2016年8月25日(木)
今日はいよいよ槍ヶ岳に登ります。下の図の中央一寸右上の槍沢ロッジ1820mから3180mの槍ヶ岳まで1360mの登りです。
コースタイムは3100mの槍ヶ岳山荘までが4時間20分、山荘に荷物を置いて空身で槍の穂先に登りますが、これが30分でしょうか。
朝5時に朝食を食べ、5時20分に出発した。10分も歩くと大きな岩に槍見と書かれていた。
槍見と書かれているからには、どこかで槍ヶ岳が見えるかと、岩の上に登って見ると、槍の穂がちらりと見えた。今日は晴天のようです。
6時に槍沢のテント場、ばば平に到着した。まだ出発していないテントが多い。
テント場から25分ほどで大曲と呼ばれる水俣乗越への分岐点を過ぎる。標高は2100mほどです。まずまず快調です。
この辺りから正面に槍穂の稜線が見えてきます。正面は多分中岳3084mで、槍ヶ岳はその右の大喰岳の更に右です。快晴です。楽しみですね。
大曲から1時間、7時23分に天狗原分岐です。天狗原は天狗池があり、別名氷河公園とも呼ばれ、槍ヶ岳を仰ぐ景観が素晴らしいそうで、のんびりスケッチに来る人も多いそうです。
槍ヶ岳の帰りに中岳から廻って下るのがお勧めです。標高は2350mほどです。
分岐から35分ほど登ると水場がありました。冷たい水で喉をうるおし、休憩していると猿がやってきました。標高も2500m、ハイマツも出てきてライチョウも住む地域ですが、こんな場所まで猿や他の動物が来ると心配ですね。
分岐から1時間も登ると、ようやく槍の穂がちらりと見えてきますが、更に10分登ると槍ヶ岳山荘や殺生ヒュッテもはっきり見えてきます。8時半頃です。
8時35分に東鎌尾根にあるヒュッテ大槍への分岐を過ぎます。そこから更に10分ほど登ると坊主の岩屋があります。
これは、槍ヶ岳を開山した播隆上人をお祀りしているようです。
坊主の岩屋から30分、殺生ヒュッテへの分岐に来ました。標高は2820m程度か、槍沢ロッジから1000m登って来たことになります。
この辺が私の限界でしょうか、足が上がらなくなってきました。時間は9時25分です。
なんとか休み休み頑張って標高2860mの殺生ヒュッテを見下ろす位置まで登ってきました。槍ヶ岳山荘まで後30分程度でしょう。
でも駄目で、ここで昼食休憩することにしました。10時です。
休んでいると大きな爆音がして、ヘリコプターが荷揚げにやってきました。また、5.6年前まで趣味人のコミュで一緒に登っていた鴨ちゃんが登ってきました。
偶然って面白いですね。
10時30分に出発して35分、11時05分にようやく槍ヶ岳山荘に到着しました。
チェックインして、すぐ槍の穂に登ろうと思いましたが、太もも内側の筋肉が少し痙攣しそうです。この状態で登って岩場の途中で発症しても困るので休憩することにしました。
30分ほど休憩して、登り始めました。丁度空いていますが、ガスが掛かってきました。
登りのルートは小槍がよく見えます。休み休み登ります。太ももに余分な力を掛けないよう、無理な姿勢にならないよう、慎重に休みながら登りました。
11時35分に登り始めて丁度12時に山頂に立ちました。ハイシーズン中のひどいときは、渋滞して何時間も待つのだそうです。
山頂は雲に閉ざされて周囲は見えませんが、のんびり10分ほど過ごしました。
山頂の下りはしごから槍ヶ岳山荘を見ています。
下ってきて振り返ると皆さん頑張っています。
ここでようやく缶ビールを買ってくつろぎました。
650人収容の槍ヶ岳山荘は、8割か9割は埋まっているようです。今日は布団1枚に二人でした。
夕食はハンバーグ。結構美味しかった。
ここは食堂で、いろいろお酒を売っていましたが、私は持参のウイスキーの水割りで済ませました。
素泊まりで、自炊の人も結構居ました。
食後はやはり、しばらく談話室で本を読んだり、
外に出て、暮れゆく北アルプスの景色を、飽きずに眺めたりして、贅沢な時間を過ごしました。
明日は、ご来光や穂高連邦、飛騨側や黒部方面の山々が見えると良いなあ。
明日は新穂高温泉に下ります。