大峰奥駈その1 吉野神宮〜金峰神社
1/3/04 天気晴れ メンバー大阪のOさんと二人
去年は伊勢本街道、初瀬街道を歩きましたが、今年の目標は大峰奥駈にしようということになりました。
吉野から大峰山脈の峰峰を越えて熊野本宮に達するこの路は、これまでの熊野街道と違って全くの山岳縦走です。食料とテントを背負って歩き続けても1週間はかかりそうです。
そんな体力も時間もない我々は、何回かに分けて行くわけですが、そのアプローチがまた大変です。いまだにその全体像は見えてきません。だけど、とりあえず正月に第一歩を踏み出そうということで出かけました。
奥駈道のスタートは吉野のどこにするか、通常はケーブルで上がった吉野山駅と思いますが、もう少しこだわって麓の吉野神宮にしました。
ここからバスの終点である奥の千本まで歩いておけば次回は少し時間短縮できるというわけです。次回とは5月3日が大峰山の戸開きなのでその時です。山上ヶ岳の宿坊が利用できるようになります。
ところで奥駈は吉野を出発して熊野本宮に向かう、これを逆峯(ぎやくぶ)と言い、熊野から吉野に向かうのを順峯と言います。逆峯は天台宗の山伏、順峯は真言宗の山伏が行ったらしいです。
さて、近鉄吉野神宮駅を10時28分にスタートして、鳥居をくぐって登って行きます。お地蔵さんの集団?を見ながら17−8分歩くと吉野神宮の入り口です。
境内に入って今後の奥駈の無事を祈願しました。
ここから30分程でケーブル駅の近くに着きます。小さなお堂と石標があり、「右いせ道、左こうや道」と刻まれています。
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吉野神宮駅前の鳥居 |
鳥居をくぐってすぐに石仏 |
吉野神宮 |
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ケーブル駅近くの石標 |
金峯山寺の仁王門 |
仁王さん |
土産物や食堂などで賑やかになった参道を10分程歩くと金峰山寺の国宝仁王門の前に出ます。ここの仁王山も立派です。境内に入ると雄大な蔵王堂に圧倒されます。
11時40分頃だったので近くの食堂で昼食休憩しました。12時10分店を出て少し行くと、道が二つに分かれます。次回宿泊のお世話になるつもりの喜蔵院のある右の道を選んで登ります。
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蔵王堂は非常に雄大 |
法螺貝や法衣を売っている |
静御前ゆかりの勝手神社 |
12時半頃喜蔵院につき案内を乞います。院主さんが用事中ということで帰りにまた寄ることに。
桜本坊や竹林院を過ぎると、前に分かれた道と合流しバス停がありました。
そのまま、まっすぐ進みましたが間違いでした。旧道は合流点から左に20m程入ったところから登っていました。我々が入ったのはバス道で、だいぶ迂回しながら登って行きます。途中右手には、はるかに山々が見えますが奥駈の山々は見えないようです。
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喜蔵院入口 |
金峯神社 修行門 |
金峯神社本殿の右が奥駈道 |
喜蔵院から1時間10分程掛かって、ようやく奥の千本のバス停に着きました。金峰神社の門前です。5分程で神社の本殿です。ここでも無事を祈願しました。本殿の右横からの奥駈道を確認して、左下の義経隠れ堂を見に行きました。そばに展望台があり吉野と大宇陀の境にある竜門岳がみごとでした。
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奥駈道の入口には山上ヶ岳の文字が |
義経の隠れ堂 |
隠れ堂から竜門岳を望む |
14時に神社を出て、今度は旧道を降ります。
途中には大峰登山33回の供養塔という石碑が多数あります。
水分神社を過ぎると左手に吉野展望台があり寄ってみました。先の蔵王堂など吉野全体が見渡せて絶景です(写真左)。
この辺りは奥の千本でしょうか。
急な坂道で膝が笑いそうですが45分で先ほどの合流点に帰ってきました。そこから5分で喜蔵院です。
院主さんにお目に掛かり、5月のゴールデンウイークに喜蔵院と山上ヶ岳の宿坊に宿泊したい旨お願いすると、5月3日は大峰山の戸開きで、その日は信者が百何十人も泊まるので一杯だそうです。
でも熊野本宮まで奥駈をしたい旨を告げると、二人位なら相部屋覚悟ならなんとかしますとの嬉しい返事。
幸い、今年は喜蔵院が戸開きの当番だそうで、正式に決まったら喜蔵院へ電話してくれとのことでした。5月始めはまだ日陰には雪が残っているので滑落には注意して行くようにとアドバイスも頂きました。
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水分神社です |
吉野名物 だらにすけ |
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