初瀬街道(垣内宿から青山峠越え)
9/6/03 天気曇り時々晴れ 気温32度位 メンバー単独

初瀬街道を松阪の六軒から歩き始めて今日が3回目です。今日は青山峠を越え伊勢路宿・阿保宿へ、調子良ければ名張まで歩きたいなと出かけました。

初瀬街道3
初瀬街道2

近鉄東青山駅へは9時に着きました。東青山四季の里と宣伝している美しい公園があります。正面やや左の稜線に10基以上の大きな風力発電の風車が見えます。駅を出て左にとり、すぐ線路の下をくぐって1キロ一寸歩くと国道165号線に出ます。今日はこの自動車の多い国道に沿って歩くことになります。

初瀬東青山 初瀬案内 初瀬垣内へ
東青山四季の里 垣内宿の案内 垣内宿に入っていく

国道を右にとり200mも歩くと左手一寸上に「虫歯地蔵さん」があります。さらに500m程で国道と別れ右に入ります。初瀬街道垣内(かいと)宿の案内があります。垣内宿は100戸程度の集落ですが往時は参宮の旅人で賑わっていたとか。中程に常夜灯や山の神があります。9時35分頃です。

初瀬乗渓寺 初瀬垣内石仏 初瀬小峠石仏
乗渓寺 八重坂の石仏 小峠の石仏

乗渓寺を過ぎ民家が無くなる頃左に花山橋があります。直進する舗装道路も街道で、以前テラさんが歩いた報告がありました。私は花山橋を渡り林道に入ります。この道は八重坂と呼ばれたそうです。入って500m程で右手に石仏があり確認しましょう。

165号線には白山トンネルと青山トンネルがありますが、街道はその上を行きます。ほとんど踏まれていない荒れた林道です。イノシシの掘り跡と鹿の足跡ぐらいです。この日も2頭の鹿が通って行きました。マムシも居ました。盛んに尻尾を振り、音を出して威嚇していました。蛇は嫌いではありませんが、学生の頃マムシをずいぶん食べたので嫌われているかもしれません。1m程に茂った草むらの中を、茨や蜘蛛の巣それにマムシまで注意して歩くのは気持ちのいいものではありません。

垣内から50分ほどの登りで白山トンネル手前の国道に出ます。すぐ右に国道と分かれるのですが解りにくいです。ともかく街道にはいり10分ほどでトンネルの上に出ます。小峠といいます。手前左奥に石仏があります。小峠は切り通しで石垣が残っています。

初瀬小峠 初瀬青山地蔵 初瀬妙見大菩薩
小峠の切通し 青山地蔵 道端の石仏

10分ほど休んで出発です。すぐ国道に出ますが、ここも解りにくいです。こちら側から入るのは、ほぼ絶望でしょう。ここから1.5キロほどは国道歩きです。炎天下、驀進してくる車に注意しながら歩くと青山トンネルの手前で右に分かれます。こちらも初瀬街道の案内などありません。分かれて10分も登ると青山町にはいり車道にでます。ここが青山峠らしいです。標高は500m位でしょうか、11時15分です。そのまま左に車道を下って行くと165号線に合流します。また、歩道の無い車道歩きです。

10分も歩くと東海自然歩道の陸橋があり、ここからは歩道があります。一寸歩くと車道の反対側ですが、道の下に青山地蔵があります。見逃さないように。更に少し下ると乗馬クラブがあり歩道は途絶えます。

川の向こうにハイキングコースがあるはずですが、街道に忠実にと車道を歩きます。途中で命の方が大事と(笑)ハイキングコースに逃げましたが、石仏なんかを見逃しました。

広いハイキングコースを10分も歩くと「西青山駅」です。丁度12時なので昼食にしました。30分休んで、また、165号線を歩きます。

初瀬石仏 初瀬伊勢路宿 初瀬常夜灯
妙見大菩薩 伊勢路宿の旅籠 徳田屋 常夜灯

30分ほど歩くと伊勢路宿に入り右に分かれます。妙見大菩薩の石碑を見ながら宿場街の風情の残る街道を楽しみます。旅籠「徳田屋」や常夜灯などがあります。全盛期には20軒以上の旅籠があり、街道一の宿場町だったとか。13時5分頃です。

伊勢路橋を渡ると国道に出会いますが、すぐ左に分かれます。初瀬街道の案内や石仏を見ながら左折すると、すぐ善福寺があり常夜灯があります。伊賀上津駅の近くで国道に出会い、道ばたの町石をみます。

初瀬街道 初瀬町石 初瀬白地蔵
街道の面影 町石かな 白い布を巻かれたお地蔵さん

トンネルの手前で左に分かれ、歌碑を見ながら迂回していきます。また国道歩きになりますが、ここも歩道が無いので途中で田圃の中の道に避難します。歩道の出てきた国道を少し歩くと街道は大村神社のほうへ左に分かれます。入り口に白い布で巻かれたお地蔵さんがありました。

分かれてすぐ3体の水神様がありました。山の神はよく見ますが、水神は珍しいです。

初瀬水神様 初瀬大村神社 初瀬阿保1
水神様 大村神社 阿保宿の案内

初瀬阿保橋名張までは後10キロほどですが、疲れたので今日は辞めることにして、大村神社にお参りすることにします。

大村神社は結構由来がありそうな立派な神社です。境内に一寸見慣れない氏子の地域ごとの休憩所のような建物が社殿を取り囲むようにあります。

神社を下ると「阿保宿」です。古来の交通の要衝らしいですが、探索は次回の楽しみにして、阿保橋を渡り、近鉄青山町の駅に出ました。丁度14時頃です。

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