初瀬街道 (はせ)

初瀬街道は松阪市六軒で参宮道と別れて、青山峠を越え、名張・室生を経由して榛原で伊勢本街道と合流して長谷寺のある奈良県初瀬に向かう道です。伊勢本街道が御杖村や伊勢奥津を通って田丸にでる近道ながら山道が多いのに対して、初瀬街道は遠回りながら平坦な道が多く女性に人気の道だったそうです。

天皇に代わって伊勢神宮に仕える斎王が通った道としても有名です。
伊勢音頭の中に「明日はお立ちかお名残惜しや、六軒茶屋まで送りましょう。六軒茶屋のまがりとで、もみじのような手をついて・・・・・」と歌われているそうで、六軒は昔お茶屋があったらしい。隣ので市場庄という参宮道沿いの町並みはなかなかの町並みです。

初瀬街道1
6/1/03 天気 くもり メンバー単独
六軒−川合高岡

台風4号の余波も収まってきたので、以前から歩こうと思っていた初瀬街道に出かけることにした。

初瀬六軒 初瀬道標 初瀬三渡橋
JR六軒駅 参宮道の常夜灯 三渡橋 川向こうが市場庄

JR六軒駅を出て少し歩くと参宮道に出る。左手の常夜灯を見ながら右折して伊勢方向に向かう。昨年12月に歩いているはずだが記憶に無い。10分も歩くと見覚えのある三渡橋に出た。渡ると右手に大きな石の道標、左に常夜灯がある。ここが伊賀こえ追分けで初瀬街道との分かれ道である。

12時前なので腹ごしらえでもと思ってまっすぐ市場庄へ入ってみたが食堂もなさそうなので引き返す。追分けを出たのが丁度12時です。

初瀬石標1 初瀬大阪屋 初瀬石標2
伊賀越え追分 市場庄は屋号を掲げている 伊賀越 追分

川沿いに少し歩いてJRを渡り、すぐに旧道が消えているので迂回路を通り近鉄中原駅の側で線路を渡る。喫茶店があったが休む時間でもないので通りすぎたが失敗だった。結局この日は昼食抜きになってしまった。ここまで20分位。

まっすぐな道を中原神社の前を通り、25分ほど歩くと嬉野町の役場の前を通る。役場の前なのに食堂が無い。寿司やは休んでいた。さらに道ばたの常夜灯・西方寺と15分ほど歩くと小川神社がある。ちょっと謂われがありそうなのでお参りする。境内に古そうな常夜灯ずある。1時です。

このあたりは伊勢中川駅に近い。旧道をたどりながら県道24号線を渡ると雲出川にぶつかり街道は途絶える。堤防を県道まで戻って橋を渡り右折して街道に出る。少し歩くと左手に石標や灯籠のかたまりが見える。街道からは外れるみたいだが方向はいいので見にいくことにする。秋葉山大権現だそうです。近くに「忘れ井」もある。

初瀬神社 初瀬秋葉 初瀬小学校
小川神社 秋葉権現 川合小学校の道標

このあたり一寸道も解りにくいが嬉野高架橋の下をくぐり伊勢自動車道まで約30分です。2時ですが食堂は見あたらず。お腹を空かせて八太の七曲りを歩いて川合小学校で道標を見る。直角に近く曲がる街道を見落とさず、しばらく歩くと八太新橋です。左手にJR名松線があり渡るのが旧街道です。迂回路は直進して近鉄の川合高岡駅の前に出ます。

追分けから2時間半、お腹の皮が背中にくっつきそうなので食堂を探します。休みばかりで2時30分川合高岡駅のベンチで一休みです。ここから近鉄大三駅までは2時間ぐらいでしょうか。お腹が空いて歩く元気がありません。ふと見ると、すぐ電車が来るではありませんか。そのまま電車に乗って帰ってしまいました。次回は青山高原越えになります。






初瀬街道2