参宮道その4 高茶屋〜斎宮
12/14/02 天気 曇り時々晴れ 気温12度? メンバー単独
津で近鉄からJR紀勢本線に乗り換え、10分程で高茶屋です。9時15分に出発です。駅前の道を正面に50mも進むと参宮道です。左折して、すぐにJRの踏切を渡ります。道なりに30分程歩くと雲出川の堤防にぶつかります。
途中、明治天皇の小休止跡がありました。堤防の下には道標があります。堤防に上がり雲出橋にでると常夜燈があり、伊勢街道の案内と共に小公園になっていました。雲出橋を渡ると又常夜燈があり、道の反対側に小野古江渡し跡の碑があります。はるか後方には、青山高原の風車が15,6基見えます。
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雲出橋の小公園 |
小野古江渡跡 |
そのまま広い歩道を直進したのですが間違いでした。平成4年の二万五千ですが、雲出橋は少し上流に新設されたようで、街道は少し下流なので左折すべきでした。街道を確かめに少し引き返したりしながら、肥留、曽原茶屋と歩きます。
曽原茶屋には月本の追分があり、伊賀方面からの道と合流しています。街道一大きい道標があります。10時40分です。JR六軒駅近くの小津では、道路工事中に発見されたのでしょうか遺跡の発掘が行われていました。
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街道一大きい道標 |
月本追分の常夜燈 |
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三渡川を渡り、三雲町に入ります。この市場庄という集落は、非常に旧街道の面影が残っています。
また、それを大事にされているようで、古い町並みの一軒一軒に昔の屋号の名札を掲げていました。
おそらく伊勢街道で最も参宮道らしいところでしょう。
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小津遺跡の調査 |
市場庄の町並み |
屋号がいろいろ面白い |
近鉄山田線をくぐり久米の集落に入ります。道端に行者堂・庚申堂と二つの山の神が並んで居ました。道標もあります。船江町には荒れてはいますが、立派な仁王さんを擁する山門があり、薬師寺とのことです。
西町を通って坂内川にかかる大橋を渡ると、いよいよ松阪の中心部に入ります。松阪と言えば松阪牛、松阪牛と言えば和田金のすき焼きと相場は決まっていますが、懐具合から冷静に考えると(笑)、和田金は無理なので、駅前通りの松阪牛肉丼と書かれた店に入りました。12時20分頃です。
1時に店を出て、大きな道標のある伊勢街道に戻ります。松阪は城跡や武家屋敷、本居宣長記念館など見所はいっぱいですが、見に行くと、ここだけで1日かかってしまうので又の機会に。歩いていると昔の映画館のような小津安二郎青春館が目に付きます。生誕100年を記念してごく最近開館したようです。入館料100円ですが、表から覗いて素通りしました。
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駅前通りとの交差点に道標 |
小津安二郎青春館 |
どんどん歩いて、再びJRの踏切を徳和の駅で渡ります。1時45分です。上川町に入ると田んぼの川縁に女人供養塔が目に付きました。禁酒の石なんかもあって反省させられます。
「従是外宮四里」と刻まれた道標を見ながら歩くと、右側に由緒ありそうな禅寺がありましたが名前は不明です。2時35分、いよいよ櫛田川です。櫛田橋は架け替え工事中でした。清流の櫛田川を渡ると、いよいよ伊勢の国に入ってきた感じがします。
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由緒ありげな禅寺 |
外宮まで3里の道標 |
左折して街道に入り、しばらく行くと近鉄「漕代」の駅を過ぎた辺りに「従是外宮三里」の道標がありました。3時です。今日の目的地の斎宮はもうすぐです。牛の葉に入り、斎宮の駅に着いたのは3時15分でした。
駅からも斎宮跡が見えますし、駅の裏には「いつきの宮歴史体験館」なるものもあります。斎宮の遺跡や歴史博物館を巡る散歩道は約9キロが整備されているようですが、今日は今から帰って忘年会に出席します。
最終回の伊勢神宮参拝をどうぞ。