和歌山街道大定峠
2/21/04 メンバー単独 天気晴れ 気温18度位

和歌七日市.jpg前回七日市の杢原バス停まで歩いたのですが、次回の行程で気になるところがありました。それが大定峠です。

七日市から山越えで乙栗子(おとくるす)へ抜ける道なのですが、道が無くなっているということです。すると川沿いに大きく遠回りしなければなりません。

遠回りはともかく、できれば旧街道を歩きたいし、当日山中に分け入って途中で諦めて引き返すようでは、目的の民宿までたどり着けない心配があります。

そこで前もって入り口付近だけでも探っておこうと車で調査にでかけました。事実こういう道は、入り口を見つけるのに苦労します。道標や案内があるわけでもなし、山里の道は炭焼きや伐採の小道がいろいろあって、入り口を間違えるとなんともなりません。

七日市はこの辺では中心地なのでしょうか、二万五千の地形図の名前にもにもなっています。杢原、七日市、上りという三つのバス停があり、乳峰神社という村社があります。街道は集落の中で国道から左に分かれ、又合流します。
和歌乳峰 和歌床屋 和歌乙栗子側
七日市の村社 乳峯神社 乙栗子側の登り道 乙栗子側は結構良い道

集落を過ぎてしばらくで峠越えに右折するはずですが、付近に民家もなく尋ねるすべもないので、車で国道を一回りして、降り口の乙栗子に向かいました。雑貨屋さんで尋ねると、子供の頃通った道が床屋さんの裏からあったという。床屋さんのおばあさんに尋ねると「確かにこの道だし、七日市側は良い道になっている。」という。

喜んで一寸覗いてみようと山中に足を踏み入れると、途端に檜の伐採現場ににり踏跡が解らない。慎重に周囲を眺め道をみつける。もう少しと登っていくと檜の下枝が刈られていないので道を塞いでいる。だが踏跡ははっきのしている。もう少しもう少しと歩くうちに15分ほどで峠についてしまった。

峠には役行者が祀られ常夜灯があった。おばあさんの話だと七日市側は良い道のはずだがそうでもない。少し降って良い道まで出て引き返そうと降りはじめた。ところが良い道どころか、崖は崩落、倒木の山、踏み跡も消えてしまってとほうにくれる。これでは道は無くなっていると書いた方が正解でしょう。
和歌大定峠 和歌崩落 和歌七日市側
大定峠の役行者 崖は崩落している 七日市側登り口から大定峠を望む

なんとか、踏み跡を探し探し20分ほどで麓近くまで降りてしまった。そこは新しく砂防ダムが建設され、現在道路が舗装工事中だった。おばあさんの言う良い道とはこれのことかと、広い工事中の道路で国道まで出てくると、入り口は通行止めになっていた。

さてと考えたが、あの崩落の崖を登り返すのもいやなので、さっき走った国道を再度歩いて乙栗子まで一周することにした。途中には黒瀧神社があり、蓮ダムへの道が分かれる。国道は櫛田川の対岸に新設され旧国道はのんびりした道です。1時間強で乙栗子に着きました。次回は乙栗子から高見峠に向かいましょう。

高見峠〜吉野へ