槍ヶ岳登山その1
1941年8月20日生まれの私は、今年満75歳で後期高齢者の仲間入りをした。
その記念に日本アルプスの槍ヶ岳を登ろうと思い立った。
下の図で中央下の上高地河童橋を出発して、明神・徳沢・横尾と梓川沿いに歩いて槍沢から登る槍ヶ岳は、標高差1680mと厳しいが、体力さえ有れば登れる危険の少ないルートです。
最近バランスが悪くなっていることを実感している私でも、ゆっくり登れば大丈夫と計画しました。
2016年8月23日(火)
直近まで名古屋23時発上高地着翌日の5時15分の夜行バスで行くつもりでしたが、寝不足で登るのは辛いので、高山泊りに切り替えました。
実は、槍ヶ岳からの帰りに高山に寄り、ワンゲル時代からの友人Sさんに逢って泊めてもらうことになっています。
でも行きも泊めてというのは厚かましいので、駅前のドミトリーに泊まりました。
2016年8月24日(水)
朝7時発の新穂高温泉行のバスに乗り、平湯温泉に7時58分に着きました。8時発上高地行のバスが待っていて乗り換え、8時25分に上高地に着きました。
お盆も過ぎて、朝も早いので、河童橋も静かでした。準備も整えて8時45分に河童橋を後にしました。
何回歩いたかしりませんが、河童橋から横尾までの遊歩道は何時歩いても気持ちが良いですね。
45分で明神に着きます。ここには明神池や岩魚の嘉門次小屋があります。また島々から徳本峠を越えて上高地に入るルートでもありました。
一寸、休憩です。9時40分に出発しました。
更に45分で徳沢です。ここは井上靖の小説「氷壁」の舞台となった徳沢園があります。蝶ケ岳へ登るルートや、この少し先の新村橋から奥又白への道が分かれます。
10時半には出発しました。
10分で新村橋を過ぎ、11時近くになってお腹も空いてきたので、どこかでお昼のお握りでも食べようかと歩いていると猿の群れが居ました。
人間が近づいても逃げようともしません。こんな所でお握りを食べると盗られそうなので止めました。
11時25分に横尾山荘に到着しました。ここは5年前にワンゲルの同窓会で蝶ケ岳に登った時宿泊しました。お風呂も有る立派な山荘です。
また、梓川を渡って涸沢から穂高へ向かうメインルートです。昼食にしました。
ここの自販機を見ると、缶ビールは500円、ロング缶は700円でした。12時一寸前に出発しました。
上高地の河童橋から、ここまでは遊歩道で、ここから先は登山道です。でも観光客の殆どは明神で引き返しますね。
川幅も狭くなった梓川沿いの道を緩やかに登って行きます。横尾から槍沢ロッジまで4キロほどで標高差は200mほどなので、まだまだ遊歩道気分です。
横尾から1時間25分、一寸坂が急になってきたかなと思う頃槍沢ロッジに到着しました。
午後1時半、普通ならまだ歩けそうですが、山では1日の行程はこの辺で終わるのが良いでしょう。また、次の殺生ヒュッテまで4時間は掛かります。
夕食は5時なので、それまで皆思い思いに過ごします。外でビールを飲んだり、談話室で喋ったり、明日に備えて寝て居たり、いろいろです。
消灯は8時半ですが、皆大体7時半頃には寝床に入ります。
寝床は2段ベッドで布団1枚に二人が標準です。でもこの日はシーズンを少し過ぎているので満室でなく、私は布団1枚に一人でした。
ラッキー。
では明日へ。