伊那街道2日目(伊那市〜七久保)

七久保012015年4月30日

今日は伊那市から飯島町のJR七久保駅まで、ざっと25キロとみています。
七久保駅前に丁度旅館が一軒あったので、そこを予約しました。

七久保の次の高遠原駅を過ぎるとJRの線が街道から離れていくので、進退が不自由になるのも理由の一つです。

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伊那市のホテル青木さんの朝食です。
通常は7時から朝食なんですが、歩き旅で朝早く出発したいと言って、6時半朝食でお願いしました。
それでも昨日より出発は1時間遅れます。

でもまあ、距離が10キロ少ないので、昨日より1時間早く15時頃には着けそうです。

七久保1朝は6時55分に出発しました。

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昨夜見つけられなかった伊那部宿の本陣を見つけに行きました。

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歩こう会の案内を見つけました。旧街道の道筋だけが書かれた看板です。
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こういう大きな宿場に入ってくると当然道は一本では無いわけで、宿場の中を何本かに分かれます。
そのどれを歩いても伊那街道に変わりはないわけで、歩く方も案内するほうも困ってしまいます。

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i伊那部宿周辺 塩の道と書いている 旧井澤家

上中央の写真の図で、中央330mが宿場だったらしい。右端は北鍵の手、左端は南鍵の手となって外敵に備えていたとか。
7時20分、見物を終えて宿場周辺を後にしました。

国道を20分弱歩いてから、一寸解りにくいですが左折して旧道に入ります。

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ここを左折 踏切を渡る 7時40分 旧道と言っても情緒は無い

旧道と言っても余り情緒はありませんが、それでも車の多い国道に比べたら天国です。30分ほど歩いて右折し、小さな橋とJRの踏切を渡ったら沢渡の大辻でした。

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沢渡大辻 8時11分〜13分 石仏群

沢渡の大辻とは、天竜川を渡る殿島橋と伊那街道の交差点で、多くの人の待ち合わせ場所としても賑わったのだそうです。
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ここから下の写真の道を降ったのですが、これは間違いで右の道を登らなければいけなかった。上の図の緑線が正解です。

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まあ10分一寸でまた合流しました。
5分で国道に合流し、15分ほど歩くと街道はJRの線路に近づきながら登りました。振り返ると伊那市が見えます。

8時45分頃です。

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所で地図で確認すると伊那市って、すごく広いですね。
東は南アルプスで南アルプス市に接し、南は静岡市、大鹿村、駒ヶ根市に接します。

西は塩尻市、辰野町、北は箕輪町ですか。市町村合併の結果なんでしょうね。

少し休憩して水を補給しながら高台の国道に接しました。

この辺りで右手を見ると雪を被った稜線が見えます。
木曽駒ケ岳が見えているのでしょうか、それとも前衛の山が有るのでしょうか?一寸解りません。

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中央アルプスだが 宮田宿本陣跡の説明 9時32分 是より北 高遠領

9時半頃宮田宿本陣跡の説明が有り、ここから西へ3キロの辺りに移築復元したと説明されていました。近くにまた是より北高遠領の碑がありました。
高遠藩と言うのは相当うるさい藩だったのですね。

七久保3しばらく歩くと太田切川で、越えると駒ヶ根市です。
その手前にまた高遠領の石碑がありました。

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大田切川を渡り駒ヶ根市に入ります。
標高は643mの案内があります。10時07分です。

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中央アルプスを見ながら大田切橋を渡ると大田切駅があります。
すぐに信号があり、国道と分かれて駒ケ根市街に入って行きます。

駒ヶ根は中央アルプス登山の基地として有名です。
ここからバスでロープウエーの駅まで行き、千畳敷カールまで一気に登れます。

そうすれば、そこから2時間半ほどで木曽駒ケ岳に登れます。
ただし天候次第ですね。

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国道から駒ヶ根市街へ 不動明王? 中央右寄りのとんがったピークが宝剣岳

七久保410時45分に駒ヶ根駅入口を通過。
市役所も過ぎた辺りで不動明王でしょうか大きな石仏をみました。

11時10分頃中央アルプスの宝剣岳がくっきり見えました。
この辺りからは木曽駒ケ岳は少し奥なのでみえません。

11時25分頃伊那福岡駅の入り口を通過。
JRを陸橋で越えて行きます。

越えた所で日陰のある広場があったので昼食にしました。
今日も質素な昼食ですが、昨日買った「おたぐり」の残りがあります(笑)。

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11時40分〜12時15分まで休憩しました。
出発するとすぐ中田切川で飯島町との境界になります。

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田切駅を越え国道から一寸右に入って出てきた辺りを振り返ったのが上の写真です。「いいちゃんバス」の停留所では下平石材店前」です。12時57分頃です。

七久保513時15分頃、飯島駅に近づいて来て、ふと右を見ると古そうな建物がある。

右折して近寄ると飯島陣屋跡だった。

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伊那陣屋は伊那谷の天領を納めていたが明治維新で廃止された。
その後伊那県ができ県庁として利用された。
その当時は伊那と三河の天領を合わせ32万石程度あった。

明治4年に府県統合で伊那県は廃止された。

すぐ近くに梅戸神社があり、しばらく休憩しました。

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13時20分、梅戸神社を出て、飯島駅の入り口を見ながら南下します。
与田切川を渡ると地図で見ても道が曲がりくねっています。多分急坂なんだろうなと思いながら橋を渡りました。

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与田切川を渡る 道を半分登って振り返る ため池に出てしまった 14時14分

車道は大きく迂回しながら登っていますが、人道は階段で直進しています。
でも心配な薄暗い道は敬遠したら、やはりその道が旧道でした。図の緑線の部分です。 遠回りしてため池のそばに登ってきました。

14時28分に道の駅に着きました。

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道の駅 14時28分 丸七旅館 15時 久しぶりにまともな夕食

一寸冷たいビールでもと中を覗きましたが、あまりお目当ての物は置いていませんでした。
隣にコンビニが有ったので、そこでいろいろ買ってきて、道の駅のベンチをお借りして休憩しました。

道の駅から七久保駅は12から3分です。15時丁度に駅前の丸七旅館さんに着きました。
余り早すぎるので女将さんもびっくりしていましたがチェックイン。

コンビニで買ってきたお酒とつまみで一寸一杯。お風呂は5時からでした。
夕食は久しぶりにまともな、美味しいご飯に有りつけました(笑)。

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