12月24日(日)紀伊富田−富田坂−仏坂−周参見
大辺路2

8:20紀伊富田−8:50草堂寺−10:15峠茶屋跡−11:25祝の滝分岐−昼食−12:45三ヶ川バス停−1:50安居の渡し跡(仏坂登り口)−2:25桂松跡−3:10ピーク−3:50地主神社−4:40周参見王子神社−5:05周参見駅


今日の行程は少し歩き応えがあります。紀伊富田駅から富田坂越えで安居の渡し跡へ、更に仏坂を越えて周参見まで歩きます。


ガイドマップの所要時間も様々ですが、休憩時間も考慮すると9時間前後が想定されます。


朝7時に朝食、7時半に宿を出て、近くのコンビニで弁当を買います。7時55分発のJRで昨日の紀伊富田へ向かいます。


8時13分に到着、手洗いや身支度を整えて8時20分に出発です。





大辺路草堂1 大辺路草堂2 大辺路富田坂1
草堂寺には富田坂の案内が 草堂寺の横を登ります 富田坂の登りです

昨日歩いた道を逆に歩いて富田橋へ、ここから国道左手の街道に入って行きます。予想に反して一寸時雨れています。静かな集落の中を歩いて8時50分には草堂寺に着きました。立派な禅宗のお寺ですが時間の関係もあり参詣せず、右横の街道を登っていきます。

風情のある古道を登って行くと、すぐ、一理松跡と馬谷城跡の案内があり、一寸下ると林道になります。林道を20分弱歩くと「七曲登り口」の案内で林道の終点でしょう。9時15分〜25分まで休憩しました。今日は国道歩きが無いので気持ちが良いです。

ここから20分ほど登ると白浜方面の展望所があり汗も引き気分が晴れます。展望所を過ぎると道も平坦になりのんびりします。展望所から30分で峠の茶屋跡で、10分休憩しました。
大辺路富田眺め1 大辺路富田坂2 大辺路峠茶屋仏像
白浜方面の展望 平坦な道 茶屋跡付近の石仏

茶屋跡から18分安居辻松峠です。標高は350m程度でしょうか。5分位で林道と合流し、下って行きます。11時25分、祝の滝への分岐に着きました。滝も見に行きたいのですが時間が無いのでパス。

街道は通行止めの柵で塞がれていますが、横をすり抜けて歩いて行きます。梵字塔や庚申塚を見ながら30分程歩き、お腹も空いたので日当たりの良さそうな河原に下りて昼食にしました。(11時55分〜12時20分)
大辺路安居辻松峠 大辺路祝の滝分岐 大辺路梵字塔
安居辻松峠 祝の滝分岐の通行止め 梵字塔

暖かいカップラーメンなど食べたものの、やはり寒いので早々に出発です。12時45分、蜜蜂の看板のある三ヶ川バス停に到着です。

ここから15分ほど直進すれば安居の渡し跡ですが、ここはパスして対岸から見ることにします。車道を右折して900m先の口ヶ谷橋へ向かいます。この日置川(ひきがわ?)の上流はいろいろ自然景観に優れているそうです。橋を渡った時点で1時。この調子なら暗くなる前に周参見に着ける確信が出てきた。
大辺路ミツバチ 大辺路日置川 大辺路仏坂迂回路1
三ヶ川の養蜂農家 口ヶ谷橋から日置川上流を望む 仏坂迂回路の入口案内

橋から15分、のんびり山里歩きすると町道が終わる。大きな看板があり、安居の渡し場跡への迂回路の入り口です。迂回路は崖縁の細い気を使う道です。途中で5分ほど休憩しながら、1時50分には渡し場跡に着きました。河原に降りると対岸にわざとらしく渡し舟が繋いでありました(笑)。でも、無いより有るほうが風情がありますね。
(後で教えてもらったのですが、渡し船は2005年10月から復活していたのだそうです。知っていればあの船で渡っていたのに、残念でした。)

ここからは一寸汗を掻く仏坂の登りです。新しく整備された道なので、平成11年発行の地形図には載っていません。ほぼゼロに近い位置から200m位まで一気に上るようです。富田坂を降って一旦里に出て緊張の解けた後なので、この登りは一寸つらい(^▽^;)。
大辺路仏坂迂回路2 大辺路安居の渡し 大辺路仏坂登口
迂回路は狭くて崖道 安居の渡し場跡 仏坂の登り

35分ほどの登りで稜線の「かつら松跡」です。10分ほど休んで出発、すぐに仏坂の茶屋跡です。茶屋跡からすぐ一旦車道に出ますが、目の前に手摺りのついた登り坂があります。車道の工事で削られたようです。登って10分ほど平坦な道を歩くと右下に日置の河口が見え隠れしてきます。更に10分ほどで標高320m位のピークを過ぎ、急な降りに入ります。

大辺路仏坂1 大辺路仏坂2 大辺路周参見遠望
車道から手摺りのついた登り道 その後は平坦になる 日置川の河口が見える

この辺り仏坂は旧道が通行不能らしく、迂回路がつけられているようです。急な降りもその性のようです。

25分ほど降って旧道と合流した辺りに入谷不動尊が祀られています。3時35分です。休憩5分で出発、日が落ちないうちに里を目指します。3時50分、地主神社のある登り口に着きました。後は自動車道を1時間歩けば周参見の王子神社でしょう。
大辺路仏坂旧道 大辺路仏坂降り 大辺路不動尊
この辺から迂回路になるみたい 急な降りになる 入谷不動尊

新しい自動車道を避けて、極力民家のそばの旧道を選びながら周参見川沿いの王子神社に着いたのは4時40分。辺りは薄暗くなっていました。一寸お参りして周参見駅を目指します。
大辺路地主神社 大辺路石碑 大辺路周参見王子
地主神社辺りを振り返る 途中の石碑 周参見王子神社

大辺路満福寺遠見橋を渡り、道なりに歩いて行くとJRの踏み切りにでますが、それを渡らず、手前の露地のような細道で左折し、駅の裏側を通るのが街道です。満福寺の門前をとおり駅の裏側を通り過ぎてから踏み切りを渡ります。

この満福寺もなかなかのお寺みたいですが、日も暮れてきて、お腹も空いてきたので参詣はできませんでした。

街道は踏切を渡って左折、少し行って42号線と合流します。

本日の行程はここまでで、線路沿いに駅に戻ります。
5時一寸過ぎだったでしょうか。


大辺路ボジョレ今日の宿は駅近くの海水浴場に接するダイバー民宿の一楽さんです。私はまだ潜ったことはありませんが、周参見は関西ダイバーには有名なスポットです。温泉に入りに行くのは止めて、内湯に入り足の疲れを癒しました。

9時間近く歩いているので、やはり疲れています。湯上りのビールは格別の味です。それからゆっくり、Oさんが担いできたボジョレヌーボーを頂きクリスマスイブを楽しみました。

永井坂へ

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