小滝001

千国街道・塩の道 北小谷駅から小滝駅

2016年10月30日

昨日に続いて塩の道歩きです。

左図で北小谷駅から平岩駅まで、天神道から葛葉峠を越えて歩くのは決まりですが、その先を、西回りの大峰峠越で小滝駅まで歩くか、東回りの大網峠越で根知駅まで歩くか迷いました。

結局、昨日の10キロに4時間近く掛かったので、今日は距離が5キロ短い大峰峠越を選びました。

小滝219

南小谷駅を一番電車の7時39分発に乗るため、朝食は6時半にお願いしました。

民宿しみずさんから南小谷駅は国道を歩けば20分ほどです。
途中に小谷村役場、小谷郷土館、小谷名産館などがありますが、勿論早朝なので開いてはいません。

7時過ぎに駅前に着くと、駅前の土産物屋さんが開店の準備をしていました。
そこのご主人は塩の道にも詳しくて、これからの情報も訊けました。

ただ、新潟県に入ってからの情報は、当然あまりご存知なくて、西回りはあまり整備されていないらしいとのことでした。でも、道は有ると。


小滝002

小滝224 小滝239 小滝240
南小谷駅 恐竜のモニュメント 8:08 道の駅おたり

7時52分に北小谷駅に着き、すぐ歩き始めた。昨日と同じように姫川を渡るが、今日は右折して下流に向かう。10分も歩くと右手に変なモニュメントが輝いている。
糸魚川は世界でも有数のジオパークなんだと納得する。さらに5分で道の駅を過ぎ、国道148号線に合流した。

更に5〜6分で島の集落への道が左に分かれる。そこに立派な旅館風の建物があった。これが廃業した島の湯旅館さんだな思う。
今回、ここに宿泊しようと電話して廃業を知った。おしいですね。

小滝242 小滝244 小滝246
島の湯旅館 8:17 天神道登り口 カモシカ

そこからすぐに天神道の入り口があり、道は地道となる。5分ほど登ってふと顔を上げると、大きなカモシカがこっちを見ていた。写真を撮る間も悠然とこちらを見て、撮り終わるとゆっくり去って行った。

熊避けの鐘を着けていたけど音が小さかったかなと思って、着ける位置を変更して大きく鳴るようにして、歩き始める。

小滝249 小滝254 小滝256
石仏が並ぶ 8:38 沢を越える 8:48 城の越

天神道は石仏の里と書いているが、それほどでもない。でも時々石仏が並んで居る。地形図を見ながら位置を確かめる。沢を渡るのは解りやすい。
入口から30分で城の越です。多分、この辺に山城が有ったのでしょう。

さらに30分歩くと砂山の石仏があった。この辺り、地道だが案内もあり、1本道なので迷うことも無い。
石仏の案内に「信越の交流」とあった。信越国境も近いので、両国の特徴が石仏に出ているのかな。

小滝264 小滝267 小滝272
9:11 砂山の石仏 オブジェとホオノキ 湯原が見える

この道はずっと大きなホオノキの葉っぱで覆われています。よほどホオノキが多いのですね。
石仏から10分で湯原が見下ろせます。3分で国道に降り橋を渡ります。そこに案内板があり、国道を横断しました。

小滝276 小滝285 小滝289
9:30 国道148号線を横断する 9:40 湯原温泉、猫鼻の湯 猫鼻石仏群

河原の道を10分歩くと、広場に出て湯原温泉、猫鼻の湯がありました。ご主人が昨日まで100匹ほど猿が居たけど、山へ帰って行ったとか。
ここは露天風呂も有り、飲める温泉だそうです。

温泉の横の猫鼻石仏群の傍を通って蒲原方面に向かいます。10分ほどで國界橋の下に来ました。

小滝294 小滝300 小滝303
9:55 國界橋 真名板山の崩壊と葛葉峠の説明 新しい道が千国街道

私の地図では橋の下を通り越して沢を渡るようになっていましたが、現実は国道に登って國界橋を渡りました。
渡ると右手に小公園があり、真名板山の崩壊の説明があります。現在もいろいろ工事中のようです。

公園から蒲原温泉に向けて橋上の新道ができています。これを下ると蒲原温泉ですが、ここも営業されていないようです。
すぐ前から葛葉峠への登りが始まります。

小滝306 小滝307 小滝309
蒲原温泉 10:05 葛葉峠登り口 姫川を望む

小滝003

小滝313 小滝318 小滝320
10:22 葛葉峠 平岩側が見える 葛葉の大トチノキ

20分弱の登りで葛葉峠です。峠は国道から分かれた県道375号線になっています。峠を越えると平岩方面が見え、塩の道も県道を下って行きます。
大きなトチノキ、白馬大仏などを見ながら下って行きます。

小滝323 小滝328 小滝332
10:41 白馬大仏 10:57 線路わきのいでゆの広場 踏切を渡ると大網峠道

下り切って道が水平に線路に沿う頃、県道から分かれて、もう一段下って線路わきに降りるのが塩の道だそうです。
降りると小公園がありトイレもあります。線路に沿って立派なホテル国富を越えると、県道に合流する手前に踏切があります。

これを渡って行くのが大網峠への道のようです。県道に合流して5分で平岩の駅です。

小滝334 小滝339 小滝343
11:10 平岩駅 村長の家に泊まった 達磨岩と姫川温泉

駅を過ぎて6分ほど歩くとウエストンの宿という案内があった。日本アルプスを紹介したウエストンが、ここで村長の家に泊まり、ここから20キロ離れた蓮華温泉を経由して白馬岳に登ったらしい。

すぐに県道は国道に合流するが、その手前、姫川の対岸が姫川温泉のようです。
塩の道は国道を渡って右へ少し行った所で左に山へ入って大峰峠を目指すはずです。

小滝345 小滝346 小滝347
11:22 国道に出る 11:25 山之坊小学校跡地 塩の道は見つからない

その道は旧山之坊小学校の傍を通るのですが、平岩駅からこちら、塩の道の案内は何もありません。今歩いているのは県道483号線です。県道は大きく迂回しながら登って行きますが、塩の道は県道を縫うように直線的に登っているはずです。でもその入口が見つかりません。

諦めて県道を25分ほど登ると新家橋に出ました。

小滝349 小滝351 小滝352
山之坊から真名板山1219m? 11:49 新家橋 塩の道らしき道

新家橋から200mほどで右に入る道があるはずと思っているとありました。雑草を掻き分けながら5分も進むと、小学校や中学分校の跡地がありました。
でもその先はブッシュに覆われています。こんな所でやぶ漕ぎをするには嫌なので引き返しました。

小滝356 小滝362 小滝367
小滝中学分校 12:25 塩の道の道標らしい 12:30 急坂になる

時刻も12時を回って空腹ですが、適当な場所が無いので県道を歩きました。その後も県道から分かれる旧街道が有るはずですが、見つからないので今回は県道を歩くことにしました。時々、塩の道の案内だったろうなと思われる柱がありますが、柱だけです。

大峰峠に近づくと県道も急坂になりました。喘ぎながら10分登ると道は平坦になりました。

小滝368 小滝372 小滝373
南の何処が見えているのか 12:50 大峰峠 大峰地蔵

更に10分で大峰峠です。お堂に高さ2.5mの大きな大峰地蔵さんが祀られています。大峰峠は西回り塩の道の最高地点で651mと説明がありました。
もう少し行くと見晴らしが良いと地図に書いてあったので5分歩いて昼食にしました。

左に存在感のある明星山、はるか下には今日の目的地の小滝方面らしき、なかなかの展望です。
13時10分に出発、県道を下ります。ここからも旧道があるはずですが、案内が無いので県道を下ることにしました。

15分ほど下ると「高波の池」という案内があります。ここは日本のスイスと自称する観光地みたいです。
更に15分弱下ると下屋敷で、ここに西回り塩の道の登り口がありました。大分荒れて水が流れていたので、どこまで登れるかは不明ですが、大峰峠付近まで過去は有ったはずです。

小滝380 小滝384 小滝391
12:55 見晴し良く昼食 13:10 明星山 13:37 下屋敷

小滝004

小滝395 小滝398 小滝400
13:53 延命地蔵 夏中地蔵供養塔 14:10 夏中分岐?

県道に沿って延命地蔵や供養塔など説明が残っていますが、最近の感じでは無く、古いものです。14時10分に夏中からの旧道らしき道があり、一寸入って見ましたが案内もなく自信も無いので、県道に引き返しました。

小滝406 小滝409 小滝411
塩の道の案内だが 翡翠の産地 小滝川 14:33 塩の道分岐

途中にも里みちと書かれた塩の道の案内がありましたが、草茫々で入れそうもありませんでした。糸魚川市は東回り塩の道に絞って整備されているのかもしれませんね。
小滝川は日本で初めて翡翠が発見された場所だそうです。知りませんでした。糸魚川の翡翠は知っていたのですが、海岸で採れるのかと思っていました(-_-;)

14時33分に、更に北に向かう塩の道との分かれ道に着きました。ここも塩の道の案内は一切ありませんでした。ただ林道は通行止めとのみ。
小滝駅へ向かう道筋はお土産もヒスイでした。

小滝412 小滝421 小滝424
お土産もヒスイに 14:50 小滝駅 ヒスイが日本の石

分岐から10分少々で県道は国道148号線に合流します。更に5分で小滝駅です。駅にも翡翠の案内があります。

小滝447 小滝471 小滝473
フォッサマグナパーク 糸魚川駅前 駅前旅館の夕食

そこから1駅列車に乗って根知駅で降りて、フォッサマグナパークを見学して、17時半頃の列車で糸魚川に行き、駅前旅館に泊まりました。
翌日はフォッサマグナミュージアムを見学して、姫川駅から糸魚川までの2キロほどの塩の道を歩きました。

それらは翌日の記事で見てください