2008年3月16日 賀田〜熊野市駅
熊野古道伊勢路ツアー二日目です。
今日は5箇所の峠を越えて熊野市まで歩くので、昨日より時間が長い。
7時半の出発としました。
でも男女16人の団体となると、なかなか予定通りとはいかない。
トイレがやはり足りないかな。
宿の皆さんに見送られて出発したのは7時40分です。
今日も良い天気で天に感謝です。
賀田駅近くの北の関所跡は素通りしました。
賀田湾の風景を眺めながら311号線を歩きます。
国道から一寸外れてお地蔵さんを見ると飛鳥神社に着きます。
町中の古道もありますが朝の海岸は気持ちが良いので、飛鳥神社は遥拝して海沿いの国道で曽根次郎坂の登り口に行きました。
登り口到着は8時、ここでトイレ休憩します。
私は昨晩のお酒が残っていて一寸疲れ気味です。
城跡公園は当然パスです。
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今日も好天に恵まれた。 |
曽根次郎坂登り口の石仏 |
登り始めると賀田湾がきれい |
登り口の石仏群に見送られて墓地の中を登ると、背後に賀田湾や賀田の町・曽根の町が見えてきます。
関所跡で南無阿弥陀仏の名号碑があります。
猪垣のそばを登っていきますが、昨日の深酒の性で一寸私はバテ気味です。
行き倒れの碑まで20分、更に次郎坂を登ると、鯨そっくりの大きな岩があります。
私が最初にここを歩いた時は名前や看板は無かったのですが、鯨そっくりだったので名前を付ければ良いのにと思っていました。
甫母峠到着は9時丁度です。朝一のこの登りはしんどかった。
休憩の後二木島方面へ狭い尾根を歩くと「盾見ヶ丘」とこれも最近名付けられた展望所があります。
二木島湾の先端に盾ヶ崎という柱状節理の大きな岩があり、絶景で知られていますが、そこがはるか見えるようです。
10時10分頃、二木島湾が見える国道に降りてきました。
古道は本来国道を横断し、二木島漁港まで下りてまた登り返します。
昨年9月に下見したとき、この登り返す道が崩落で不通になっていました。なので今回は国道で水平に迂回しました。
コンクリートのよう壁を登って古道に入ります。この登り口から35分、11時に二木島峠到着です。
二木島峠からは軽いアップダウンで最後に少し登ると逢神峠です。うららかな春の日差しを浴びて気持ちの良い道です。
峠から石畳の道を30分下ると新鹿集落ののどかな海岸に下りてきます。
12時丁度に海岸に着きました。
この海岸は「日本一水のきれいな海水浴場」としてPRされていて、夏場は海水浴客で賑わうところです。
でも今はシーズンオフ、海岸には誰もいません。のんびり海岸で昼食タイムを取りました。
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海岸には海鳥がいっぱい |
新鹿海岸の砂浜 |
国道手前の祠 |
12時40分に出発、新鹿の集落を国道311号線で通り抜けます。
波田須の道へ右折する辺りには砂浜に海鳥がいっぱい群れていました。
JRの線路の上を越えて少し登ると、大きな木の陰に祠がありました。ここで又国道に出ます。
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波田須トンネルを越える |
切通しでトンネルの上を越える |
西行松を過ぎ民家の横を通る |
国道を少し歩くと波田須トンネルがありますが、ここは左手の石段を登って古道に入っていきます。
少し林の中を登ると切通しがありトンネルを越えます。西行松の看板を過ぎると民家のすぐ横を通る細い道になります。
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ここにもサンマ |
波田須の道の石畳 |
波田須神社から熊野灘を望む |
ここにも民家の軒下にサンマが干してありました。
山側にずうっと回りこむと波田須の道の案内があり立派な石畳の道になります。
この石畳の道を過ぎると波田須集落のほうへ下ってきます。
国道311号線のすぐ上の波田須神社の小さな境内に下りてきます。
1時30分でした。
神社の境内からは波田須の集落や熊野灘が望めてなかなかの風景です。
昔、秦の始皇帝から不老不死の薬を探すよう命じられて、日本にやってきた徐福が上陸したのがこの波田須海岸だと言います。
その徐福をお祀りした徐福宮なんかも見下ろせます。
古道は本来国道を横断して海岸近くまで下って、再度大吹峠へ登って行きます。
今回は時間の都合もあり国道で水平にショートカットしました。
国道を20分ほど歩くと大吹峠の登り口で小公園があります。
ここまで来ると今日の行程も見えてきます。
右の写真は、大吹峠登り口付近から眺める熊野の海岸線の絶景です。
公園から国道を少し熊野方面に行くと私のよく行くダイビングスポットです。
ここで今回初めて熊野古道ツアーの人に出会いました。団体のバス旅行みたいで、大泊側登山口でバスを降りて、1時間の行程でここへ下ってきたのでしょう、公園の近くにバスが待っていました。
大吹峠は竹林の美しさで有名ですが、展望はありません。峠からは最近開発された観音道へ出て大泊に下りるコースもとれるようです。
登り口から50分余りで大泊側登り口へ降りてきました。
ここから大泊海岸に出て、近くの商店でビールを調達し、それを持って松本峠に登って、七里御浜の絶景を見ながら、今回の旅の反省をしようと言うのが楽しみの一つでした(笑)。
幸い通り道に商店があり必要なものを調達できました。松本峠登り口は鬼ヶ城近くの国道42号線沿いにあります。
振り返ると清滝という滝が山頂から流れ落ちるのが眺められます。
石畳の道を今回最後の15分程の登りです。大分疲れもたまっていますが、反省会を楽しみに最後の一がんばりです(笑)。
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松本峠の地蔵さん |
七里御浜 |
展望台で1回目の反省会 |
松本峠のお地蔵さんの前を鬼ヶ城方面に左折、3分足らずで展望台の東屋があります。
そこからの七里御浜の眺めは絶景です。この日は少し霞んでいましたが、それでも絶景に変わりありません。
ここまで担いできたおつまみを出し合い、先ほどののビールや飲み物で反省しました。
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紅梅がきれい |
木の本側登り口 |
木の本の町にはこんな旗が |
反省会は30分で切り上げ、最終の目的地、熊野市駅に向かいます。
途中、紅梅や白梅を見ながら15分ほどで木の本に着きます。木の本では熊野古道観光客を歓迎する旗が民家の軒先にぶら下がっていました。
登り口から市街の熊野古道を15分か20分歩くと熊野市駅到着です。4時25分頃でした。
今回の旅は反省することが多く、先ほどの30分の反省会では反省しきれなかったため、2回目の反省会を駅前のすし屋さんで開くことにしました。
新鮮な刺身やこの地方の名物「さんま寿司」や「目張り寿司」で1時間近く反省しました。
でもまだ反省し足りない人は3回目の反省会を南紀8号の中で開いていたようです。