中山道 加納宿〜鵜沼宿

2016年12月3日(土)
今日は山歩会の中山道歩き6日目です。加納宿から鵜沼宿まで、今回は一つの宿場です。
でもこの間が17キロ〜18キロと長く、間の宿として新加納宿があります。
ちなみに中山道は536キロほどの間に67の宿場が有ったらしいので、536キロ÷68=7.88で平均的には8キロごとに宿場が有った勘定ですね。

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8:30 岐阜駅南口 |
8:37 中山道に入る |
中山道の溝蓋 |
8時半に岐阜駅南口に出て大通りを南下、前回の終了地点に来て中山道を左折しました。岐阜市は加納宿と呼ばれ岐阜宿というのは有りません。
加納というのは岐阜市内の地名として残っています。確か、加納役場跡というのも有ったような。名鉄加納駅が近くです。
この辺りは中山道を充分意識しています。溝蓋もそうだし、いろいろな案内も充実しています。皇女和宮も泊まったのでしょうか。
明治天皇旧跡もありました。
実際、加納宿の街道は複雑に折れ曲がっていて、前回歩いたときは、地図と道標を首ったけにしないと歩けませんでした。でも今回は道路舗装が街道を明確にしてくれたので、迷わず歩けました。境川というのを渡りますが、国境だったのでしょうか。
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境川を渡る |
尾張への街道は御鮨街道と呼ぶ |
9:06 名鉄茶所駅 |
名古屋へ行く道でしょうか、尾張街道というのが南に分かれます。それを御鮨街道と呼ぶらしいのですが、理由が分かりません。後日調べると、長良川で捕れた鮎の寿司を、尾張藩が江戸の将軍へ献上するときに通る道なのでということだそうです。
名鉄茶所駅を通過。中山道に入って30分ですね。更に1キロほど歩くと延命地蔵さんがあり、伊勢・名古屋ちかみちと刻まれています。先ほどの御鮨街道に通じる道が右後方に分かれて行きました。
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9:21 伊勢、名古屋近道と刻まれている |
細畑の一里塚跡 |
9:47 切通陣屋跡 |
すぐ近くに細畑の一里塚跡があります。珍しく道の両側に残っています。榎が植えられています。街道の風情が残る道を伊豆神社など見ながら20分ほど歩くと、一寸左に入った所に切通陣屋跡というのがありました。旧加納藩主の安藤信成は奥州に移封されたが、後に老中になり、美濃に一万八千石を加増された。その飛地を治めるために設けた陣屋だとか。
更に5分ほど歩くと、道は大きな鳥居を潜りますが、これは手力雄神社の参道で、街道は鳥居の手前を左折して、すぐ右に曲がって参道と並行して進みます。街道をしばらく歩いて、この辺りと思う所で右折、手力雄神社にお参りしました。
広場でたき火をしている方が地元の世話人だったようで、社務所に案内していただき、火祭りの神事など説明していただきました。
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9:54 手力雄神社参道 |
10:11 手力雄神社 |
火祭りの様子 |

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手力雄神社、社務所 |
東海北陸自動車道を潜る |
10:48 新加納宿入口 |
神社から15分ほど歩くと、街道は東海北陸自動車道の下を潜り、名鉄電車を掠めて新加納宿に入って行きます。
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10:58 新加納宿案内 |
栄えた間の宿だった |
11:04 日吉神社の駒カエル |
加納宿と鵜沼宿は17キロと離れているので、旗本が治める新加納村に間の宿が置かれたと説明がありました。
すぐ近くに日吉神社があり、上の写真に「日吉の蛙」が写っていますね、日吉神社ならお猿のはずだがと思いながら見に行きました。
滋賀県の日吉神社から移されたようですが、蛙は関係なく、境内の池にカエルが多くいたので氏子から奉納されたそうです。
新境川を渡ると市民公園です。立派な並木を過ぎると各務原市役所です。その少し先のファミレスで昼食にしました。
11時40分から12時25分まで休憩しました。
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11:28 各務原市民公園 |
12:42 馬頭観音 |
13:01 川崎重工付近 |
レストランを出て15分ほど歩くと左側に馬頭観音が祀られていました。さらに歩くと国道21号線に合流し、名鉄の線路を陸橋で越えました。
その付近は川崎重工業の大きな工場があります。右側は航空自衛隊なので、その関連の工場でしょうか?

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13:38 JR各務原駅前 |
13:46 JRを越える |
愛宕山?紅葉がきれい |
JRの各務原駅を過ぎると、今度はJRの線路を越えます。この辺に播隆上人の碑があるとどこかに書いてあったのですが見つかりませんでした。
ここまで来ると鵜沼宿はもう直ぐです。左側の山々が紅葉してきれいです。
各務原市役所から1時間半で国道21号線から分かれて鵜沼宿街道に入りました。入ってすぐ津島神社があり、横の公園で一休みしました。トイレもあります。ここまで休憩する場所も無かったので休みなしだったので、ここでゆっくりすることにしました。
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14:00 鵜沼宿街道 |
14:05-25 津島神社 |
農村歌舞伎の舞台 |
それに、余り早く鵜沼駅に着いても居酒屋も開いて居ないので、ゆっくり行かないといけません(笑)。
津島神社に有る農村歌舞伎の舞台は、回り舞台や奈落、せりなどを持つ本格的なもので、市の文化財になっています。
この辺りは高台になっていて、屋並みの隙間から右側を見ると犬山城や犬山遊園などが遠望できます。
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14:35 衣装山古墳 |
木曽川泥流堆積物 |
14:50 鵜沼宿の古い建物 |
衣装塚古墳をちらっと見て、坂を下り始めると、蓮池があります。そこに木曽川泥流云々の説明があります。要するに各務原台地の周辺には5万年前の御嶽山の大噴火で噴出された泥流が流れ着いているそうです。この辺が鵜沼宿西の見附です。
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芭蕉も何泊かした? |
15:04 鵜沼宿本陣付近 |
坂祝バイパスを渡る |
鵜沼宿はよく整備されています。道の両側の民家や商家、本陣跡などすべてメンテが行き届いているようです。円空彫りのグループがあるようで、大勢の人の作品が展示されていました。地元ボランティアの方でしょうか芭蕉句碑の案内をしてくれました。
時間が余っているのでゆっくり見学しています。3時過ぎに高札場のあるバイパスを渡りました。
すぐに道が二股に分かれますが、中央の石碑に「左うとう峠」とあります。二股から3〜4分で東の見附です。ここに赤坂地蔵さんが祀られています。
今日はここまでで、右折して鵜沼駅に向かいました。
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15:33 JR鵜沼駅 |
行列ができる居酒屋 |
居酒屋内部 |
10分少々でJR鵜沼駅です。その近くの行列のできるとん焼き屋さんは4時開店なので30分待ちました。
今日は山歩会のイベントが丁度400回目だそうで、お祝いに乾杯しました。
太田宿へ