熊野街道松阪道を探して

松阪道32016年2月4日

10時に栃原駅に着きました。最初は松阪駅から歩こうと思ったのですが、栃原から松阪方面の列車が14時2分から17時10分まで3時間も無いことに気付いて栃原から歩くことにしました。

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栃原--松阪間はざっと20キロ、5時間から6時間の行程かなと思います。
松阪へ9時頃着くと、6時間歩いて15時に栃原へ着きますが、17時まで列車が無いわけです。

逆に歩けば松阪からはJRも近鉄もあります。
左の図は、この日歩いた軌跡をGPSで記録したものです。

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栃原駅前は一寸落ち着いた良い感じの街並みです。前方が国道42号線方面です。右が熊野方面、左が松阪方面です。

これまで何回かこの駅前に来ていますが、いつも熊野古道関連なので、右方向に歩きます。今日の目的である松阪方面に歩くのは初めてのことです。
それでもまあ、熊野街道伊勢路との分岐からスタートしようと、そこまで500mほど右に歩くことにしました。

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伊勢路からの分岐点  分岐点の道標 松阪道を望む 10時15分

駅から10分ほどで熊野街道との分岐に来ます。左の柳原観音方面から来て右に少し行くと、岡島屋さんという旅館があり、最初ここで宿泊した思い出があります。
15分に松阪道を歩き始めました。庚申さまが祀られています。全国に庚申信仰は多いですね。

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庚申さま 庚申さまの道標 栃原駅分岐の道標

駅前に郷社川添神社というのがあり初めて入って見ました。社務所もあり、なかなか立派な神社です。

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川添神社 板を踏むと水が出る 神殿の千木の形から内宮系か

神社の裏側の街道に助屋井戸というのが有った。江戸末期に繁盛した茶店の井戸だという。やはり、その頃から熊野街道がここを通っていたのですね。
大いに気を強くしました。

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助屋井戸  熊野街道の説明 10時30分 濁川橋

濁川橋を渡ると道が3本に分かれました。左端は舗装道路ですが線路を潜ってどこかへ行く道で駄目。残り2本は廃道ですが、方向としては合っているし、2万5千の地形図には実線で載っています。

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左の舗装道路 10時37分 荒れ果てている 行き止り

まず左の舗装道路に入って見ました。荒れた道をブッシュを掻き分け倒木を跨いで、頑張りましたが5分で行き止りになりました。

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右の地道 10時45分 資材置き場を突き切る 10時50分 荒れている

引き返して右の地道に入ります。ここも有れていますが、なんとか歩けます。5分で資材置き場に出ましたが、突き切って反対側の道に入ります。ここも廃道で荒れ果てていてブッシュを掻き分けながら進みます。

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国道368号線の下を潜る 10時55分 国道42号線が見える 焼肉屋さんで合流 11時

前方に道路を潜るトンネルが見え、地形図の通りだとほっとします。11時に国道42号線に合流しました。勢和多気のインターを出て尾鷲方面に向かうこの道は、ダイビングや熊野古道歩きで、過っては年に何十回も走った道です。

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勢和多気インター入口 おきん茶屋の石標 左折して線路を渡る 11時15分

国道に入り、ガソリンスタンドの傍を通るとインターの入り口です。この先のおきん茶屋を左折すると丹生大師に行きます。
伊勢道の下を潜ってすぐを左折して線路を渡るのが松阪道のようです。

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建材工場の前で線路を渡る すぐまた線路を渡る 前村の大楠 11時36分

この道を歩いて行けば一か月前に歩いた多気町の古寺巡りの道です。一度線路を渡り、またすぐ渡り返して少し歩くと前村に入ります。
そこに大きな楠がありました。説明には、この地方が北畠家又は南朝の隠匿地だったとか書かれていました。
11時36分。当初予定より遅れ気味だなと思いました。

相可・射和方面へ