一寸だけ奥駈
3/20.21/04 メンバー大阪のOさんと二人
5月に予定している奥駈に備えて車で現地調査にでかけました。路線バスや村営バスの時刻、タクシー会社の状況、林道の冬期閉鎖や携帯電話の入り具合などが調査の項目です。大和上市−湯盛温泉−前鬼林道−池原−平谷トンネル−十津川温泉−天川川合−下市口とまわりました。
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不動七重の滝 実物はもっと迫力 |
ここ展望台ですね |
奥駈の山だろうか |
前鬼の林道では左の写真の不動七重の滝まで行きました。素晴らしい滝です。ルートによってはこの滝も見られないかもしれないので本当に良かったです。
次に十津川村へタクシーの調査です。役場の前では、観光客が足湯に浸かっていました。
途中、玉置山登山口のある十津川村上葛川の民宿に一泊し、南奥駈の一部を歩いてきました。民宿では川魚や鹿肉の鍋などが出て、豪華な夕食の割に安かったので満足しました。本番の時も泊まることになると思います。なにしろお酒8本の他に焼酎900mlを飲んでしまいました(笑)。
さて、翌朝7時30分、ご主人に登り口を教えていただいて、貝吹金剛目指して塔の谷を登り始めました。塔之谷峠に出て玉置山方面に向かい岩の口から又上葛川へ降りてこようというものです。南奥駈のつまみ食いです(笑)。
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民宿の夕食 鍋は鹿肉です。 |
塔の谷 登り口付近 |
枝打ちで解りにくい |
登り始めましたが、伐採された杉の枝が地面一面を覆って道がわかりません。何度も道を見失いながら、なんとか峠に着いたのは1時間後の8時半でした。相方は昨日の深酒がたたったか息が切れているようです(笑)。峠にはいくつかの道標と金剛童子塔之谷の石碑がありました。
10分程休んだ後玉置山方面に向かいました。この道はほんとに心洗われるようないい道です。杉林からこぼれる朝日を浴びながら、緑の絨毯のような苔を踏むときは、苔を傷つけないよう、そっと足を置きます。急な降りをすぎ佐田の辻では少し展望が開けます。佐田の辻からすぐに上葛川への道標がありましたが、ここは岩の口ではないようです。21世紀の森へ右に下りれば行けるようです。地形図にも載っていない道です。
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緑の絨毯です |
気持ちのいい尾根道 |
笠ヶ岳方面かなあ |
岩の口へは如意宝珠岳のピークを越えないといけません。といっても10分程の登りです。ピークを過ぎるとすぐ岩の口です。塔之谷峠から1時間強です。ここの石碑には蜘蛛の口と刻まれていました。
「また来るから」と奥駈道に別れを告げて上葛川へ下ります。さすがに玉置山の登山道でよく踏まれています。20分ほどで登山口に着きましたが車道に下りる道がありません。登山口付近の杉が伐採され、そのまま放置されているため、登山道は完全に崩壊して足の踏み場もありませんでした。6月に世界遺産登録と聞いていますが、それまでになんとかして欲しいものです。
天川村で聞いた話ですが、今年は雪が少ないということで登山者の動きが早いが、実際にはまだまだ1m以上雪がある。つい先日も1600m位の山で滑落事故が起きている。弥山や八経ヶ岳は1800〜1900mなので4月末の小屋開きまで情報は待ったほうがいい。この歳になって、アイゼンなんか履きたくないので、その時は南奥駈から始めましよう。
それから一寸がっかりしたのは、玉置神社に電話で問い合わせたところ、現在一般の奥駈の人は宿泊をお断りしている。会員の方か特別の方以外宿泊していただけない、とのことでした。テント持参になるかなあと思案中です。ともかく奥駈道は多くの人のサポートを受けないと、単独ではなかなか難しいみたいですねと実感しました。
南奥駈へ