東海道土山宿〜三雲

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2016年5月29日(日)
今日は山歩会の東海道歩き5日目。前回終了の滋賀県甲賀市にある道の駅あいの土山からスタートです。土山宿、水口宿を経てJR草津線の三雲駅まで23キロほどを歩く予定です。

鈴鹿峠を越えて来たこの土山は公共交通機関の無い場所で、JR草津線貴生川駅からコミュニティバスで30分揺られないと到着できません。
今回は名神高速バスの神戸行で土山SAで途中下車することにしました。SAのバス停から道の駅までは3キロ弱です。

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8:42 土山SA到着 新名神のそばを通って 9:15 国道1号線に出る

7時30分名古屋発のバスに乗り、乗客トラブルで一寸遅れましたが8時40分頃には土山SAに到着、トイレを済ませてSAを出ました。鹿深の道と言う古代の東海道に入り、国道1号線まで2キロ強です。左折して国道を500mほど歩くと道の駅です。

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9:25 道の駅あいの土山に到着 9:35 土山宿に入る 広重の春の雨

道の駅で大津から来たAさんと合流、計6名で出発しました。道の駅の裏側を通るカラー舗装された道が旧東海道です。最近、旧街道をカラー舗装する自治体が増えていますが、判りやすくて良いですね。

土山宿の本陣は土山家と言うそうです。明治元年に明治天皇が江戸に行幸されるとき、ここにお泊りになり、16歳の誕生日を迎えられたそうです。ここで天長節を祝われて以来、天王はまだ京都に帰られていないので、京都の人は待っています(笑)。

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10:01 土山宿本陣跡 国道1号線に出る 10:13 御代参街道分岐

風情のある土山宿を40分弱歩くと国道1号線に出ます。渡ると石碑が4.5本建っています。ここが御代参街道の分岐点です。京都の公家衆の伊勢参りは代参で行われ、その人たちが伊勢の帰りに、ここから多賀大社に向かったので、その名が着いたそうです。

東海道はその少し先を西北に向かいます。

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国道の北側に入る 10:20 野洲川は通行不可 10:31 歌声橋

旧街道が野洲川を渡っていた地点が現在通行できないため、左折して国道1号線を再度渡り、歩行者専用の歌声橋で野洲川を渡ります。
街道はこれから1号線と野洲川の間を大体通って行きます。

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10:48 瀧樹神社入口で休憩 11:08 頓宮跡 11:21 東海道松並木

歩き出して1時間15分、神社の入り口の木陰で小休止。今日は日差しが弱く風も適度に有ってウオーキング日和です。
少し歩くと頓宮の石碑。頓宮とは仮の宮と言う意味で、行幸の際の休憩所などに使われるそうですが、一般的には斎宮が伊勢へ赴任する際の宿泊所を言うようです。この付近は地名が頓宮になっています。

倭姫もこの辺りを巡行して神宮の候補地を探したようです。頓宮を過ぎて10分ほど、市場という辺りでしょうか、松並木が残っています。ほんの数本ですが枝ぶりはなかなかです。

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花枝神社入口 造り酒屋 初桜 11:45 大野で国道を渡る

花枝神社の入り口がありました。国道沿いに有って「はなえ」神社と呼ぶそうです。京都への行き帰りに何度も通過しますが入ったことはありません。
坂本の日吉神社の流れを汲むとか。 酒蔵がありましたが時間も早く素通りです。

国道を大野で渡ります。国道に沿った旧道で徳原の交差点を下に見ながら歩きます。今宿というみたいです。

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今宿の街並み 12:13 再度国道を渡る 今郷へ入って行く

12時で、どこか弁当を広げる場所は無いかと探しながら歩きます。すぐに大野西の交差点です。ここで国道はバイパスになり、旧国道は県道となって水口の街に向かいます。旧街道は国道と県道の間にあります。集落は今郷と言うようです。歴史街道マップがあり、今郷の方は東海道を大切にしておられるようです。

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今郷歴史街道マップ 12:21 今郷一里塚跡 お休み処が有った

国道を渡って10分弱、一里塚跡がありました。この小公園で弁当でもと思ったら、なんとお隣に休憩所ができていました。
小屋の中に6人掛けのテーブルと椅子が置いてあり、我々のために作って貰ったようでした。感謝。自販機もあります。

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12:52 街道歩きの人たちのメッセージ 12:58 県道に接する 13:21 軽食と喫茶「ちょっと」

30分一寸休憩して出発しました。県道と接したり離れたりしながら30分ほど歩くと八幡神社の前に軽食喫茶がありました。こんな情報も大事です。
喫茶店から15分、国道307を渡った所に水口宿東の見付がありました。

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13:36 水口宿東の見付 宿場町の風情 13:48 商店街駐車場にからくり時計

この辺りからは宿場町の風情が残る街並みで、水口商店街にもなっています。でも御多分にもれず一寸寂れていて、街道歩きの我々がランチできる店は見当たりません。見附から25分ほどで近江鉄道の線路を渡りますが、この辺りで初めて喫茶店がありました。

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駅前にもからくり時計 13:59 近江鉄道 水口石橋駅 14:08 ひと・まち街道交流館

からくり時計が多いですね。水口石橋駅が近くで、市役所や水口城址も近く、この辺りが中心部でしょうね。渡るとすぐ「ひと・まち街道交流館」というのがあり、小休止させてもらいました。お祭りの山車が16基もあるそうで、近江商人の街も近く、かっては賑わったそうです。

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14:14 街道はカギ型に 五十鈴神社 14:32 美富久酒造

交流館を出て2・3分、街道はカギ型に曲がります。水口城の堀に沿っていたのだそうです。五十鈴神社の角で曲がって元の道に復帰すると、また造り酒屋さんがありました。元気に店先で呼び込みもやっているので入ってみました。夏でも日本酒が合言葉みたいで、それに合った酒を買いました。

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お土産を買った 真っ直ぐな道 北脇縄手 15:00 人が登っている

店内に「水口の歴史散歩ガイドブック」を売っていたので買って見ました。ボランティアガイドの団体が編集・出版しているようです。
道は遠くまで2キロ位は見通せそうです。北脇の縄手と言って、東海道きっての直線ださおうです。

ここまで来る道はみなそうでしたが、琵琶湖に濁った水を流さないという合言葉で田畑を耕しておられます。家庭排水もそうですね。ずっと昔、化学洗剤の害を一番に指摘したのが滋賀県でしたね。今も溝の水はとてもきれいです。右手奥にはTOTOのマークが見えます。三雲も近いですね。

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滋賀県は排水浄化の先進県 15:21 泉川を渡る 泉の一里塚跡 模型

長い直線を歩き終えると、街道は野洲川にそそぐ小さな支流を渡ります。泉川です。すぐにレプリカですが泉の一里塚があり、過ぎると横田の渡しで野洲川に出ます。この辺りで雨が降ってきました。午後6時頃までは持つ予定でしたが、仕方ないでしょう。

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15:24 横田の渡し 15:45 朝国の交差点 15:52 JR草津線三雲駅

三雲793当時、野洲川は横田川と呼ばれていたのだそうです。ここは夏場は舟渡、冬場は土橋を掛けたそうです。朝国の交差点から横田橋を渡れば、今日のゴール三雲駅はすぐそこです。

土山SAを出たのが8時50分頃。昼休みを除いて6時間半位ですね。距離23キロなんで、こんなものでしょう。

反省会は近くの和食のさとに行きました。
とんしゃぶと一品料理食べ放題でビール、焼酎、日本酒と飲んで3千円弱なのでお値打ちでした。

また行きますから(笑)。

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