川端街道(川丈街道)
2006年11月19日 天気雨 メンバー単独

川端街道地図
本宮と新宮間の交通は熊野川の水運がよく使われたようです。

しかし勿論陸路も重要であったわけで、熊野川を挟んで対岸の三重県側の道が使われました。

当時、和歌山県側の現在の国道168号線は無かったようです。

新宮から行くと御船島の上流辺りで乙基(おもと)の渡しで三重県側に渡り、川端街道(現県道740号線)で楊枝まで行き、楊枝の渡しで志古に渡ったようです。

今回その川端街道を歩いてきました。

歩くに当たり調べたのですが、ガイドブックやネットにも歩いた記事はありませんでした。

唯一ネットで「くまどこ」にウォーキングレポートがあり行くきっかけを作れました。感謝、感謝です。

資料が少ないので私のレポートも少し丁寧に書いてみます。

今回は本宮側の楊枝口から三和大橋を渡って新宮まで歩きました。距離は22〜23キロかなと思います。

熊野萩のまつみやさんを7時過ぎに出て、川沿いのバス停に行きます。雨がしとしと降っています。


地域広報のマイクが、今日のこだま祭りは屋内で行うとアナウンスしていました。

7時17分のバスを待つ間、地元のおじさんに昔話を聞きました。楊枝口のバス停には7時55分の到着です。ここから新宮まで7時間の行程で、対岸にはバスも橋も無いので途中止めたくても止められないと思っていました。実際には紀宝町のバスが1日4本ありました。

川端萩 川端小林寺 川端三和大橋
熊野萩のバス停の案内 少林寺 三和大橋

川端街道
三和大橋の手前に少林寺というお寺があります。織田有楽斎云々と説明してあったので室町鎌倉時代のお寺でしょうか。

三和大橋は以前熊野市から本宮道を歩いたとき対岸から渡ってきて志古まで歩いた思い出の橋です。今日は逆に渡っていきます。

橋の中ほどに県境があり三重県の紀和町に入ります。
これから歩く川端街道が雨に煙っています。写真左。

橋の袂の鉄階段を下りて街道に入るとすぐ道端にお地蔵さんがありました。この街道筋にも多数の様々な石仏が祀られていました。

雨が強いので合羽を着て傘をさしました。雨の日は地図を広げにくいのと、写真を撮るためカメラを濡らさないよう傘はどうしても必要ですが、上が見難いのが難点ですね。

川端石仏1 川端和気 川端ゴルフ
三和大橋付近の石仏 和気の集落 8時15分 河川敷のゴルフコース

歩きはじめるとすぐ和気の集落です。集落を過ぎると河川敷にゴルフのショートコースがありました。道端の不動明王を見たり切通しの岩肌を見たりしながら街道を歩きます。今日のコースはすべて舗装道路です。山の中には西洋ミツバチの巣箱が数多く見られます。

和気の集落から25分程で子ノ泊山の登山口です。子ノ泊山は907m、この地域の最高峰で頂上からの景色は抜群で、熊野の山々や七里御浜まで見えるそうです。一寸休憩ですが、降り続く雨の中座る場所も無いので歩きながら休憩することにしました。

川端石仏2 川端街道2 川端みつばち
お地蔵さんと不動明王 切通しの街道 西洋ミツバチの巣箱
川端街道3 川端子ノ泊山 川端川船
街道は続く 子ノ泊山登山口 8時50分 川船が上って行く

右手の熊野川には爆音を上げて川下りの船が上ってきました。川下りは最近始まったのでしょうか。一度平安貴族の気分を味わってみましょうか。この辺りで紀和町から紀宝町に入ります。川岸の鮮やかな紅葉はナナカマドでしょうか。

川端宣旨帰り大
10時、宣旨帰りの案内がありました。この街道の難所の一つで、古道が今も残っています。勅旨が本宮から新宮へ向かう途中、増水で道が浸かり、7日経っても水が引かず諦めて帰ったといいます。

雨で滑りやすい石の階段を慎重に降りて、崖縁の小道を辿ります。20分ほど続くこの難所は、目を転ずれば対岸の緑や滝、川を上ってくる川舟など一幅の絵を見るような景色でもあります。でも雨の日は気をつけて。

県道に戻り少し歩くと小鹿の集落です。

そこから15分で街道一の難所とされた比丘尼転びです。本宮側の登り口には何の案内もありませんが、事前にウオーキングレポートを読んでいたので見逃しませんでした。

ここも崖縁の細い道ですが、県道の落石防止ネットの支えロープが何十本も張られているので興ざめです。ともかく20分ほど古道を辿って降りてくると案内がありました。

熊野信仰を全国に広める比丘尼が本宮へ帰る途中、ここで病死したような謂れが書かれていました。

川端紀宝町 川端紅葉 川端宣旨帰り1
紀宝町へ入る 9時17分 真っ赤な葉は何? 宣旨帰りの道標 9時33分
川端宣旨帰り2 川端宣旨帰り3 川端宣旨帰り4
川岸へ下って行く 崖縁の小道 目を転じて上流を見る
川端宣旨帰り6 川端比丘尼1 川端比丘尼2
新宮川の入口 9時50分 比丘尼転び登り口 10時15分 入ってすぐは右へ

熊野信仰は御師が全国に布教して熊野神社を建立し、その後を比丘尼が曼荼羅を持って更に広めたというように書かれていました。

川端比丘尼3 川端比丘尼4 川端街道3
比丘尼転び 新宮側登り口 10時35分 岩が垂直に切られて

更に街道を10分ほど歩くと岸壁が途切れ明るい浅里の集落に出ます。入口にはキャンプ場が作られ、その奥には飛雪の滝が落ちています。なかなかの景色です。ここにはトイレや自販機もあります。

キャンプ場の先に神社がありお参りしました。名前は解りませんが浅里神社とでも言うのでしょうか。社殿の通路でこの日唯一雨宿りができました。ザックを降ろし地図を見直して、今後の行程を予想します。ここで弁当を広げようかと思ったのですが、まだ11時で早いので止めました。昼頃ならキャンプ場の東屋を使わせてもらう手もあったかもしれません。

川端飛雪ノ滝 川端浅里神社 川端浅里の里
飛雪の滝キャンプ場 10時45分 浅里神社?  10時50分〜11時 浅里の集落

川端街道後半へ