熊野脇道 棚橋ー道方(南島ルートその1)
2003年4月19日(土)メンバー単独
棚橋−脇出−野見坂−道方 22〜23キロ
前回の宮川ルートに続いて今回は南島ルートです。度会町棚橋までは伊勢市から三交バスで30分弱です。
役場前を9時20分に出発し、県道22号線を南下して南島町の道方を目指します。
すぐ宮川の橋を渡り、川口の集落へは旧道で入ります。小さなお寺などを見ながら集落を抜けると22号線に合流します。内城田大橋。
ここからは宮川の支流一ノ瀬川に沿って22号線を歩きます。今日は午後から雨との予報ですが、この辺り天気も良く、周囲の山々は新緑に輝き、まさにウオーキング日和です。
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川口集落のお寺 |
22号線沿いの神社 |
道端の神社や石仏に寄り道しながら1時間ほどで栗原です。
少しでも旧道をと思いながら裏道を歩いていると、中之郷の古川橋の下に出て、橋が無く苦労して小川を渡る羽目になりました。
こんなことしてると今日中に南島町に着けないと思いながら五ヶ町・火打石・駒野と過ぎて11時半には小萩川との出会を過ぎます。
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新緑の22号線 |
こんな小川を渡る羽目に |
火打石の石仏 |
五ヶ町には宝泉寺という昔の休み所であったお寺があります。柳の手前の民家に猪が飼われていました。11時50分に柳橋に着き、渡って田圃のあぜ道で昼食にしました。近くに喫茶店もありました。一ノ瀬川は遠目には木々や岩岩できれいなのですが、よく見ると水が濁っていて河原で弁当を広げる気にならず、田植え時期の水をたたえた田圃のあぜ道を選んだのでした。
30分程休んで脇出に向かいます。柳を出てすぐ右側の山の方に興味を引く道がついていました。後で調べたのですが円覚山というらしいです。脇出は2万5千の名前にもなっています。一ノ瀬城跡があるところです。街道からすぐにあるので見に行きました。一ノ瀬神社がありました。
神社を後に更に南下すると南中村につき、新道ができて旧道の橋は無くなっていました。広い道が急に無くなっているのは奇妙な光景です。南中村を過ぎると、いよいよ能見坂への登りになります。でも昨年8月に新能見坂トンネルが完成してずいぶん便利になりました。
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一ノ瀬城跡から田園風景 |
能見坂への道 |
私は勿論旧能見坂トンネルを目指します。新道との分岐から25分位登ったところに能見坂トンネルがありました。標高は320m位です。旧道は車も無く静寂につつまれてウオーキングにはぴったりです。地元のお婆さんがゼンマイ採りに来ていました。
ところで、熊野脇道はトンネルの上を通って能見坂峠があったはずなので、出来ればそちらを通りたいと思っていました。でも入り口を見ないままトンネルに来てしまいました。
なので、トンネルの入り口左手に小さな沢があり、踏み跡もあるようなので入ってみました。でもすぐ踏み跡は消えブッシュになりました。峠の標高は400m位なので、80m登ればいいと踏み込んでみましたが、ブッシュが厳しくて敗退しました(笑)。20分位のロスです。
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旧能見坂トンネル入り口 |
トンネル入口付近の石仏 |
野見坂トンネル出口側 |
トンネルを出ると南島町です。下から新道の車の音が聞こえます。ここで旅人は始めて熊野灘を見たわけです。曇り空の中、はるか彼方に熊野灘が見えます。出口から2キロ位下ったところに「野見坂」の看板があり展望が開けて「にえ浦」が見え、道方の集落も見えます。更に10分ほど下ると新道のトンネルが見えてきます。この辺り地層の褶曲が天然記念物に指定されているそうです。
新道と合流して100mで旧道は右に分かれます。旧道をとって25分位下ると道方です。国道260号線に出た右手がバス停です。トンネル出口から約1時間です。バス停の右手すぐ近くに感じの良いうどん屋さんがあり入ろうと思ったのですが、あまり時間が無かったので、左のガソリンスタンドに併設されている農協のスーパーで缶ビールとおつまみを買って、バスの待合室で済ませました。
左の写真はバス停
次回は、道方から南島町を海岸沿いに歩いて姫越山を越えて錦港−紀伊長島へ出るつもりです。
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