男女二体の神様が多いですね。握手像とか婚姻像とか。
国道に別れ五料に入っていきます。ここには茶屋本陣があり、西と東の2軒あり、1年交代で名主を務めたとか。
振り返って妙義山を眺めようとしますが雲で見えません。前衛の低い山もなかなか妙な形はしています。
松井田の宿へ入ってきました。丁度3時頃です。この辺で止めてJRの駅に向かうと楽なのですが。
初日楽をして後に苦を残すのも悪いし、雨も小雨になってきたので予定通りもう10キロ歩くことにしました。
街道は国道に平行しながら安中宿へ向かいます。ただ目的の安中駅は安中宿を通り越して中宿にあるので、道沿いの中山道道標の安中宿までの距離に2キロ加える必要があります。ともかく道沿いのいろんな石仏を見ながら黙々と歩きます。
4時半頃、左手の石段の奥にお堂があり少し休憩する。トイレもあった。
杉並木を過ぎるといよいよ安中宿です。新島譲旧宅の案内があります。子供時代京都の御所の近所で過ごしたので、同志社大学を作った新島譲はなじみ深いです。
ただし安中駅はまだ2キロ先です。久芳橋で碓氷川を渡るとようやく安中駅です。到着は午後6時でした。
今日のホテルは高崎駅前にとっています。安中周辺に適当なホテルが見当たらなかったのと、明日も同じホテルに連泊すると、下着の洗濯もできるし、明日の荷物を必要最小限にできるからです。
高崎までは3駅ほどで20分もかかりません。
シャワーを浴びたあと、さっそく近くの居酒屋で一杯です。
繁華街に泊まると便利ですねえ。
帰りにコンビニで少し買い物して、部屋で一杯飲んでから寝ました。
明日は高崎を越えて本庄宿まで行く予定です。