熊野街道松阪道

松阪道?そんなの聞いたこと無いよ。そう思われた貴方は熊野古道通ですね。
その通りです。ガイドブックにもどこにも載っていません。松坂道という言葉も私が勝手に付けたからです。

松阪道1

上の図のように熊野街道伊勢路は伊勢市の山田を起点にして野中・栃原を経て東紀州へ向かいます。熊野街道は伊勢神宮と熊野三山を結ぶ参詣道として栄えたからです。ところが明治に入ると東紀州の物産を松阪へ運ぶ需要が旺盛になった。参詣道から物資輸送路に目的が変わって来た。

そうすると経路は一旦伊勢に寄るのではなく、栃原から相可・射和を経て松阪へ至る最短ルートが求められてきた。その需要を満たすため道路の改修・拡幅が進められ明治19年には幅2.7mの道路が開通したそうです。また明治22年には射和と相可の間を流れる櫛田川に両郡橋が架けられ、昭和30年代に国道42号線ができるまで熊野街道として活躍したそうです。

私は2003年に伊勢本街道を歩いたのですが、そのとき相可付近で石標があり、「くまのみち」と刻まれているのを見て、ここにも熊野古道があるのかと思ったことがありました。

今年2016年1月に多気町の古寺を歩きに来たとき、佐奈駅前の観光案内図に「熊野道」の字を発見しました。また道端の道標にも「くまのみち」の字を見つけました。
松阪道858 松阪道876
佐奈駅前の案内図 右かうや道 左くまの道

ここまで条件が揃ってくると、熊野古道愛好者の私としては、松阪〜栃原間の熊野道を探しながら歩かない訳にはいかなくなった(笑)。
それで、何か手掛かりは無いかとネットで探し始めた。

そして行きついたのが、四日市の方が作られている「松阪の道標」のページでした。そこには熊野街道にまつわる道標がいくつか載せられていて、私はその道標と道標を良さそうな道でつなぐことにしました。その結果が下の図です。松阪道と呼ぶことにしました。

松阪道2

後はこの道を実際に歩いてみるだけです。
2016年2月4日、実際に歩きに行ってみました。

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