東海道 亀山宿〜土山宿

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2016年5月5日
今日は山歩会の東海道3日目です。JR関西線の亀山駅から関宿、坂下宿、鈴鹿峠を越えて土山まで20キロほどを歩きました。

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9:05 亀山駅前 9:15 東海道へ復帰 東海道の街並み

9時過ぎに亀山駅を出発、10分で東海道に出会って左折します。道路がカラー舗装され、街並みも街道の雰囲気があります。
今日は総勢6名、ゆったりと街道歩きに出発です。

昔風の民家や亀山城の西ノ丸跡と進むと、10分ほどで京口門跡がありました。

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9:25 京口門跡 街道の風情が残る 9:40 野村一里塚

写真の説明によると京口御門は坂の上にあり、番所も有って、壮麗な姿で旅人を威圧していたようです。大正になって京口橋が架けられ、東海道も坂道が無くなり、現在の姿になったとか。この辺りの街道は、緩やかにカーブして、本当に風情があります。

近くには倭姫ゆかりの忍山神社があります。日本武尊の妻、弟橘姫も祀られています。

野村の一里塚に9時40分です。ここは片側しか残っていませんが、往時の姿を残しているそうです。
10分ほど歩くと鎮守の森があり、布気神社がありました。立派な神社です。

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9:53 布気皇館太神社 大岡寺畷 10:12 東名阪を潜る

説明によると天照大神をはじめ20以上の神々が合祀されています。また近いうちにゆっくり訪ねてみようと思います。
大岡寺畷を通って東名阪道路の下を潜ります。ここは12年前に歩いた時は工事中でした。

鈴鹿川の土手を通って国道1号線に出ます。すぐ右に関宿の看板があり、そこを入って行きます。亀山駅から1時間25分ほど掛かっています。

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10:28 関宿へ 10:36 東追分 関宿の街並み

入って少し歩くと東の追分です。西から来た伊勢参りの旅人は、ここで鳥居を潜って伊勢別街道で津へ向かい、参宮道に入りました。
この鳥居は内宮の宇治橋に有ったもので、昨年の遷宮のときにここへ移されたものです。もう一つは桑名の七里の渡しにありましたね。

関宿は電柱が無く、時代劇も撮影できそうな街並みです。東の追分から10分ほどで関駅への分岐です。
そこから少し歩くと休憩所があり、小休止しました。

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10:48〜11:00 街並みを上から見る 鎧体験 11:06 関の地蔵院

出発すると鎧武者が居ます。なんだろうと思ったら鎧体験だそうです。1回300円と安いので記念写真に良いですね。
関宿のお土産は関の戸や白玉です。

それを横目に見ながら有名な関の地蔵さんの横を通って西の追分に向かいます。ここの会津屋さんは食事処でなかなか有名だそうです。

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11:18 西の追分 11:35 市瀬付近 国道1号線を歩く

西の追分はここで大和街道が分かれます。かぶと越奈良道とも言うようですが伊賀上野を通って奈良に向かいます。
ここからは余り趣の無い国道歩きがしばらく続きます。市瀬付近の少しの集落と、後は新緑を楽しむ位でしょう。

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鈴鹿川の新緑がきれい 11:57 沓掛に入る 12:20〜12:50 鈴鹿自然の家

西の追分から25分位で筆捨山の説明があり、そこから10分ほどで国道を離れて右に旧道へ入ります。沓掛の集落です。さらに25分で鈴鹿馬子唄会館があります。隣の鈴鹿自然の家のベンチをお借りして昼食休憩にしました。旧坂下小学校の校庭や校舎が利用されています。トイレも有ります。

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三つ子山が見える 13:06 坂下宿には3軒の本陣が有った 13:18 再度国道に出る

30分休憩して出発しました。前方に三つ子山がきれいです。鈴鹿峠はその左側の鞍部を越えて行きます。
15分ほど歩くと坂下宿本陣です。法安寺の玄関だったかは松屋本陣の玄関を移築したとか聞いたことがあるが、今回は時間も押しているので行かなかった。

本陣跡から10分ほどで旧道が終わり1号線に合流する。何年か前に上下の車線が分離され、通行も便利になったが、今は新名神もできて、通る車も減ったようです。

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13:27 片山神社参道 13:34 片山神社 石畳

1号線沿いを10分弱歩くと片山神社入口です。参道を5〜6分登ると片山神社です。片山神社の謂れは定かでは無いですが、三子山の神々を祀ったとか関宿近くの古厩に有った神社だと言われています。坂下宿は昔、この辺りに有ったそうですが、1650年の大洪水で被害を受け、現在の位置へ移転したそうです。

ここから10分ほどが急坂です。国道1号線の上り車線の下を潜って登って行きます。石畳は往時のものなのでしょうか。

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13:46 鈴鹿峠 13:51 鏡岩 14:02 万人講石灯籠

片山神社から12分で林の中の鈴鹿峠に着きました。左折すると高畑山から那須ヶ原山、油日岳へと続く鈴鹿山脈の南端の尾根です。
その道近くに鏡岩という展望地があるので一寸寄り道しました。林を抜けると気持ちの良い芝生公園があり、万人講の大きな石灯籠があります。
後はもう下るだけということで、ここで小休止しました。

所で有名な鈴鹿の関はどこに有ったのでしょうか?
天下の三関の一つ、鈴鹿の関が有ったのは奈良時代以前の事です。鈴鹿峠が開かれたのは平安時代の866年だそうなので、ここには無かったのです。

奈良時代以前には土山から柘植そして加太越で関へ行く道がメインでした。関所は現在の関宿の近く、観音山公園の付近だったと言われています。

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鳥居が埋まっている 新名神を潜る 15:01 山中一里塚公園

15分ほど休憩して2時18分に万人講を出ました。ここからしばらくは国道歩きです。山中の信号を越え、十楽寺を道向こうに見ながら30分ほど国道を歩くと、新名神の高架が目の前です。その高架を潜ると山中一里塚のポケットパークがあります。15時です。

計画ではこの時間に道の駅へ着こうかとも思っていたので30分以上は遅れていますね。鏡岩へ寄ったり、万人講で15分休憩したりしていますから、こんなものですね。無理に15時36分のバスに乗らなくても良いので、まあのんびり行きましょう。

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15:12 猪鼻村 15:20 蟹ヶ坂古戦場跡 15:32海道橋

猪鼻の信号を越えて、一寸坂を登って下ると蟹ヶ坂の古戦場跡です。戦国時代に北畠軍と山中城軍が争った跡だそうです。
15時30分に海道橋を渡って田村神社に入りました。バスは次の16時20分に乗ることにして、ゆっくりお参りすることにしました。

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田村神社は鈴鹿峠付近の悪鬼を退治した坂上田村麻呂をお祀りするそうです。

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田村神社の石仏? 15:52 あいの土山道の駅へ 貴生川駅前で

15時55分、道の駅あいの土山で、食堂に行ったら、16時で終了と言われました。早い終了時間ですね。ここでは売店の缶ビールだけにして、あいくるバスで貴生川えきに行きました。

そこで中華飯店に入ったら面白い話になって、今度はインドカレーの店に移って飲むことになりました。
皆さん、お疲れ様でした。

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