2006年5月4日 天気晴れ
田並〜紀伊田原

大辺路5串本発7時57分で昨日の田並まで戻ります。

8時10分に田並駅を出発、川沿いに昨日の田並橋まで出て左折、街道に入りました。今日も良い天気です。

大辺路田並
しばらく車道を登っていくと大辺路の案内があり山道に入ります。石畳も残っている風情有る道です。また車道に出ますが横切って山道に入ります。

田並と有田の境界争いの説明がある峠を越えると、すぐ木の階段で車道に出ます。その後、道端のお地蔵さんなんか見ながら、案内に従って車道や山道を歩いていると「展望所」の案内がありました。丁度9時頃なので展望所で少し休みました。有田の港や稲村崎がよく見える崖の上です。
大辺路田並2 大辺路田並3 大辺路田並境界
ここで車道と別れる 石畳も残っている。 田並、有田の境界
大辺路有田1 大辺路有田展望 大辺路有田上人
木の階段で車道へ 展望所から稲村崎、遠くは潮岬 徳本上人の碑

少し降ると国道に出て有田の集落です。集落を過ぎて逢坂山隧道の手前、徳本上人の碑の辺りを左折、山道に入ります。峠を越えてすぐ国道に出て少し歩くと串本海中公園です。ここも2、3回潜ったことのあるテーブルサンゴのきれいな海です。9時35分に通過です。
大辺路海中公園 大辺路洞門 大辺路鯉のぼり
串本海中公園 洞門から海中公園を望む 二色川の鯉のぼり

海中公園を過ぎるとすぐ高濱隧道がある。手前左手の牛乳牧場の中を通って山道に入ろうとしたら、ご主人が出てきて「ここは私有地で、入ってはいけない。道も無くなっている。」ということで、トンネル手前右に海岸沿いの道を教えられた。洞門をくぐり振り向くと串本海中公園の桟橋が見えた。
10時5分頃高富川を渡り、今度は旧道で二色川を渡る。鯉のぼりが泳いでいた。再度国道と合流するところに「トルコのお守り公園」みたいなのがあり、10分休憩する。
大辺路トルコ 大辺路くじ野1 大辺路くじの2
トルコのお守り、ナズールボンクックとか くじ野川への入口 二色方面への大辺路

10時35分に向袋の街道入口の分岐に到着。対岸にはいつもお世話になるダイビングサービスが見える。連休中なので乗船場にも一杯の人が見える。一寸潜りたい気持ちを抑えて左折、くじ野川に入っていく。

入るとすぐに大辺路の案内が変な方向にある。一寸覗きに行ってみると引き返す方向になる。丁度居られたお年寄りに聞いてみると、やはり二色からの古道らしい。事前の情報不足で、こんな道が開かれているのは知らなかった。でも、二色にもそんな案内は無かったような。
大辺路くじの3 大辺路くじ野川 大辺路橋杭分岐
大乗郷辺りの大辺路 くじ野川は水量も豊富、重畳山が水源か 橋杭との分岐辺り

大乗郷なる里へ入ってびっくり。いつも国道42号線しか走らないので、一寸入ったこんなところに、こんな桃源郷のような里が開けているなんて。丁度田植えの真っ最中でした。くじ野川の豊富な水はどこから来るのでしょうか。のんびりとした道をぽくぽく歩きます。35、6分歩くと橋杭への道が右に分かれます。お地蔵さんの前を直進、姫に向かいます。

ところでこの大辺路の道端に30pほどの木の桶があり、上に蓋がしてあるのをよく見かけます。あれは何なのでしょう。スズメバチが巣でも作るのかな。
大辺路木の筒 大辺路姫展望 大辺路姫2
これは何でしょう? 展望所から橋杭岩と串本大橋 原町の小堂付近の旧道

三叉路から15分、そろそろ国道と合流する手前に、展望所の案内があり登ってみました。橋杭岩が眼下に見え串本大橋も遠くに見える絶景です。国道の車の騒音は一寸邪魔ですが、紀伊大島を見ながらお昼にすることにしました。11時30分〜11時55分。
国道に出てすぐ旧道に入り、姫の駅前を12時5分に通過。

伊串を越えて国道に合流、九龍島を右手に見るホテルの裏からまた旧道に入って神野川の集落を抜け、古座駅到着が丁度13時でした。駅のベンチで10分の休憩、若干足に疲れがみえます。
大辺路古座駅 大辺路古座橋 大辺路善照寺

駅を出て古座橋を渡ります。古座川では子供がシーカヤックを上手に操っていました。この広い古座川を旅人はどうやって渡ったのだろうかと考えながら橋の袂を下に降ります。この辺りの古座の集落は古い面影があり風情があります。

善照寺という古いお寺があり、山門の建物は面白い。本尊は重要文化財に指定されている。歩いていると地元のおばさんに呼び止められ少し話す。この地区も過疎化が進んで10軒に3軒は空き家だとか。一寸家に寄って行きなさいと薦められたが遠慮してお別れする。
大辺路古座神社 大辺路カツオ 大辺路津荷海岸
古座神社 古座漁協のカツオ 津荷地区の海岸

古座神社にはゆっくりお詣りして、4つの社にすべてお賽銭を入れ道中の無事を祈願する。古座川病院で1時45分、すぐに漁港の方に道をとる。漁協の建物の側には、これもお世話になったダイビングサービスがある。漁協では釣ってきたらしいカツオが並んでいた。津荷川を旧道で渡ると後は国道歩きになる。歩道の無い国道歩きは本当に気を使う。右手の熊野灘の景色は素晴らしいが、つい見とれていると車に撥ねられそうになる。
大辺路津荷国道 大辺路古座ヴィラ 大辺路海霧
歩道の無い国道歩きはつらい 古座ヴィラ入口のお地蔵さん 海霧の撮影場所とか

古座ヴィラの入口が丁度3時、お地蔵さんがあった。
この辺から海岸沿いに遊歩道がつけられ、ほっと一息です。海霧の撮影場所だとか。海岸では老夫婦が海藻を採り、乾かしていました。
紀伊田原駅到着は3時25分。近くの木葉神社へお詣りしました。「ねんねこの宮」なのだそうです。
大辺路海藻 大辺路木葉神社 大辺路イシダイ
海藻を採っている 木葉神社 イシダイは絶品だが高い

4時4分発の電車まで丁度良いビールタイムです。
串本では、昨日とは別の、これも顔見知りの居酒屋にOさんを案内しました。一寸高いけど料理の旨い居酒屋さんです。

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