タシケントから帰国へ

2014年10月23日〜24日

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いつもの朝食です レギスタン広場の裏を通って ブドウ畑かな サマルカンドはワインも有名です

さて今日は実質最終日です。地図を見るとサマルカンドからタシケントは北東に一直線ですが、旧シルクロードは何かを迂回していたようですね。
シザフの手前でシルクロードと合流しますが、今度はカザフスタン国境を迂回して、そしてタシケントに至るようですね。
直線なら300キロ位の距離ですが、どれぐらいあるのでしょう。

ウズベク

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紅葉もあるんですね 紅葉の中、放牧か ジザフが近いんだ

8時出発で、一路ジザフを目指します。車窓に珍しく紅葉が見えました。これまでは黄色が多かったように思いました。

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ジザフの雑踏 露天は相変わらず シルクロードの雰囲気

ジザフは9時20分頃に通過していきました。この辺りはチャイハナという飲食店が多いところで、昔はまだサマルカンドの一部でした。

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新幹線が走っていた 餃子の大きい奴みたいなパイです 有料トイレ 500スムです。20円〜25円。

川幅が少し狭まった所にサマルカンドの門と呼ばれた洞窟が有ったのですが、写真には撮れませんでした。
新幹線はタシケントとサマルカンドを3時間ほどで結んでいるとか。在来線の軌道を共用しているので本来のスピードは出せないとか。

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タシケント 168キロかな 10時10分頃 瓜や西瓜も名物です 久しぶりに雨ですね

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珍しく列車の駅みたい ガソリンスタンドでトイレ休憩 非常に清潔

シル・ダリヤが近づいてくると、送電線の鉄塔の上にコウノトリの巣がいくつか作られていました。
大事に保護しているようでした。

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コウノトリの巣 シル・ダリア(シル川)かな 12時10分頃 タシケントに入ってきた 13時頃

車が多くなりタシケントの郊外に入ってきたかなと思うと、すぐ日本人墓地に着いた。ここは広大なムスリム墓地で、その一角に日本人墓地がある。
第二次世界大戦後、ソ連に抑留された日本人の一部が、強制労働のためこの地方にも送られてきた。そのなかで、この地で没した79名の方が埋葬されている。
11年前に来た時もそうでしたが、管理人が居て、いつもきれいに清掃されているのは少し心が慰められます。

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日本人墓地はきれいに維持されていた アムール・チムール像

まあ、シベリアなんかに抑留された人に比べると、中央アジアは気候的にも食糧事情にしてもましだったかもしれませんねえ。
チムール広場の傍にあるウズベキスタンホテルの17階のレストランで昼食です。

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高層ホテルで昼食 14時頃 レストランからチムール広場 上も下もコウノトリです

アムール・チムール像は、これで3回目です。最初は生まれ故郷のシャフリサブズで立像を見ました。次はサマルカンドで座像でした。そして今度は馬に乗った像です。
もう一度見てみましょう。

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シャフリサブズで サマルカンドで

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ウズベキスタン歴史博物館 ガンダーラ仏発掘風景

ウズベキスタン歴史博物館へ行きました。中央アジアの歴史が学べますが、最大の見どころは、やはり2世紀頃のガンダーラ仏でしょう。
釈迦の死後、仏像の制作は禁じられていました。しかし西洋文明との接触で、仏教と達も仏の姿を見たいと思うようになりました。

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テルメズ近郊のファヨーズ・テペ遺跡から発掘されたクシャン朝(1〜3世紀)時代のガンダーラ仏

そこで釈迦の死後500年を経て、初めて仏像が作られました。その姿は、西洋文明の影響を受け、ギリシャ彫刻の影響を受けています。
それが、ガンダーラ地方(今のパキスタン方面)のガンダーラ仏です。

この仏像は、仏教寺院の建物の基礎部分に彫られていたものだそうです。
この仏像を見るだけでも、この博物館に来た価値はあるというものでしょう。

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この博物館はカメラ代がたしか20ドルでした。他の博物館に比べると5倍〜10倍の高さです。まあ、ガンダーラ仏を見るだけで充分なのですが、それでもなんとか元を取ろうと、一所懸命写しました(笑)。

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オペラ・バレエ劇場 中華料理はすぐ料理が出てくるのが最高 最後の晩餐ですね

最期に前述の日本人抑留者が作ったというオペラ劇場を見ました。
その後、最後の晩餐で中華料理店に行きました。料理の味はともかく、ようやく適当な料理を食べながらワインを飲むことができました(笑)。

その後はタシケント空港から成田へ向かいます。空港の免税店は非常に貧弱です。ウズベキスタン航空は、国営空港でサービス精神はあまりありません。
世界的な航空グループにも所属していないので、マイルも付きません。

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新幹線ではやはり牛すき弁当ですね モバイル水洗グッズ 平山郁夫展があった

順調に成田に到着したのは定刻の9時前です。皆さんにお別れして、成田エクスプレスに乗り、品川で新幹線に乗り換えました。
駅弁は牛すき弁当で、やはり日本の食べ物は美味いなあという感じです。

それから、この旅行で活躍したのが、写真中央のモバイル水洗トイレです。17日間もごわごわしたトイレットペーパーじゃあかなわないと持っていきました。
紙は柔らかくて杞憂でしたが、排水の問題で紙は捨てられません。そのとき、このグッズがあると、汚物に触れることなく紙が捨てられます。良かったです。

帰国すると、名古屋の名都美術館で平山郁夫展が始まりました。懐かしくて行ってきました。
平山郁夫が何百回も訪れたシルクロードですが、今回の旅では、画伯も行っていない場所にも行けたかもしれません。

後日、添乗員の岩井さんが送ってくれた旅行日記が、この旅行記を書くのに大いに参考になりました。
また、同室の鯖江のTさん始め、同行の皆さん、ありがとうございました。

おわり。

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