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上の写真は熊野本宮大社本殿です。右端は天照大神、次が本宮主神の家都御子神、写真では隠れていますが、その左に速玉・牟須美の両神、つまり4つの拝殿があります。本宮社殿の写真は門内は撮影禁止なので、これは外から撮ったものです。さて、熊野本宮と書きましたが、熊野詣とは熊野三山にお参りすることらしいです。
熊野本宮大社、新宮の熊野速玉大社、熊野那智大社。合わせて熊野三山と呼びます。

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新宮の熊野速玉大社 熊野那智大社

平安時代末期には、熊野本宮は阿弥陀仏の西方浄土、熊野那智大社は千手観音の補陀落浄土、新宮の速玉大社は薬師如来の東方瑠璃浄土とされ、熊野全域が浄土となったようです。

熊野本宮は深い山の中に有るようだが、意外に標高は低いです。90M少々とのこと。
したがって本宮町から新宮へ流れる熊野川は、ゆったりと曲がりくねりながら、ゆうゆうと雄大に流れる。
この大河をみていると本当に自然の豊かさを感じて心が落ち着く。近くには有名な瀞峡もある。

悠久の流れをみせる熊野川 興味はつきない補陀洛山寺

熊野川の河口である新宮と伊勢路の熊野市の間には七里御浜と呼ばれる、これまた雄大な見渡す限りの砂浜がある。
そして、その砂浜にはウミガメも産卵に来る。熊野灘の豊かな幸の証拠でもあるのでしょう。

那智勝浦には有名な温泉はもとより、補陀洛山寺という何とも好奇心をそそる伝説のお寺がある。
また、伊勢路の紀和町にある丸山千枚田も一見に値する。


熊野本宮の近くには日本最古の温泉と言われる「湯ノ峰温泉」や「川湯温泉」「渡瀬温泉」がある。
十津川に沿っては、まさに秘境にふさわしい素朴な温泉も点在する。

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湯の峰温泉

湯の峰温泉は本宮から大日越えで約1時間の距離にある。
また、中辺路の赤木越えの到着地点でもある。
ともかく、日本最古の温泉と言われ、今も湯治場の風情を残す温泉である。
温泉以外に遊ぶ場所は殆どなく、旅館と民宿が軒を連ねる。写真は90度の温泉で温泉卵を作っている観光客。

写真は有名なつぼ湯。
小栗判官の伝説で名高い湯治湯である。
人気高く定員二人なので何時間も待って入る人も居る。

共同浴場もある。ここの湯が最高とか。
つまり薄めてなく源泉100%なのです。
他は適温まで冷ますために水で薄める。

川湯温泉

川湯温泉は人気の温泉である。人気の秘密は河原を掘ると温泉が出て、川の水で薄めていい湯加減にして露天風呂が作れるからである。

冬場には川をせき止めて仙人風呂をつくり川全体を風呂にするらしい。
スナックなどもある。
若者にはオートキャンプ場が人気。

渡瀬温泉

渡瀬温泉は一軒だけ河原にある。
西日本最大の露天風呂と称している。
立ち寄りの場合は700円、ただし10人まとまると500円になる。
ひなびた風情は無いが古道歩きで疲れた身体を暖めるには最適。


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