京都一周トレイル最終 高雄・槇の尾〜嵯峨野〜阪急上桂駅

嵯峨野12014年1月15日

過去4回歩いた京都一周トレイルも今日が最終日です。
何回も付き合って頂いたYさん、どうもありがとうございました。

さて今日は京都駅発9時半のJRバスに乗って、10時19分に槇の尾に着きました。

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周山方面に行く国道を左折すると、上の写真のような古そうな石垣に挟まれた道を下っていきます。

今日は左の地図のように、まず神護寺に参詣して、その後清滝川に沿って下ります。

この道は古くからのハイキングコースで、60年位前に私が子供の頃にも歩いた覚えがあります(笑)。

清滝を過ぎ、少し歩くと落合という清滝川と保津川が合流する地点に出ます。保津川は亀岡からの保津川下りで有名ですね。

以前はJRの保津川駅があり、ここからも保津川下りの船が出ていました。
今は山陰本線はトンネルで亀岡に向かい、トロッコ列車列車の駅があります。

落合からは川を離れ、六丁峠を越えて嵯峨野に向かいます。そして嵐山に至り、渡月橋を越えて松尾山に上ります。そして苔寺に降りてきて、阪急上桂駅までの21キロほどの道のりです。

清滝川にかかるとすぐ西明寺があります。高雄は神護寺、槇の尾は西明寺、栂尾は高山寺というわけですね。
でもここは素通りしました。

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川向うに西明寺 高雄橋付近 神護寺山門

10時22分に槇の尾のバス停を出て、高雄橋が10時半です。これまで余り名所旧跡には寄らず歩いていたので、最終日はせめて神護寺ぐらいはと石段を登りました。紅葉の時期は大変な人出ですが、さすがに1月も半ばのウイークデイとあって誰も居ません。

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金堂 薬師三尊像を祀る 内部は撮影禁止 若いお坊さん達が参詣に来ていた

和気清麻呂や最澄・空海などゆかりの神護寺ですが、文覚によって再興された歴史もある。真言宗のお寺です。

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五大堂などの屋根の銅版がきれい 錦雲峡はかわらけ投げの名所 若いお坊さん達も運試しか

参詣を終えて、かわらけ投げの名所へ行きます。見下ろす渓谷は錦雲峡と呼ばれ、これから我々が歩く京都一周トレイルの道です。
かわらけを投げると、下を歩いている人に当たりそうですが、そんな心配は無用です(笑)。
かわらけは2枚で100円。売店の小母さんも、こんなにお坊さんが来てくれるのは初めてと、投げ方の指導に来ていました(笑)。

参詣とかわらけ投げを終えて、元来た山門へ帰ってきました。山門横の自動車道で清滝川に降りてきたのは11時22分、1時間近く神護寺に居たのですね。

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錦雲峡 北山杉の道 冷え込んで氷柱がさがっている

錦雲峡の道は何十年振りかです。改めて来てみると良い道ですね。水清く、北山杉も美しいし、今日はまた冬晴れのいい天気です。
朝方は冷え込んだと見えて、つららも下がり、道も所々凍っています。

20分ほど歩いて対岸へ渡ると、日当たりのよい広場があったので、そこで昼食にしました。

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広場で昼食 清滝橋 再び清滝川へ

12時には昼食を終えて出発しました。30分ほど歩いて清滝に到着しました。昔はここも貴船と同じように京都の避暑地で、料理屋さんもあったように思いますが、今回訪れると、貴船ほどは発展していないようですね。

またここは愛宕神社や愛宕山の入り口でもあります。赤い橋を渡って道は清滝口へ登っていきますが、トレイルの道は橋の袂から河原に下ります。
そしてまたすぐに橋を渡って清滝川沿いに歩いていきます。

水量も豊富で、美しい清流を眺めながら30分歩くと落合です。

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落合橋は渡らない 落合の合流地点 六丁峠付近から保津川を見る

落合橋は渡らずにUターンするように六丁峠に向けて登るのがトレイルです。でもまあ、休憩を兼ねて橋を渡り保津川との合流点の景色を見に行きました。
1時15分ごろ落合橋を出発、六丁峠に向けて車道を登ります。登るにつれて保津川やトロッコ列車の駅などが見えてきます。

20分弱の登りで六丁峠、更に12〜3分の下りで清滝口に降りてきました。

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清滝口 左落合へ右清滝へ 鳥居本の街並み保存地区 化野念仏寺入口

京都から来ると、ここで保津川方面と清滝方面に分かれるわけです。この辺りは鳥居本と言って、街並み保存地区に指定されています。
写真にも写っている平野屋は愛宕神社一の鳥居のそばに400年の歴史を誇るそうです。

少し下ると千灯供養で有名な化野念仏寺です。風情ある土産物屋さんが続きます。

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念仏寺付近の景観 左大覚寺方面、右二尊院方面 祇王寺前の喫茶店へ

さらに下ると、大覚寺への道にお地蔵さんが並んで居ました。丁度2時頃です。
右折して3分、祇王寺の入り口に来ました。ほとんどの店が冬季休業とかで休んでいるなか、喫茶店が開いて居たので入りました。
私にしては珍しいことです。冬の嵯峨野で香り高いコーヒーを飲む。まあこれも良い雰囲気です。

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まあ今日はそんなに時間に追われる行程でもないのでのんびりできます。
20分ほど休憩して店を出ました。

平家物語で有名な祇王寺の入り口だけでも見に行きました。

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祇王寺の右横は檀林寺、戻って少し歩くと二尊院です。

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この辺り、有名なお寺が並ぶので、すべてに参詣していると時間もお金も切がないでしょうね。
そのうえ、この辺は嵯峨豆腐ということで湯豆腐の名店がずらり、これも食べたいところですね。

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中央茅葺屋根が落柿舎 落柿舎 土佐四天王とか

二尊院を過ぎると、これも有名な落柿舎があります。芭蕉の弟子の向井去来が住んだ場所で、芭蕉も訪れているとか。
近くに新しい博物館があり、前に坂本龍馬を始めとする土佐四天王とかの像があった。

紅葉の名所常寂光寺の門前を過ぎ、小さな池を超えるとトロッコの嵯峨野駅です。

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常寂光寺 野々宮付近の竹林 お似合いのカップル

駅を越え線路の上を通ると道は嵐山公園へ通じています。でもそこを左折するとテレビでいつも中継される竹林の道です。今日も多勢の人が歩いていました。
白人の男性と日本人女性の若いカップルが着物姿で歩いていました。よく似合いますねえ。

黒木の鳥居で有名な野々宮神社もすぐそばです。この辺で丁度3時頃です。

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野々宮神社 天竜寺 嵐電駅前付近

野々宮神社から一旦天竜寺の門前に出ます。ここの湯豆腐は有名ですね。嵐電の嵐山駅も目の前です。
お土産屋さんが軒を連ねる通りを通って、渡月橋に向かいます。

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渡月橋を渡る 嵯峨野には人力車がよく似合う 後方は愛宕山

この近辺には多勢の人力車の客引きが元気の良い声をあげています。この風景は昔は無かったですね。
渡月橋を渡ってすぐ左折、しばらくしてまた右折して支流の橋を渡ると、阪急の嵐山駅です。

そこを通り過ぎて、さきほどの渡月橋からの道に突き当たって左折すると松尾山の登山口です。一寸わかりにくいですね。

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松尾山は初めて、登山口 竹林の道を登る 一汗かいて頂上周回の道標へ

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登山口で3時半を過ぎていました。

嵐山の賑やかな通りで、京都トレイルも終わったような気分になっていましたが、どっこいこの松尾山の登りが待っていました。

たかだか277mの山ですが、一旦気が緩んだ身体には相当応えます。

25分ほど登って、ようやく頂上周回の道標に出ました。

ここを左折すればゴールの西芳寺へは近道ですが、せっかくなので周回することにしました。

結果的にはこれが正解で、頂上付近で嵐山の渡月橋を見下ろすビューポイントがありました。

写真上参照。

また京都市街を一望できるビューポイントもありました。

写真下参照

結局周回には15分ほど掛かりましたが、この道はなかなかのものでした。



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周回を4時17分に終えて元の道標へ帰ってきました。そこから一路西芳寺に向かいます。

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落ち葉がいっぱい 最後の下り トレイルはここで終了

小さなアップダウンを繰り返しながら、落ち葉の道を踏みしめて、最後の京都一周トレイルの道標である51番の道標に着いたのは16時57分でした。
暗くなる5時までに山を降りたいという願いはようやく叶いました。

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西芳寺は閉まっていた 松尾神社との分岐点 最後の反省会

勿論、西芳寺は閉まっていますし、一路阪急の上桂駅に向かいました。駅到着は17時24分。着くと同時に電車が来ました。
後は京都駅へ行って、反省会はいつものことです。

でも今日の反省会は一寸違いますね。Yさん、お疲れ様でした。

京都トレイル目次に返る。