東海道 掛川〜小夜の中山峠〜金谷
2015.3.14
朝袋井を出発して、現在掛川を過ぎ、日坂宿の手前事任八幡宮に来ています。
参拝と休憩を終え、これから日坂(にっさか)宿へ向かいます。現在14時12分です。


上の写真は左図中ほどの事任八幡宮前の歩道橋から写しています。
手前が国道1号線、これから左に分かれて行く道に入り、日坂宿へ向かいます。

日坂宿は人口750人の小さな宿場ですが、難所小夜の中山の麓にあり、重要な役割も果たしていたようです。
小さな宿場は、鈴鹿峠麓の坂下宿、薩た峠近くの油比宿の順で、日坂宿は東海道で3番目に小さいそうです。
各家には江戸時代の屋号が掲げられていますが、家の配置は当時とほとんど変わっていないのだそうです。
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高札場跡 14時20分 |
旅籠川坂屋 |
14時21分〜30分 |
街道を7〜8分行くと宿場の下木戸跡と高札場跡がありました。そのすぐ上が旅籠屋の川坂屋です。
ここにも説明のおじさんが居て、親切に解説してくれます。山岡鉄舟や西郷従道などが泊まったとか。
ここで金谷までの道を訊くと、二山越えるからね、一寸厳しいよ。最低2時間半はかかるね。という話です。
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小夜の中山の急坂 |
日坂宿から二の曲りへ 14時41分 |
桜が咲いていた |
小夜の中山は越えると思っていたけど、二山越えるとは思っていなかった。調査不足ですね。本陣跡など見ながら登って行く。秋葉山の常夜灯があり、日坂宿も大火が多く、秋葉山の信仰は厚いとか。そう、坂道の宿場は火に弱いんですよね。
旧国道を渡り、バイパスの下を潜って沓掛の二の曲りに入る。ひどい急坂です。浮世絵の通りですね。
沓掛という地名は全国にありますが、急坂を無事越えられるよう沓を神に捧げて祈ったのが謂れとか。
桜に慰められながら15分ほど急坂を登ると茶畑が現れ一息つけます。ここにも浮世絵の石碑がありました。
道は夜泣き石や涼み松広場などを経て真っ直ぐに伸びています。
ここにも東からしか見えない道標があります。
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西からでは見えない |
15時09分 |
更に街道は続く 15時09分 |
更に道は台地の上をまっすぐ進みます。道端には妊婦の墓やいろいろな人の歌碑があります。
芭蕉句碑もありました。「道端の木槿は馬に喰われけり」という有名な句はここだったのですね。
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芭蕉句碑 15時14分 |
栗ヶ岳方面 15時22分 |
佐夜鹿一里塚跡 15時24分 |
この小夜の中山の台地は標高200m〜250mほど、2キロほど続いています。左側は一面の茶畑が、国道を挟んで栗ヶ岳692mの方へ続いています。
右側は林もありますが、その向こうはやはり茶畑なのでしょう。
佐夜鹿という地名が出てきましたが小夜の中山のことだとの説明もあります。

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小夜の中山公園 15時28分 |
公園で小休止 |
子育て飴の扇屋 15時38分 |
台地の東の端に小夜の中山公園があります。ここで一寸小休止しました。公園の前にはこの先の久延寺にある夜泣き石に関る子育て飴を商う茶店があります。
久延寺は又、上杉攻めに向かう家康を山之内一豊がもてなしたという伝えも有る。
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夜泣き石の久延寺 15時40分 |
一旦下って島田市に入る |
菊川の里入口 15時58分 |
ここから一旦菊川まで150mほど下り、それから菊川坂を120mほど登る。これを一寸出発前に見落としていた。
菊川の里へ入る手前に小さな石畳の道が作られ、それを下ると間の宿菊川の里です。
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間の宿菊川の里 16時01分 |
菊川由来の菊石 |
菊川坂登り口 16時09分 |
菊川の里を過ぎると菊川坂と呼ばれる石畳の道を登ります。この石畳は江戸時代後期に近隣十二ヶ村の助郷によって作られたそうです。
最近、平成十三年にも近隣の人たちの助郷に寄って、大修理がなされたそうで、その何百人かの名前が掲げられていました。
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石畳は結構続く |
菊川坂終わり 16時24分 |
金谷坂降り口 16時31分 |
15分ほど石畳の登り道は続きました。道路を隔てた向こうに街道は続きますが、そのあたりに諏訪原城址があります。
諏訪原城は武田信玄が徳川の掛川城に対抗するため築いた城だそうです。それを過ぎると、今度は金谷坂と呼ばれる石畳の道が左に下っています。
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すべらず地蔵 16時35分 |
石畳茶屋付近 16時42分 |
金谷駅裏 16時47分 |
5分ですべらず地蔵尊がありました。受験生には見逃せない地蔵さんですね。
途中に鶏頭塚や日本左衛門ゆかりの庚申堂をへて石畳茶屋を過ぎると国道473号線です。
まっすぐ横切って下を見ると道があるので、それに入るとすぐ金谷駅の裏に出ます。
ホームの下のトンネルを潜って、右折するのが島田宿への街道ですが、今日は左折して金谷駅で終わりです。
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ガードを潜って、右折が東海道 |
左折して大井川鉄道 |
JR金谷駅 16時51分 |
金谷駅前は酒屋もコンビニも居酒屋もありません。
それを見越して持ってきた焼酎とつまみを食べながら家路につきました。
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