熊野街道 紀伊路
山中渓(やまなかだに)〜布施屋(ほしや)
2006年12月2日(土)天気曇り後時々小雨 メンバーOさんと二人
長島を7時37分の近鉄で出て山中渓には11時7分の到着です。Oさんが待っています。一寸早いのですが例の駅前食堂で昼食に丼を食べ、11時35分に出発しました。
ここからは多分和歌山県観光連盟が作られたのでしょうか、「和歌山県街道マップ」というのがあり、多いに助かります。監修は藤白神社の宮司さんとあります。
このマップを2万5千の地形図に書き込んで出発すればシミュレーションにもなり、他の道路や駅との関係も頭に入り完璧です。
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山中関所跡 |
阪和道路の下をくぐる。 |
で、本日の行程はマップによれば歩行距離16.4キロ、歩行時間4時間20分、所要時間5時間45分とあります。5時間45分なら布施屋到着は夕方5時頃になるのですが、これまでの経験から、大体歩行時間位で歩けるので多分4時頃には着くはずです。
歩き始めるとすぐ左手に山中関所跡があります。説明では南北朝時代に設けられ江戸時代に廃止されたとあります。
一寸紅葉した周囲の山を見ながら県道和歌山ー貝塚線を歩きます。車の通行が結構多く歩道も無いので気を使います。阪和道の下を潜り高速道路沿いに25分歩くと県境です。いよいよ和歌山県です。この辺りに日本最後の仇討ち場石碑があるので探したのですが見つかりません。道路橋脚の補強工事中なので、そのシートの中に隠れていたのでしょう。
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大阪・和歌山の県境 |
県道と分かれ踏切を渡る |
中山王子跡 12時07分 |
5分ほどで県道と別れ踏切を渡りますが、渡った所に中山王子跡があります。ここから少しの間旧街道の雰囲気を味わって、また踏み切りを渡って県道に戻ります。高度を少しづつ上げて高速道路より高くなった所が雄の山峠です。この辺で丁度1時間ぐらいです。
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滝畑は一寸街道の雰囲気 |
雄ノ山峠越えた辺り |
峠の不動明王 |
一寸下った所に峠の不動明王がありました。不動明王は空海が中国から伝えたのだそうです。どんどん下ってJRのガードを潜り少し歩いた所で県道と左に別れます。すると山口王子跡があります。現在は山口神社に合祀されているそうです。この辺りで思いがけず雨が降ってきました。今朝の天気予報では予想していたらしいのですが、見ていませんでした。
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どんどん降る、紅葉もきれい |
県道と分かれる |
山口王子跡 13時 |
王子跡から1キロ位の墓地のところを右折して細い道に入りますが少し解りにくい。墓地の中に石標が有るのと、地面に熊野古道のマークが埋め込まれています。これからこのマークには随分お世話になります。
右折して県道を横切り少し歩くと山口神社の鳥居があります。神社は鳥居から500m位入った所にあります。お参りすると実に立派な社殿でびっくりしました。13時20分から45分頃まで神社往復とお参り・休憩に使いました。清潔なトイレも使わせて貰いました。
鳥居から県道7号線に出るとローソンが有ります。右折して県道を1キロ一寸歩きますがこの間も歩道はありません。左手の中村モータースを過ぎて左折し街道に入りますが、この時もマークがあります。県道を直進して5〜6分歩けば紀伊駅に着きます。
街道は細く右左折もあって案内できませんがマークを頼りに進めば川辺王子に着きます。14時10分でした。背の低い鳥居があります。ここで合羽を着ました。
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川辺王子 背の低い鳥居 14時10分 |
川永団地を目指して |
団地の端を歩く |
この後もマークを頼りに川永団地の端を歩いていきます。団地を外れた所に中村王子社の説明板がありました。そこからすぐに力侍(りきし)神社がありお参りしました。風が強く参道は吹雪のように落ち葉が舞っていました。名前からも察せられるように手力男の命に関連する神社のようでした。境内で休憩もさせてもらいました。14時50分出発。
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中村王子跡の説明 |
力侍神社参道 |
力侍神社本殿 14時50分 |
神社を出て国道24号線を渡って直進、立派なお屋敷のところで石の道標を見ながらUターンします。すぐマークを頼りに細い道へ左折、紀ノ川の堤防にぶつかります。昔はこの辺りに川辺の渡しがあった訳です。今は右折して堤防沿いに川辺橋を目指します。川辺橋の袂には石仏が並んでいました。
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川辺の立派なお屋敷 |
細い道で紀ノ川を目指す |
川辺橋の袂の石仏群 |
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川辺橋で紀ノ川を渡る 15時20分 |
ここで右に降り和歌山街道に合流 |
布施屋の渡し場説明 |
川辺橋到着は15時20分、紀ノ川は大きな川です。橋を渡るだけで10分掛かります。渡って左折、布施屋バス停の先を右に堤防を下ります。毎日牛乳の前で左折、オークワの工場の前を通って行きますが、これは県道9号線で、旧和歌山街道でもあります。布施屋の渡し場の説明を見て500mほど歩いたところで右折して踏み切りを渡ります。案内もあります。渡って100mほど歩くと吐前(はんざき)王子跡です。15時50分です。
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踏切を渡る |
吐前(はんざき)王子跡 15時50分 |
布施屋駅を目指す |
2〜300mほど歩いて右折し引き返すように布施屋の駅を目指します。
時間も早いのでもう少し歩いて、南海貴志川線の伊太祁曽駅まで歩くという案もありましたが却下(笑)。中高年のウオーキングはほどほどにするものです(汗)。
そんなこんなで歩いていると川端王子がありました。いけない。布施屋の駅を通り越したようです。引き返して駅に着いたのは16時15分でした。
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川端王子跡に来てしまった |
布施屋駅 |
駅にも立派な案内板が |
今日は和歌山駅前のホテルを予約しています。この時間ならOさんは充分大阪の自宅へ帰り明日早朝に出てくることも可能でしょうが、私にお付き合いして貰っています。和歌山線で20分程で和歌山です。
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湯豆腐、だしまき、おでん、じゃこ天(笑) |
店の雰囲気 |
シティイン和歌山は駅から5分だし、安くて大浴場もあり気に入りました。浴場でいつも仕事でここに泊まるという方に教えて貰って、駅地下の居酒屋へ飲みに行きました。こういうのは口コミが一番ですね。ここも気に入りました。
布施屋〜海南へ