12月25日(日)周参見〜永井坂〜見老津〜江住

8:10周参見−8:30馬転坂入口−9:10永井坂西浜入口−10:10和深川神社−10:10道の駅分岐−11:50茶屋の壇(昼食)−12:35見老津−14:45江住
今日は今回の最終日永井坂越えです。
8時前に宿を出て、国道沿いのコンビニで弁当を買います。
店主のおやじさんが「馬転坂というのがあり、途中で切れているけど面白いよ」というのを聞き流して出発しました。
 |
 |
朝の周参見、海水浴場付近 |
42号線から枯れ木灘 |
20分ほど国道沿いに歩くと、生コンプラント工場に「マップに載っていない大辺路・馬転坂」という手書きの看板がありました。さっきの話これだなと、早速歩くことにしました。車の多い国道歩きは辟易していたので。
 |
 |
 |
馬転坂登り口 |
少し登れば快適な山道 |
展望の良い高台に観音様 |
プラントの敷地みたいな場所を通り抜け、細い道を登りはじめました。15分位古道らしい道を歩くと、突然右折指示です。ここまでかと降りて行くと、見晴らしの良い広場に出て、観音様が海を見下ろしていました。
そこから又山道になり、途中に展望所の案内がありました。折角だからと覗くと、42号線の上に出て、枯木灘がよく見えました。引き返して下って行くと9時10分には国道と合流し、そこが永井坂への西浜入り口でした。国道歩きより15分位時間が掛かりますが、是非とも通りたいみちですね。
 |
 |
 |
馬転展望所からの眺め |
永井坂西浜入口 |
西浜入口からの道 |
国道沿いの案内看板から少し入ったところで一休み。(9時15分〜25分)昨日までの2日間と違って今日は素晴らしい青空です。
歩きはじめるとすぐヒノキの林の中にタオ峠への道案内があります。自動車道と平行して20分歩くと又自動車道と合流します。のんびりした山里は和深川と言うみたいです。ぽくぽく歩いていると軽トラックが停まりました。「あんたら、馬転坂も歩いてきなさったか?」と言う。「ええ、歩きましたよ。」と言うと、うれしそうに、「私が一人で切り開いたんだよ。」とのこと。それから少し話がはずみました。こういう執念の人が居ないと我々は古道を歩けないんだなあと思いました。
別れてしばらく行くと、そのおじさんも含めて地元のおじさん5.6人が焚き火にあたりながら喋っていました。近づくとみかんを4個くれました(笑)。
10時5分、和深川神社を通過します。20分には永井坂登り口へ到着です。先ほどのみかん2個を食べて15分間の大休止です。
一貫した登りを15分で稜線に出ました。ここから1時間近くは水平な道が続くはずです。こんな地形も珍しいですね。稜線から5分で道の駅分岐。右手に太平洋の枯木灘を見ながらの尾根道はなかなかの絶景です。大辺路のハイライトかもしれません。遠く潮岬も見えています。
 |
 |
 |
分水嶺を道に造成した昔の知恵 |
くろしお牧場方面 |
はるかに潮岬が見える |
どこか日当たりの良い尾根筋で弁当を食べようと思っている間に降りになってしまいました。11時50分一旦車道に出ました。鉄塔も有ります。ここが茶屋の壇なのでしょうか、日当たりの良い広場があったので昼食にしました。インスタント味噌汁で温まりました。(11時50分〜12時15分)
急な降りを20分で見老津側の上り口です。JRの見老津駅はすぐ傍です。12時40分頃です。
今日の行程は一応終わりなのですが、次回那智まで歩くには、少しでも歩いておいたほうが良いので、もう一駅、江住まで歩くことにしました。国道を歩きながら、今日通ってきた永井坂の稜線を振り返ります。
 |
 |
 |
見老津の駅の直ぐ近くに降ってくる |
永井坂の稜線を振り返る |
江須崎付近の海岸から潮岬 |
江住までの半分位歩いたところに江須崎があり公園みたいですが、その辺りから国道を離れ海岸に降りて行きました。バス停で休んでいると、゜熊野古道を歩いているのかね」と話しかけられました。今回の旅では結構こういって話しかけられました。4〜5人はあったでしょうね。この辺の人は話好きだねと2人で言ったものです。
1時45分に江住の駅に着きましたが、電車は3時50分頃までありません。国道沿いの酒屋さんでビールと焼酎とつまみを買うのは一昨日と同じですね。次回は5月の連休に那智まで歩きます。
大辺路4へ
大辺路の目次へ